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TRF、レキシ、BiSH、アッコ、ホルモンらが魅せた!雨の「氣志團万博2018」初日

ナタリー

18/9/16(日) 0:47

氣志團(撮影:青木カズロー)

氣志團主催の野外フェス「シミズオクト Presents 氣志團万博2018 ~房総爆音爆勝宣言~」が9月15、16日に千葉・袖ケ浦海浜公園で行われている。この記事では初日15日の模様をレポートする。

“WELCOME ACT”としてMOSSAI STAGEに登場したオメでたい頭でなによりは「鯛獲る」でライブの口火を切る。「海老振り屋」では観客がタオルを振り回したりヘッドバンキングをしたりして、彼らのパフォーマンスを楽しんだ。赤飯(Vo)の「僕らラウドロックバンドが、今からここをアイドル現場に変えます」という一言で始まったのは「推しごとメモリアル」。メンバーはキュートなダンスを見せたあと、ラストに「オメでたい頭でなにより」をプレイしステージを降りた。

初日のオープニングセレモニーを務めた森山直太朗は、ケツメイシの「さくら」をBGMに浴衣姿でYASSAI STAGEに登場。自身のヒット曲「さくら(独唱)」をしっとりと歌い上げたあと「イベントのために作った歌なんです」と冗談を飛ばしていた。そして氣志團の綾小路翔(Vo)が森山同様浴衣姿でステージに現れ、2人は森山の「バームクーヘン」をデュエット。軽快なトークで会場を和ませつつ「氣志團万博」の開会を宣言した。

「氣志團万博」初出演となったTRFのライブは「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」でスタート。「寒い夜だから…」「LEGEND OF WIND」ではYU-KI(Vo)が切なくも芯のある歌声を響かせ、観客を釘付けにした。彼女が「初めてTRFのライブを見る人ー!」と問いかけると、多くの来場者が手を挙げる。その数に驚きつつ「緊張するぜー!」と笑顔を見せた。DJ KOO(DJ、サウンドクリエイター)が「午前中から飛ばしていくぞー!」と声を張り上げると、雨が降りしきる中、TRFメンバーが続々と花道へ。「BOY MEETS GIRL」「Where to begin」「survival dAnce」と往年のダンスナンバーを惜しみなくパフォーマンスし、YASSAI STAGEは大盛り上がりとなった。

大入りのMOSSAI STAGEでは、KEYTALKが「桜花爛漫」で軽快なバンドサウンドを響かせる。首藤義勝(Vo, B)の「一緒にパリピになりましょー!」という呼びかけで始まったのは「Summer Venus」。メンバーは曲中、DA PUMPの最新シングル「U.S.A.」の振りをマネして会場を沸かせた。寺中友将(Vo, G)は「こんなにびしょ濡れでライブするのは初めて」と激しく降る雨に驚きつつ「一緒にお祭り騒ぎしましよ!」と語りかけ、4人はライブで高い人気を誇る「MATSURI BAYASHI」「MONSTER DANCE」を連投してオーディエンスを存分に踊らせた。

雨風強まる昼時のYASSAI STAGEにはSiMが登場。4年連続の出演となった彼らは「KiLLiNG ME」でライブをスタートさせる。「どうせここまできたんだ、泥だらけになろうぜ」というMAH(Vo)の煽りに、観客はクラウドサーフをしたりサークルモッシュをしたりして応えた。その後「MAKE ME DEAD!」や「Blah Blah Blah」で強烈なバンドアンサンブルを轟かせたSiM。MAH(Vo)が「大阪で台風とか北海道で地震があって、そんな中で予定通りイベントができることは当たり前じゃないからね」と語ると、会場から賛同の拍手が起こった。「最後まで思いっきり楽しんでね! 俺は子供の世話があるんでそろそろ帰ります」とMAH(Vo)が話し、彼らはラストナンバー「f.a.i.t.h」をパフォーマンス。降り続く雨をもろともしない堂々たるステージングで観客を圧倒した。

2年前に「氣志團万博」初出演を果たし、そのときからYASSAI STAGEへの出演を熱望してきた岡崎体育は、今年まさかの3年連続でのMOSSAI STAGE出演。彼が綾小路への恨み節をぶつけるように「MOSSAI STAGEの神になりたい」という思いを歌った新曲「MOSSAI様」を1曲目に披露すると、場内からは新曲にもかかわらず大合唱が起こり、会場は謎の一体感に包まれた。後半の「Voice Of Heart2」では岡崎の心の声が「お前がYASSAI STAGEでやりたいって100万年早いねん!」「(雨で)前髪ビチャビチャやないか!」とこの日ならではのツッコミを連発してオーディエンスを大爆笑に導く。ラストは「XXL」「The Abyss」とアッパーチューンを立て続けに投下し、観客を大いに踊らせた。

YASSAI STAGEで満を持しての万博初出演となったJUN SKY WALKER(S)のライブは「歩いていこう」で幕を開けた。さらに「START」「MY GENERATION」と4人は往年の大ヒット曲を次々と演奏し、オーディエンスも笑顔で合唱する。宮田和弥(Vo)は「初めての木更津です! 俺たちが出てきたら晴れると思ってたら晴れたぜ!」と雨が止みかけた空を見上げて笑顔を浮かべ、「今年でデビュー30周年を迎えました。昔はこういう花道ですぐ走り回ってたけど、今は走り回っちゃうと1曲減らさないといけないから(笑)」と話して観客を笑わせた。そんな宮田の「天気が持つように、千葉の夜空に捧げます」という言葉に続いて披露されたのは「すてきな夜空」。場内にはいっそう大きなオーディエンスの歌声が響き渡った。

こちらも万博初出演の04 Limited SazabysはMOSSAI STAGEにサングラス姿で登場。「swim」「Warp」などキラーチューンを畳みかけ、ステージ前にサークルモッシュの渦を巻き起こした。自分でガムテープで作ったという腕章を付けたGEN(Vo, B)は「メンツやばすぎ! 大好きな兄貴たちが呼んでくれたので、魂を込めて全力で歌います」と氣志團への感謝を述べ、その言葉を表現するように「My HERO」を高らかに歌い上げた。さらにGENは地元の名古屋で主催フェス「YON FES」を開催しているフォーリミを代表し「このクオリティ、このホスピタリティ。ほんとにすごいです、心からリスペクトしてます」と、フェス主催者としての気持ちも熱く語った。

綾小路からの「ものすごく嫉妬している」という紹介VTRを受けて登場したレキシは、いつものアフロヘアから一転してリーゼント姿。無数の稲穂が揺れるステージ前に向けて「どうもー! レキシダンでーす!」と挨拶し「SHIKIBU」のファンキーなサウンドでライブをスタートさせた。「狩りから稲作へ」の途中では「まだ夜じゃないから」と話しつつ、氣志團の「One Night Carnival」の替え歌「One Day 稲穂」を「俺んとこ来て稲穂振らないか?」と歌って観客を盛り上げる。さらに恒例の「キャッツ!」のくだりでは、この日に沖縄でラストライブを行う安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」を「キャッツCELEBRATEー!」と歌って「アフロ奈美恵でした!」と叫ぶなど、破天荒なパフォーマンスを展開した。

荘厳なSEと共にMOSSAI STAGEに現れたcoldrain。「24-7」でライブの幕を切ると、Masato(Vo)は観客のジャンプを煽り、熱気をぐんぐんと引き上げていく。Y.K.C(G)のギターリフが印象的な「TO BE ALIVE」を経て、彼らはバンドにとって“一番激しい曲”だという「The Revelation」を披露。ヘビーなサウンドを鳴らし、オーディエンスによるサークルモッシュを巻き起こした。その後Masato(Vo)はバンド名にちなんで「雨が降ったことを俺たちのせいって言われないように、(雨で)冷えた体を温めていこうかなと思います」と宣言し、「ENVY」で渾身のシャウトを響かせステージを去った。

綾小路による各アーティストの紹介VTRにて、氣志團憧れのバンドと紹介されたDragon Ashは1曲目に「AMBITIOUS」を披露。疾走感のあるビートに合わせて観客が飛び跳ねる姿に、メンバーは笑顔を浮かべた。KenKen(B)は「The Live」でスキルフルなプレイを見せたあと「俺んとこ こないか?」と氣志團おなじみの決め台詞でオーディエンスを沸かせる。ラストナンバー「Fantasista」でKj(Vo, G)が「セキュリティに感謝すれば、いくらすっとんで来ていいよ」と観客に呼びかけると、その言葉通フィールドにはクラウドサーファーが続出。「俺も混ぜてくれ」とKjも観客に接近し、熱気冷めやらぬ中ライブは幕を閉じた。

日が傾き始めた頃、MOSSAI STAGEに立ったのは「氣志團万博」初出演のBiSH。緑のワンピース姿で登場したメンバーの中、ハシヤスメ・アツコは氣志團を意識したサングラス姿で現れた。彼女たちは「OTNK」「DEADMAN」と挑発的なナンバーを連投。人気曲「プロミスザスター」をエモーショナルに届けたあと、「ALL YOU NEED IS LOVE」では観客同士が肩を組んで合唱し、会場はピースフルな雰囲気で満たされた。

「東京から1.5歩でここ房総にやってきた」と綾小路にVTRにて紹介された和田アキ子。3年ぶりの「氣志團万博」出演となった和田が「今日も精一杯歌います」と「笑って許して」を歌い始めると、会場には“アッココール”が響き渡る。「古い日記」では彼女が花道を闊歩し、オーディエンスの間近で伸びやかな歌声を届けた。続いて和田は自身の音楽のルーツはブラックミュージックだと語り、アレサ・フランクリンの「Rock Steady」をカバー。続くマーク・ロンソン「Uptown Funk」のカバーでは、バンドメンバーと共にステップを踏みつつ心地よさそうにパフォーマンスした。水野良樹(いきものがかり)の提供曲「また明日も歌いましょう」の歌唱中には彼女の温もりのある歌声に感極まって涙を流す観客の姿もあり、和田の豊かな表現力を印象付けるステージとなった。

綾小路と同い年で木更津市にある拓殖大学紅陵高等学校卒業という竹原ピストルは、アコースティックギターの弾き語りでMOSSAI STAGE前のオーディエンスを圧倒した。1曲目「オールドルーキー」の熱い声で一気に引き込むと、続く「LIVE IN 和歌山」で力強いギターストロークに乗せてさらに強いボーカルを響かせる。その後もヒット曲「よー、そこの若いの」、深みのある歌声が印象的な新曲「おーい! おーい!!」、軽快なリズムで観客の体を揺らした「みんな~、やってるか!」とさまざまなナンバーを披露。歌手としてデビューしてから20年、地元でライブをしたことがなかったという竹原は「氣志團さん、本当にありがとうございました」と“凱旋公演”を果たした喜びを明かした。

今年3回目の「氣志團万博」出演となったマキシマム ザ ホルモンはポップな「小さな君の手」から「maximum the hormone」へとつなげ、YASSAI STAGEに集まったオーディエンスをモッシュの嵐へと導いた。親交の深い氣志團の主催フェスに対し、ナヲ(ドラムと女声と姉)は「『氣志團万博』は出演バンド、そしてここにいる全員で作り上げるもんだ!」と絶叫。その後も「爪爪爪」「川北猿員」と強力なナンバーを次々と投下した。ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)も「20年来の腐れ縁です。本当にありがとうございます」と感謝を語り、ラストナンバー「恋のスペルマ」でライブを締めくくるが、その後場内のスクリーンに流れた映像でホルモンは9月17日の「OSAKA HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2018」出演をもって当面ライブ活動を休止することを突如発表。会場に大きなどよめきをもたらした。

初日のMOSSAI STAGEトリを務めた打首獄門同好会は「デリシャスティック」で会場の一体感を一気に高める。ファンはうまい棒を手に「うまい棒!」コールを繰り返した。続く「島国DNA」ではマグロ型の浮き輪が客席エリアに投入され、オーディエンスの頭上をぴちぴちと跳ね回った。Dr.COYASSがゲストとして登場した「歯痛くて」では氣志團の「One Night Carnival」のフレーズも取り入れられ、会場を沸かせた。最後に大澤敦史(Vo, G)はレキシのライブを振り返り「『よそのバンドでは絶対に稲穂を振るな』と言っていましたが、今日の出演者で唯一稲穂を降ることが許されるアーティストがいるかも知れない!」と呼びかける。その後に披露された「日本の米は世界一」で、オーディエンスは大喜びで稲穂を振り回していた。

YASSAI STAGEでこの日の大トリとして登場した主催者・氣志團は「スパトニック・シティ・ブビブビ」、そして大トリの気合いを表現するかのような「スポットライト」を披露。「The アイシテル」「週末番長」では多数のダンサーが登場し、オーディエンスも同じ振り付けを楽しんでいた。「プレッシャーだけど、最高の気持ちで帰ってもらえるよう全力を尽くします」という綾小路の言葉に続いては「落陽」、さらに「One Night Carnival」を演奏する。大盛り上がりとなった場内だが、綾小路は「みんなが思っていることを代表して言っていいですか。『この曲古くね?』じゃない?(笑)そう、17年前のプチヒット曲です」と自虐。「俺たちは生まれ変わります。お詫びに新曲をやらせてください」と宣言して次の曲に入るが、ここで披露されたのはどう聴いてもDA PUMP「U.S.A.」ふうにしか聞こえない「O.N.C. ~One Night Carnival 2018~」。振り付けや映像演出も本家そっくりのパフォーマンスに、オーディエンスからはこの日一番の爆笑が起こった。

明日16日の公演にはゴールデンボンバー、グループ魂、東京スカパラダイスオーケストラ、ももいろクローバーZ、10-FEET、THE ALFEEらが出演。またこの2日間の様子は11月23日(金・祝)にWOWOWで放送されることも決定している。

シミズオクト Presents 氣志團万博2018 ~房総爆音爆勝宣言~ 2018年9月15日 袖ケ浦海浜公園 セットリスト

森山直太朗

01. さくら(独唱)
02. バームクーヘン

オメでたい頭でなにより

01. 鯛獲る
02. 海老振り屋
03. 推しごとメモリアル
04. スーパー銭湯~オメの湯~
05. We will luck you
06. オメでたい頭でなにより

TRF

01. Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~
02. 寒い夜だから…
03. LEGEND OF WIND
04. BOY MEETS GIRL
05. CRAZY GONNA CRAZY~EZ DO DANCE
06. Where to begin
07. survival dAnce ~no no cry more~

KEYTALK

01. 桜花爛漫
02. Summer Venus
03. Love me
04. ワルシャワの夜に
05. MATSURI BAYASHI
06. MONSTER DANCE

SiM

01. KiLLiNG ME
02. Faster Than The Clock
03. GUNSHOTS
04. WHO'S NEXT
05. MAKE ME DEAD!
06. Blah Blah Blah
07. f.a.i.t.h

岡崎体育

01. MOSSAI様
02. Stamp
03. R.S.P
04. Walk of Death
05. Voice of Heart2
06. XXL
07. The Abyss

JUN SKY WALKER(S)

01. 歩いていこう
02. START
03. MY GENERATION
04. 休みの日
05. 青春
06. すてきな夜空
07. 全部このままで

04 Limited Sazabys

01. swim
02. Warp
03. My HERO
04. Remember
05. fiction
06. Squall
07. monolith

レキシ

01. SHIKIBU
02. GET A NOTE
03. 狩りから稲作へ
04. きらきら武士

coldrain

01. 24-7
02. TO BE ALIVE
03. The Revelation
04. FEED THE FIRE
05. FIRE IN THE SKY
06. ENVY

Dragon Ash

01. AMBITIOUS
02. Mix It Up
03. ROCKET DIVE
04. For divers area
05. The Live
06. Jump
07. Fantasista

BiSH

01. GiANT KiLLERS
02. OTNK
03. DEADMAN
04. プロミスザスター
05. ALL YOU NEED IS LOVE
06. BiSH-星が瞬く夜に-

和田アキ子

01. 真夏の夜の23時
02. 笑って許して
03. 古い日記
04. Rock Steady
05. SOUL MAN
06. Uptown Funk
07. また明日も歌いましょう
08. あの鐘を鳴らすのはあなた

竹原ピストル

01. オールドルーキー
02. LIVE IN 和歌山
03. よー、そこの若いの
04. おーい! おーい!!
05. みんな~、やってるか!
06. Amazing grace
07. ぐるぐる

マキシマム ザ ホルモン

01. 小さな君の手
02. maximum the hormone
03. 中2 ザ ビーム
04. 爪爪爪
05. メス豚のケツにビンタ(キックも)
06. 川北猿員
07. 恋のスペルマ

打首獄門同好会

01. デリシャスティック
02. 島国DNA
03. 歯痛くて
04. はたらきたくない
05. きのこたけのこ戦争
06. 日本の米は世界一

氣志團

01. スパトニック・シティ・ブビブビ
02. スポットライト
03. The アイシテル
04. 週末番長
05. 落陽
06. One Night Carnival
07. O.N.C. ~One Night Carnival 2018~
08. ゆかいな仲間たち

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