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ポン・ジュノ監督『パラサイト』、ソン・ガンホらキャスト陣のコメント到着

CINRA.NET

19/10/30(水) 12:00

©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』に寄せたメインキャストのコメントが到着した。

『第72回カンヌ国際映画祭』でパルムドールに輝いた同作は、全員失業中で「半地下」住宅においてその日暮らしの貧しい生活を送るキム一家を中心にした作品。長男・ギウがIT企業を経営する裕福な一家の家庭教師になったことをきっかけに、2つの家族の出会いが悲喜劇へと発展していく、というあらすじだ。公開は2020年1月。

コメントを寄せたのは、ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム。キム一家の父キム・ギテク役を演じたソン・ガンホは「これは私たちの社会であり、私が生きる世界の物語です。映画の作り手として、俳優として、このプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。きっと観客のみなさんは本作をポン・ジュノ監督の進化としてだけでなく、韓国映画の進化として認識することでしょう」と述べている。

ソン・ガンホのコメント

この物語の主人公は、普通の暮らしと幸せを求め、社会の一員になろうと頑張っている人たちです。彼らは次第に絶望的な状況に陥っていきますが、その過程で驚くほど多様な感情が沸き起っていきます。これは私たちの社会であり、私が生きる世界の物語です。映画の作り手として、俳優として、このプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。きっと観客のみなさんは本作をポン・ジュノ監督の進化としてだけでなく、韓国映画の進化として認識することでしょう。

イ・ソンギュンのコメント

主演が中心になっているというよりも、8人の役者それぞれの役柄や立場がパズルのように力強いアンサンブルとしてはまっていくというのは新しい経験でした。その意味合いにおいて、本当の家族だという印象を与えられるよう、お互いがうまく演技し合えることが重要でした。撮影中、私は興奮すると同時に緊張してきました。まるでデビュー時に戻ったかのように。しかし、ポン・ジュノ監督という素晴らしいガイドとともに、旅行に参加しているかのようでした。2つの家族の置かれた状況はコメディのように見えるかもしれません。しかし、そこには緊張感もあります。これは、階級間での関係性は簡単には変わらないという気づきが生まれるある種のホラーだと言えます。

チョ・ヨジョンのコメント

脚本を読んだ時、私は「ポン・ジュノ監督は、私にこんな一面を見て、そしてこの映画でそれを引き出したいのか」と驚きました。ヨンギョ役を演じることは私にとって新しく楽しい経験でした。そして、私のこれからの役者人生の糧になる多くのことを学べたことに感謝しています。この映画は観客が気楽に楽しめて、しかし確実に多くのことを考えさせられることでしょう。

チェ・ウシクのコメント

全ては「オクジャ/Okja」の撮影をしていたときに始まりました。撮影中、ポン・ジュノ監督に細身の体型を維持するようにと言われました。その後、息子の役だと言われて、脚本を渡されました。脚本を読んでいる間、まるでジェットコースターに乗っているかのようでした。次に何が起きるのか全く想像がつかず、ワクワクしてページをめくる手が止まりませんでした。本作は、私が何を学ぶべきか、何を見せるべきか、そして将来的に何をしなければならないのかを教えてくれる機会にあふれていて、役者としてのターニングポイントとなりました。私にとって『パラサイト 半地下の家族』は新しい経験であふれていました。前情報なしに本作を観ることができたら、観客にとっても本物の経験になることでしょう。

パク・ソダムのコメント

『パラサイト 半地下の家族』は、この時代の辛辣な肖像です。2つの家族の出会いの話であり、それぞれ母親がいて、父親がいて、息子がいて、娘がいる。でも、全く違った暮らしをしています。そして、この2つの家族を見ているだけで、私たちの社会について多くのことに気づくことができます。私は、自分がどの役者に向かって話しているかによって、自分の演技が変化していることに気づきました。ソン・ガンホはいつも予想がつかない演技をするので、私たちの反応も自然と違うものになっていきました。多くを学びました。映画を観た後、観客は多くのことを考えると思います。本作は何も考えず楽しめて、観た後にお酒を飲みながら語りたい映画です。

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