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『堂本兄弟』はKinKi Kidsの2人からのクリスマスプレゼントだ 同窓会のような雰囲気漂う番組への期待

リアルサウンド

19/12/25(水) 6:00

 今年も、『堂本兄弟』が帰ってくる。

 今夜12月25日23時よりオンエアされる『堂本兄弟2019 ハッピークリスマスSP』(フジテレビ系)は、さながらクリスマスを締めくくるKinKi Kidsたちからのプレゼントだ。

(関連:KinKi Kidsが歌うバラードの力ーー「光の気配」制作背景から伝わること

 『堂本兄弟』は、KinKi Kidsがゲストと共にトークや生演奏を繰り広げる音楽バラエティ。前身番組である『LOVE LOVE あいしてる』がスタートしたのは1996年のことだった。吉田拓郎を始めとした大物ミュージシャンからギターを教わり、多くのセッションを経験。アーティストとしてのKinKi Kidsの礎を築いた番組とも言われている。2001年より『堂本兄弟』、2004年より『新堂本兄弟』へとタイトルを改めて、2014年9月までオンエア。2015年からは、およそ年1回のペースでスペシャル番組として復活している。

 お馴染みのメンバーと“同窓会“のようなリラックスした雰囲気が漂う同番組。それに輪をかけて、今年は三浦春馬、橋本環奈、仲間由紀恵、坂本真綾と、KinKi Kidsとゆかりのあるゲストが集うという。三浦は2016年に『KinKi Kidsのブンブブーン』で共演し、お互いの体力を測定した仲。3年の間に三浦がCDデビューを果たしたことから、今度はセッションを楽しむ。

 そして、橋本とは2017年に『KinKi Kidsのブンブブーン』でアコースティックギターを購入しに行ったことから、「あのときのギターどうなってるの?」と今回KinKi Kidsが呼び出した形に。きっとKinKi Kidsも番組きっかけでギターができるようになった経験があるからこそ、橋本のことを放っておけなかったのではないだろうか。

 仲間にいたっては、実に13年ぶりの共演。その間に、仲間は結婚、出産と人生の大きな転換期を経験した。そんな「今だから話せる」思い出話に花を咲かせてくれるようだ……と、これだけ見ても1時間で収まるのかと思うボリュームだが、さらにKinKi Kidsの最新シングル曲「光の気配」の歌詞を書き下ろした坂本真綾も初出演するというから、ますます濃厚な時間になるに違いない。

 雑誌『音楽と人』のインタビューでは、KinKi Kidsの音楽活動に欠かせないシンガーソングライターの堂島孝平が、『堂本兄弟』に坂本が出演するまでの様子を明かしている。テレビが苦手な坂本が「『堂本兄弟』から誘われてるんですけど……」と悩んでいたところを、「出たほうがいいんじゃないですか」と背中を押したのが堂島だったという。

 その結果、堂本光一が坂本に「ぴったりだと思います」と詞を絶賛する微笑ましい展開に繋がったようだ。「真綾さん羨ましいなって。俺が初めて2人に会った時なんて、目も合わせてくれなかった……」とも。オンエアでは、そんなちょっぴりジェラシーを感じている堂島の視線にも注目したい。

 12月23日放送の『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では、堂本光一による年末恒例の漢字1字でその年を表すシリーズが繰り広げられた。2019年を表す文字に挙げたのは「章」。2012年「舞」、2013年「宿」、2014年「内」、2015年「無」、2016年はもう漢字一文字で表すの無理だから「無理」、2017年は考えるのが難しいから「難」。本当どんどん面倒くさくなって、2018年は振り返るなら文にした方がいいから「文」と続いてきた、漢字一字シリーズ。

 「去年が『文』、文章にしたほうがいいから『章』にしましょう……それでええわ。どうせ来年になったら、去年なんて書いたか、全く覚えてへんから」と、いつもの調子で笑いながらも「令和になった、新しい章のはじまりという意味を込めている」と加えた。その中にはジャニー喜多川氏という大きな存在を見送り、KinKi Kidsとしても新たな章へとページを進めたことを意味しているのかもしれない。

 「こうして2人が並んでいること。それがすべて」先日行なわれた、KinKi Kidsの『KinKi Kids Concert Tour 2019-2020 ThanKs 2 YOU』東京ドーム公演では、そんな言葉も飛び出した。病と折り合いをつけながら歌い続ける堂本剛と共にステージに立てるという奇跡。ドームコンサートも、『堂本兄弟』のスペシャル番組も、どんなに長年の恒例となっていることも、そして大切な人がそばで元気にいることも……決して当たり前ではないことをKinKi Kidsは知っている。

 〈X’masなんていらないくらい 日々が愛のかたまり〉ではあるが、彼らが奏でる音楽と笑いが届く幸せを噛み締めながら、今夜のクリスマスプレゼントを楽しみたい。(佐藤結衣)

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