お仕事の衣裳に関しては、私服ではなくスタイリストさんに用意してもらうことが多いのですが、用意していただいた中から、今日はどんな洋服にしよう？　とTPOやそのときの気分に合わせて、一緒に相談しながら決めています。メイクさん、スタイリストさんとどんなポイントで選んだ洋服、ヘアメイクなのかもこれから注目していただけたらうれしいです。

さて。
今回はコメントにもいただいていた、久しぶりに出演する舞台のお話をさせていただこうと思います。もし見に来てくださった方がいましたら、よかったらぜひ感想も聞かせてください〜。

＃久しぶりの舞台
～スキップからのご縁でつながった今回～

初めて主演を務めさせていただいた舞台『スキップ』から約4年ぶりに、スキップと同じナッポスユナイテッドさんがプロデュースをする舞台、『りぼん，うまれかわる』に出演させていただくことになりました。6月18日から、六本木のトリコロールシアターにて上演中です。

『スキップ』は私にとって、とても大切で思い返すと初心にかえることのできる大好きな作品です。本格的な舞台に挑戦するのはそのときが初めてで、ベテランの先輩方に囲まれながら、発声方法などもゼロから教えていただきました。できないことが多すぎて、自分に対して情けなく悔しい思いもたくさんしましたが、そんなことも含めて、お話も、キャストの皆さんも、全てが愛おしい作品です。

今回ナッポスの仲村さんからお声掛けいただき、スキップでも共演させていただいた劇団☆新感線の粟根さんもいらっしゃり、とてもご縁を感じましたし、今回初めてご一緒する『悪い芝居』の山崎彬さんが作る世界観がとても面白そうで、稽古が始まる前から緊張しつつもワクワクしていました。

そんな、『りぼん，うまれかわる』
どんなお話かというと、平凡に生きていた女の子が、ある日突然「前世」というものと向き合い、いろいろな人と出会っていく中で少しずつ変化していく、生まれかわりやリンネテンセイをテーマにしたお話です。
「前世、来世、輪廻転生」と言うと物凄く壮大なスケールのお話に聞こえるかもしれませんが、あくまで地続きの日常を描いているので、見てくださる皆さんにも、どこか身近に感じてもらえるお話になっているのではないかと思っています。
脚本を読んで、私も自分の前世って何だったんだろうなーと、答え合わせはできないのですが漠然と考えてみたりしました。
目には見えないものだけど、皆さんは「前世」の存在は信じるタイプですか？　信じられないタイプですか？　普段なかなかしない会話なので、これを機に聞いてみたいです！

＃舞台前の緊張対策
～直前になるとやってくる悪夢～

緊張しいなので、今回の舞台も特に本番前は緊張でそわそわしているのですが、そういうときに意識しているのは、「うまくやろう」と思いすぎないことと、どこか楽観的な意識を持つことです。冷静に自分を見て、「あ…今すごい緊張してる！」って逆に面白がったりしています。

あと…舞台の本番が近づくと緊張からか、いつも絶対に変な夢を見るんですよ。
この前見た夢は、舞台の開演5分前に「最後にセリフを確認しておこう」と思って台本を見たら、全く知らないセリフが書かれていて。パニックになりつつなんとか5分で覚えれるだけ覚えようとしたけど、スタッフさんに「深川さん出番です！」と呼ばれてハッとして、そこで目が覚めました。
いつも起きたときに、夢で良かった…！　と心から安心します。これはもう舞台前に毎回訪れる恒例行事のような感じです(笑)。

＃舞台の楽しさ
～毎回違うライブ感を楽しんでほしいです～

舞台は一発本番なので緊張感はもの凄いですが、その分やりがいも大きいです。「舞台は生もの」とよく言われるように、その日のお客さんによって、笑う場所や反応してくださる場所が違うのも面白くて。
ドラマや映画だと、撮影をしてから少し時間が経ってみなさんのところに届きますが、舞台ってリアルタイムなので、その日の、その時、その瞬間にしか見れないものがたくさんあって。だから、例えば毎日見てくださったとしても、あらすじは同じだけどちょっとずつ違う。そこも大きな魅力だと思っています。

りぼん，うまれかわる。まだ公演は続いていきますが、共演者の皆さんと、スタッフの皆さんと、そしてお客さんと。一緒に作り上げていく楽しさを感じながら、私も毎日新しい気持ちで挑みたいと思います。
よろしくお願いします！

今回の劇場の六本木トリコロールシアター。150席でステージと客席の距離も近いので、お客さんの顔もよく見えます。舞台は観に行ったことがない方からすると、少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ぜひ気軽な気持ちで見に来ていただけたら嬉しいです！

★Mai’s スタイリング★

★シンプルヘアアレンジ★

服装に色みやデザイン性がある分、ヘアはシンプルに。1本にまとめて、レザーの紐をぐるぐる巻きつけただけの簡単アレンジ。キュッと結んだままにせず、まとめたあとに髪を引き出しながら、少しルーズに耳に掛かるくらいゆるっとさせることで、優しい雰囲気に。私服の時も、作り込むというよりシンプルにまとめることが多いです。

★メイクはナチュラル派★

オレンジベージュのワントーンでまとめたシンプルなメイクです。服装にカラーが入っているので、メイクはナチュラルに。リップは白のパールが入ったベージュオレンジのグロス。目元はベージュをベースに、アイラインとマスカラは濃くならないように自然に入れてもらっています。

深川さんにこの連載で聞いてみたいことややってほしいことをぜひコメント欄に書いてください♪ この連載の感想ももちろんお待ちしております。

プロフィール

深川麻衣（ふかがわ・まい）

1991年生まれ、静岡県出身。 2016年に乃木坂46を卒業後、2017年に舞台『スキップ』で初主演。 2018年には主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。 その後、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、連続ドラマ初主演のテレビ東京『日本ボロ宿紀行』、関西テレビ/フジテレビ『まだ結婚できない男』などに出演し、映画では、『愛がなんだ』、『空母いぶき』、『水曜日が消えた』に出演。 今年1月29日には主演映画『おもいで写眞』が公開、現在NHKで放送中の大河ドラマ『青天を衝け』に第十四代将軍･徳川家茂の正室･和宮役で出演、そして#ゾクキュンで話題のMBSドラマ『RISKY』にも出演中。

深川麻衣 official web site
https://fukagawamai.com/

撮影／奥田耕平、取材・文／滝紀子、企画・構成／藤坂美樹、ヘアメイク／白水真佑子、スタイリング／原未來、
衣装協力／ワンピース¥39,600、パンツ¥28,600/ともにFILL THE BILL(フィル ザ ビル マーカンタイル 青山)、中に来たタンクトップ¥6,600/ROSE BUD(ローズ バッド ルミネエスト新宿店)、サンダル¥15,180/ENESS(ジャーナル スタンダード 自由が丘店)、その他スタイリスト私物 ※すべて税抜価格
問い合わせ先
フィル ザ ビル マーカンタイル 青山　03-6450-3331
https://fillthebill-mercantile.com/
ローズ バッド ルミネエスト新宿店　03-5368-2767
ジャーナル スタンダード 自由が丘店　03-5731-0128