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ブラピ来日会見、「アド・アストラ」は「オデュッセイアのような自己発見の旅」

ナタリー

19/9/12(木) 20:48

「アド・アストラ」来日記者会見より、ブラッド・ピット。

「アド・アストラ」の来日記者会見が本日9月12日に東京・日本科学未来館で行われ、ブラッド・ピットが出席した。

本作はピット演じる主人公ロイ・マクブライドが、太陽系の彼方で消息を絶った父とその謎の答えを探すために宇宙へ旅立つスペースアドベンチャー。主演・製作を兼任したピットは「責任は増えましたが、そのすべてが物語を語る作業。それが大好きなんです」と述べ、「昼間は俳優、朝と夜はプロデューサーというような分け方でやっていました。撮影後の音楽や編集すべてに関わるので、まるでルービックキューブをやるような感覚だった」とその複雑な作業を振り返った。

また宇宙飛行士役への初挑戦について尋ねられると「このジャンルに挑戦しなかったのは、すでに素晴らしい作品が多く存在するから」と自身の考えを述べ、「やるなら全然違う物を作って、ジャンルに貢献したかった。そんな企画を友人(で本作監督)のジェームズ・グレイが持ってきてくれた」と笑みを浮かべる。ピットはグレイを「正直で素直な人」と表現し、「オープンに欠点などの話もできる関係」と明かす。続けて製作当初を回想し、「『今回の僕の演技は微妙で静かなパフォーマンスだから、もしフラットで退屈だったら言ってくれ』とはじめにお願いした」とも話した。

自我との闘いを描く本作のテーマを説明し、「これは『オデュッセイア』のような、自己発見の旅。人間という存在の謎を象徴しているのが、宇宙だと思います。ロイは銀河系の遠いところまで行って自分と対面しなければいけない」と語ったピット。さらに「映画の魅力は人間の持ついろんな側面にスポットを当てられること」と述べた。今後ピットが俳優業をセーブするという報道について質問が投げられると、「今まで通り自分が心惹かれるプロジェクトには参加していくつもり。プロデュースも俳優業もやっていきます」と答えた。

イベント終盤には、宇宙飛行士の毛利衛と山崎直子がステージに上がった。興奮した様子のピットは「本物ですよ!」とマスコミ陣に目配せ。1992年の本日9月12日に宇宙へ飛び立ったという毛利から「表情が非常に繊細で本物の宇宙飛行士以上。やはりすごい俳優の方だと驚かされました」と称賛を受けると、ピットは満面の笑みで応える。山崎は「宇宙に行くときに子供を残し、家族にも心配をかけた宇宙飛行士の立場からいうと、実は心をえぐられる映画だったんです。だからこそ深い映画でした。宇宙に行くと地球のことがよくわかり、ほかの人と関わることで自分を知ることができます」と宇宙飛行士ならではの感想を述べ、ピットと固い握手を交わしていた。

「アド・アストラ」は、9月20日より全国ロードショー。

(c)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

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