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前田拳太郎が兄みたいと慕う木村昴とのエピソードを語る「アフレコ現場では容赦ない」

ぴあ

前田拳太郎 撮影:冨永智子

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12月17日(金)から公開される『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は、仮面ライダー生誕50周年を記念した劇場作品。

現在放送中の『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)と前シリーズ『仮面ライダーセイバー』(同)の共演をメインに、仮面ライダー誕生の過去を紐解き、50年先の未来の姿を映し示しながら、仮面ライダーたちが平和を取り戻す姿を描いている。

古田新太ら豪華ゲストの出演や、藤岡弘、の息子・藤岡真威人が仮面ライダー1号/本郷猛を演じることでも話題を呼んでいる本作で、主演をつとめるのは前田拳太郎。前田が演じる『仮面ライダーリバイス』の主人公・五十嵐一輝は、家族を守るために悪魔のバイス(声:木村昴)と契約して仮面ライダーに変身する力を手に入れる。そして、お調子者のバイスに振り回されながらも少しずつ絆を深め、共に戦っていく。

2021年4月の俳優デビュー後、早々に『仮面ライダーリバイス』で一輝役を射止めた彼に、仮面ライダーシリーズへの思いやテレビシリーズの話題を交えながら、本作の見どころを語ってもらった。

仮面ライダーの歴史を未来に託していく責任感

――『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は仮面ライダーのルーツを辿るような作品ですが、50年の歴史を背負うことに対する思いはありますか?

前田 今回の劇場版は1971年の仮面ライダー誕生から僕たちの世代、そして誕生から100年先の未来を描いたストーリーになっています。これまでの仮面ライダーの歴史を感じつつ、この大きい歴史を自分たちも未来に託していかないとな、というのをまず強く思いました。

劇場版の撮影に入るにあたって、僕が通ってこなかった世代の仮面ライダーについても、これから未来につないでいくものをもっと知っておきたいと思って、昭和の仮面ライダー作品も見てみたりしました。

――最初は『仮面ライダーリバイス』の主演というプレッシャーがあったと思いますが、劇場版ではさらに、仮面ライダーシリーズを背負っているという責任感が強くなったということでしょうか。

前田 そうですね。劇場版が動き始めるまでは『仮面ライダーリバイス』のことで頭がいっぱいだったんですけど、もう少し広い視野で仮面ライダーについて考えるようになったと思います。

――ちなみに、『仮面ライダーカブト』が特にお好きということですが、どういうところに魅力を感じているんですか?

前田 小さい頃の僕と正反対だったところです。僕は全然スポーツができなかったし、自分に自信もなかったんです。そんな自分から見て、『仮面ライダーカブト』の主人公の天道総司は自分に自信があるし、「強くてカッコいい!」って憧れました。

役者としてストイックに学ぶためにも、『仮面ライダー』に絶対出たかった

――芸能界デビューされる際に仮面ライダーへの出演を目標にしていたのは、やはり天道の存在が大きかったんでしょうか?

前田 やっぱり子供の頃に憧れたヒーローになりたい、という思いはありました。それに加えて、仮面ライダーの現場は演技について1年間みっちり学べる場所というイメージがあって。役者になる上で自分のスキルを磨くためにも、絶対に出たいという気持ちでした。

――先を見据えて考えていたんですね。

前田 同年代の人の多くが、もっと前から役者としての経験を積んできていると思うんです。そんな中で自分が戦っていかなきゃいけない。それならば、やっぱりストイックにやらせてくれる場所で学びたいと思いました。

――空手歴15年というプロフィールからも、前田さんのストイックさを感じます。

前田 やるって決めたことひとつしかできないタイプなんです。いろんなことを同時進行でやっていくのが苦手なので、今は仮面ライダー1本に注力しています! だから、生活のすべてが『仮面ライダーリバイス』です(笑)。

オーディション合格を内緒にしていた幼馴染・工藤遥へのサプライズが……

――『仮面ライダーカブト』も兄妹が出てくるお話というところに『仮面ライダーリバイス』との共通点がありますが、出演が決まったときのご家族など周りからの反応はいかがでしたか?

前田 家族はもちろん喜んでくれましたし、ネットニュースが流れ始めた頃に、友達からもたくさん連絡がきました。友達のお母さんや友達の友達まで、自分以上じゃないかと思うくらいに喜んでくれて、期待もしてくれていたので、プレッシャーと喜びを同時に感じていました。

――『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に出演されていた工藤遥さんと幼馴染なんだそうですね。出演について、お話されたりはしたんですか?

前田 僕がオーディションを受けていることは彼女も知っていたんですが、受かったことは内緒にして、びっくりさせようと思っていたんです。でも、解禁前に偶然東映で会って、「あれ!?」って、バレてしまいました(笑)。

――“家族という日常と、悪魔という非日常というテーマが楽しめる”のが『仮面ライダーリバイス』の魅力とお話されていましたが、前田さんにとっての非日常の楽しみについて教えてください。

前田 生活のほとんどが『リバイス』になっている中でも、アクションシーンは非日常の楽しみですね。日常で敵と戦うことなんてないじゃないですか。「アクションがあるよ」って言われた日は、「今日、戦っていいんですか!?」ってテンションがあがっちゃいます(笑)。

アフレコ現場で兄のような存在、木村昴からの“アメとムチ”

――楽しみながらアクションシーンを演じているんですね。仮面ライダーといえば、アクションに加えてアフレコもありますね。

前田 アフレコは初めての経験でしたが、相棒のバイスの声を担当している木村昴さんがイチから教えてくれるので、心強いです。つまずいたシーンがあっても、昴さんの方をちらっと見ると優しく教えてくれるので、昴さんと一緒の日は安心してアフレコに行っています(笑)。劇中では僕が兄役ですが、アフレコのときは僕にお兄ちゃんがいる感じです。

――バイスの軽快な喋りを見て、アドリブも結構あるんじゃないかと思っていたのですが。

前田 アドリブも入ってますね(笑)。戦闘シーンなんかは台本にあまりセリフが書かれていないので、バイスが何か言ってきたら突っこんでって感じです。デッドマンやギフジュニアと戦いながらも、常にバイスの発言に耳を澄ましています。

――切り返しに瞬発力が求められますね。

前田 本当に斜め上のところから来るので(笑)、それに対応するのはすごく大変ですね。あとラッパーだから韻を踏むのが得意なんだと思うのですが、よくダジャレが飛び出してくるんです。真面目に戦っているシーンでも、ダジャレやギャグを急にぶっこんでくるので「ふっ(笑)!!」って、笑いを堪えきれないこともあります。でも、そういう掛け合いも含めて楽しいですね。

――初めてのアフレコなのに、難易度の高いことを求められているんですね。

前田 たぶんこれって相当大変なことなんだろうなと思うので、自分でもよくやってるなと……(笑)。優しく教えてくれるけど、ぶっこんでくるところは容赦なく、昴さんのアメとムチみたいな感じです。

1年後には先輩ライダーの熱量に追いつきたい

――そんなバイスとの掛け合いも楽しみな劇場版ですが、『仮面ライダーセイバー』チームとの共演も見どころのひとつですね。先輩ライダーとして頼もしく感じたエピソードなどがあれば伺いたいです。

前田 特に(内藤)秀一郎くんが『仮面ライダーセイバー』チームをしっかり引っ張っているのを見て頼もしいと思うと同時に、自分が『仮面ライダーリバイス』を引っ張っていくという気持ちでやっていかないと、とあらためて実感しました。

――座長としての背中を見たような感じでしょうか。印象に残っている共演シーンなどがあれば教えてください。

前田 一番印象に残っているのは、撮影は一緒ではなかったんですが、秀(内藤秀一郎)くんと(山口)貴也くんにとっての最後の変身のシーンです。その変身を見たときに、やっぱり僕らより1年長くやってきた先輩の洗練された動きや熱量を感じました。僕らももっと熱量を上げて、1年後、おふたりのような気持ちを込めた変身ができるようになりたいと思っています。

一輝を演じる上で一番大事にしたのは“素直さ”

――では、一輝として特に注目してほしいところも知りたいです。

前田 テレビシリーズの1、2話の頃の一輝は自分の気持ちを優先して動いたり、周りが見えていない面もあったりしましたが、少しずつ成長してきていて、劇場版では相手のことも考えられるようになっています。テレビシリーズから見てくださっている方には特に、その成長を感じてもらえたらと思います。

――テレビシリーズから通じるところとして、一輝を演じる上で一番大事にしているのはどんなことでしょうか?

前田 素直さですかね。一輝って真っ直ぐなキャラクターなので、僕も役に対して真面目に素直に取り組んでいきたいなと思っています。

――劇場版の中で、その素直さを出せた部分はありますか?

前田 今回のお話では、バイスと離ればなれになってしまうんです。それで、久しぶりに再会したシーンでは、言葉ではなく表情や声色で、一輝のうれしい気持ちを表現できたんじゃないかなと思います。

――一輝としてバイスと1年間一緒にいたら、前田さんもすべての撮影が終わったときにはさみしい気持ちになってしまいそうですね。

前田 いや〜、そうですね……! バイスがいなくなったら、すごくさみしくなっちゃうと思います。

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取材・文:大谷和美 撮影:冨永智子

『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』
12月17日(金)より公開

「ビヨンド・ジェネレーションズ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

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