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乃木坂46 25thシングルフォーメーションが意図するものは? 1期生の絆と後輩への思いが伝わる盤石の布陣

リアルサウンド

20/2/9(日) 6:00

 乃木坂46が3月25日にリリースする25thシングルのフォーメーションが、2月2日放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京)にて発表された。

(関連:白石麻衣が胸に秘めた乃木坂46への熱い思い “グループの顔”として残した功績を振り返る

 センターはグループからの卒業をアナウンスしている白石麻衣。前作より4人多い22人編成となり、十一福神全員が1期生という白石を囲むフォーメーションとなる。3列目には2期生から4期生までの精鋭が11人。裏センターに据えるのは、白石に出会い優しさと愛情をもらった大園桃子であり、後輩に1期生の背中を見せるという意味でも、乃木坂46にとって大きなターニングポイントと言えるフォーメーションである。

 白石の両脇には、同い年で苦楽を共にしてきた“さゆまい”コンビの松村沙友理、尊敬しあう相思相愛の“いくまい”コンビの生田絵梨花と、からあげ姉妹が白石を挟む。さらに、2列目の後ろには、キャプテンの秋元真夏、高山一実が見守る盤石の布陣。注目は、アンダーから久々に選抜復帰となった中田花奈、樋口日奈、和田まあやだ。3人が口を揃えて話すのは、グループを牽引してきた白石の背中の偉大さ、そしてその白石を近くで見送れることへの感謝。メンバーの今回のシングルにかける思いを聞き、バナナマンの設楽統も「乃木坂46の歴史というか重みを感じる選抜」と話している。

 1期生は、現在11人。白石とこの春をもっての卒業を発表している井上小百合がグループを抜けることによって、その数は9人となる。8周年のバースデーライブを目前に、9年目に突入しようとしている乃木坂46。1期生という当たり前だった存在に、改めてスポットが当たったのは2017年。3期生が新たな世代として台頭し始めた頃、明治神宮野球場で開催された『真夏の全国ツアー』で1期生のブロックとしてパフォーマンスを行ったのがこの年だ。ステージ裏で円陣を組むメンバーの「1期! 1期!」というコールが自然と起こったのはファンには有名な話である。同年、11月には東京ドーム2DAYSを開催。目標に掲げていた一つの夢を叶えたのを機に、そこから1期生の卒業が後を絶たなくなっていく。

 2018年5月には、デビューシングルから5作のセンターを務めた生駒里奈が卒業。“卒業センター”を自ら辞退し、白石にセンターを託したのが「シンクロニシティ」であるが、その20thシングルに収録されたのが「Against」。2期生が加入した以降に、1期生楽曲として制作された初めてのナンバーで、「1期生の新しい一面が見せられるMusic Videoにしたい」という生駒の強い思いが詰まったMVは、一人ひとりが乃木坂46の看板を背負う先駆者としての姿が映し出されている。日本武道館で開催された生駒の卒業コンサートでは、「トキトキメキメキ」(3期生楽曲)、「スカウトマン」(2期生楽曲)を経ての「Against」、そして「シンクロニシティ」が披露された。乃木坂46のライブ史を振り返る上で欠かすことのできない名シーンであると共に、1期生の結束が最大限パフォーマンスに表れた瞬間。それは、乃木坂46の顔として礎を築いてきた生駒を送り出すという思いも乗って完成したものだ。

 そして、その時はもう一度やってくる。『Documentary of 乃木坂46 1期生編』の中で、白石は初期から8年間、様々なつらいことを乗り越えてきた1期生による心の絆は、ほかのどの期にも負けないと話している。桜井玲香の言葉を借りれば、青春を共に過ごしてきた“一生大切な人たち”というのは乃木坂46全体に言えることだが、例えようのないメンバー愛で結ばれたのが今の1期生。白石だけでない1期生という偉大な背中は、後輩メンバーの目に強く焼き付いていくだろう。(渡辺彰浩)

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