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ももクロ、中川翔子、小西康陽……「セーラームーン」トリビュートに豪華メンツが集った理由

リアルサウンド

14/1/20(月) 21:38

 「美少女戦士セーラームーン」の生誕20周年を記念したトリビュートアルバム『美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』(1月29日リリース)の参加アーティストが発表され、話題となっている。

 本作には、2013年にミュージカル『美少女戦士セーラームーン-ラ・レコンキスタ』の主題歌を歌ったももいろクローバーZや、2007年に『しょこたん☆かばー 〜アニソンに恋をして。〜』にて「美少女戦士セーラームーンR」のエンディングテーマ『乙女のポリシー』をカバーした中川翔子といった、もとより原作とゆかりのあるアーティストのほか、堀江美都子、福原遥、やくしまるえつこ、川本真琴といった幅広い面子が参加。編曲には浅倉大介、小西康陽、Jimanicaといったクリエイターが集結しており、音楽ファンにとっても興味深い作品と言えそうだ。

 生誕から20年経った今も、「美少女戦士セーラームーン」が多くのアーティスト・クリエイターを惹きつけてやまない理由を、アニメやポップミュージックに詳しいライターの田口俊輔氏は次のように語る。

「『美少女戦士セーラームーン』は、『戦闘美少女系魔法少女物』の先駆けとして、後のアニメ作品にも大きな影響を与えた作品です。当時、少女たちが戦隊を組んで戦う物語はすごく新鮮で、女の子はもちろん、男の子にとっても刺激的な作品でした。今のプリキュアなどにも通じるものがあり、アニメカルチャーを語る上でも重要な作品といえるでしょう。リアルタイムでアニメを観ていた世代が親世代になったからか、最近の子どもたちもまた、同作に親しんでいるようです。いわゆる萌え的な要素を持ちつつも、これだけ普遍性を持ったアニメはそうそうありません。トリビュートアルバムにジャンルを越えた様々なアーティストが参加しているのは、同作が幅広い世代に愛されていることの証なのではないでしょうか」

 また、同作は女性アイドル史の観点から見ても、奥深い作品だという。

「20年の歴史を持つミュージカルでは、これまで多くの女性アイドルや女優が舞台に立ちました。古くは桜っ子クラブが出演していますし、最近では元・私立恵比寿中学のメンバーの七木奏音や、大久保聡美といったスターダスト系のタレントが出演しました。また、現在はPASSPO☆やアップアップガールズ(仮)の振り付けを担当している竹中夏海も、かつて舞台で活躍しています。さらにテレビドラマ版には、北川景子や小池里奈といった面々も出演しました。この作品を軸に女性アイドル・女優の20年史をひも解いてみるのも、面白いかもしれませんね」

 さらに、今回のアルバムは楽曲面でも期待ができるとのこと。

「小坂明子、樫原伸彦、上田知華らは、アニソン界で高い評価を持つ作曲家で、原曲がまずしっかりとしています。そこに浅倉大介や小西康陽といった大御所から、Jimanicaのようなエレクトロポップ系のクリエイターまで参加しているのですから、どう仕上がるのか想像もできない面白さがあります。トリビュート・アルバムは、ともすれば無難なクリエイターやミュージシャンを集めて、画一的な作品になってしまいがちですが、このアルバムに関してはチャレンジングな姿勢が伺えます。00〜10年代を経て、アニソン界の名曲たちがどのようにアップデートされるのか、とても楽しみですね」

 アニメ、アイドル、そして音楽と、あらゆるカルチャーに根ざした「美少女戦士セーラームーン」。その20周年を記念する同アルバムは、単なるアニソンカバーとは一線を画する作品となりそうだ。
(文=編集部)

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