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鈴木敏夫、谷川俊太郎、倍賞千恵子、岡田惠和ら「わたしは光をにぎっている」を称賛

ナタリー

19/10/23(水) 16:55

「わたしは光をにぎっている」ポスタービジュアル

「わたしは光をにぎっている」を鑑賞した著名人のコメントが到着した。

祖母の入院を機に上京した20歳の宮川澪を主人公とする本作。銭湯で働きながら、都会の暮らしに喜びを見出し始める澪を松本穂香が演じている。「走れ、絶望に追いつかれない速さで」「四月の永い夢」の中川龍太郎が監督を務めた。

このたび到着したのは、スタジオジブリの代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫や詩人の谷川俊太郎、倍賞千恵子、脚本家・岡田惠和らのコメント。鈴木は「この国も捨てたもんじゃない。こんなに美しい日本映画を作る若者がいる」、谷川は「見終わってから、この映画はいつ終わってもいいし、またいつ始まってもいいと思いました。物語よりもひとつひとつの場面に、日々の生の肌触りを感じたから」と述べている。

倍賞は「スクリーンに描かれて行くワンカットワンカットの美しい事、そして、静かに、力強く、忍耐強く、優しく、いつの間にか自分がそこでその景色を見ているような気持になりました」と称賛。岡田は「ふとした瞬間に、松本穂香さん演じる澪のことを思い出します。そんな映画です」とコメントした。

「わたしは光をにぎっている」は11月15日より東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。

鈴木敏夫 コメント

この国も捨てたもんじゃない。こんなに美しい日本映画を作る若者がいる。

谷川俊太郎 コメント

見終わってから、この映画はいつ終わってもいいし、またいつ始まってもいいと思いました。物語よりもひとつひとつの場面に、日々の生の肌触りを感じたから。

岡田惠和(脚本家)コメント

今を生きていくためのヒントがさりげなく散りばめられている。観る人にとって大切な宝物になる映画だと思った。好きです。ふとした瞬間に、松本穂香さん演じる澪のことを思い出します。そんな映画です。

倍賞千恵子 コメント

スクリーンに描かれて行くワンカットワンカットの美しい事、そして、静かに、力強く、忍耐強く、優しく、いつの間にか自分がそこでその景色を見ているような気持になりました。一生懸命やれば、キットそこからまた何かが生まれ始まって行くんですネ。

YOU(タレント・女優)コメント

じわじわと染み入るようにゆっくりとすすんでゆく誰もが光を握っていて 誰かによってそれに気付く 優しい物語。

川島小鳥 コメント

自分が生きる上で大切にしたいもの。胸の中にそっとしまってあって、ことばにできなかったようなことが、この映画の中でまぶしく描かれていました。美しい瞬間を、人間のこころ、世界の輝きを見た気がします。

文月悠光(詩人)コメント

私たちは光を引き継ぎ、誰かへ手渡す使命がある。それは、ときに言葉であり、フィルムであり、弾む笑い声や、生きるための水だ。実直に「終わり」を見送り、ささやかな再生まで描き切った力強い名篇。

木村和平(写真家)コメント

消えていく街と、ひらかれていく澪のこころの対比がただただ美しい。そして、本編のゆくえを拡張させる主題歌の存在。この大きな高揚を中川監督は初めから想像できていたのかと思うと、嫉妬します。

中井圭(映画解説者)コメント

不器用に転びながらも一歩ずつ前に進む、松本穂香演じる澪。そっと見守るように引き画で捉えた彼女の静かな成長が、終わりとはじまりが交差し失われゆく街を息づかせる。

青柳文子(モデル・女優)コメント

綺麗な気持ち、なんてあるのかわからないけれど、綺麗な気持ちになりました。心が洗われるとか清々しいとか既にある言葉に当てはまらない、とても潤って、瑞々しく、綺麗な気持ち。観れば、わかると思います。

柴田紗希(モデル)コメント

小さな優しい光がほわっと見えました。本当に懐かしく思えたり、もどかしく伝えづらい切なさを言葉ではなく景色や空気感でものすごく感じる不思議さ。東京の夕方の空を見たとき、あぁ澪は今温かい気持ちで生きられてるかなっと、ふと頭によぎってしまうまるでドキュメンタリーのような映画でした。映画を見た後の私の日常にときどき現れてくれます。

本広克行(映画監督)コメント

感情を削ぎ落した演技、おしつけがましくない物語、時間の切り取り方、空間を映すのではなく描いているのではと思ってからはその世界観に委ねる心地よい時間に変わる、そんな映画。

ふくだももこ(映画監督)コメント

街は生きている。澪は「ここに居なよ」と、街に許された人なんだろう。その佇まいは、子供のようであり、神のようでもあった。街も人々も、すべてがまぶしく美しい、素晴らしい映画でした。

冲方丁(作家)コメント

丁寧に届けられる映像の中に、多種多彩な息づかいが封じ込められている。とんでもない出来事が起こることが物語ではなく、ただ人が、一歩を踏み出すことこそ物語の本当の役割である。それを真正面からごまかさず担う映像作りに心洗われる思いがした。これからも中川監督の作品を追いかけたい。

木皿泉(作家)コメント

負けたからなくなるんじゃない。みんなが、どうでもいいと思うから消えてゆくのだろう。大事なものも、くだらないものも、一切合切が、時の流れとともに手からこぼれ落ちてゆく。それでもなお、その手のひらに残るものを描いた作品です。

李炯植(NPO法人 Learning for All 代表理事)コメント

世界や周りの風景は目まぐるしく変わるけれど、僕たちが生きることの本質は昔から変わらないのではないか。今日も丁寧に生きていこう。中川映画は、より良い日本を希求するために必要な想像力だ。

(c)2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema

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