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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

トム・フーパー

連載

第34回

── 今回はトム・フーパ―監督です。物議を醸した彼の監督作『キャッツ』がソフト化されたばかりです。ベースになっているのは1981年にロンドンでスタートした舞台ミュージカル。2019年時点での観客動員数は7300万人というから大ヒット作品ですね。

『キャッツ』

渡辺 おそらくスタジオのユニバーサルもその人数は観に来てくれると思ったから映画化に踏みきったんでしょうけど、実際は大コケで評論家からも酷評だった。アメリカの某人気評論家は5つ星でゼロをつけたくらい。トム・フーパ―は『レ・ミゼラブル』(12)の映画化で大成功を収めただけではなく、その前の出世作『英国王のスピーチ』(10)ではオスカー監督賞まで取ってますから、信頼度は破格に高かったんでしょうね。

私の第一印象は、ジェームズ・キャメロンから鋭さを削ったようなユルいルックスで、名前はトビー・フーパ―みたいだなっていうものでしたけど(笑)。

『英国王のスピーチ』では第83回アカデミー賞で監督賞を受賞。確かに遠目なら若い頃のキャメロンと間違えそう。

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