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TAACが加害者家族の“その後”描く「犇犇」開幕、鈴木勝大「孤独を大切に感じながら」

ナタリー

TAAC「犇犇」より。(撮影:堀川高志)

TAAC「犇犇」が、本日7月30日に東京・駅前劇場で開幕した。

タカイアキフミが脚本・演出を手がける本作は、加害者家族の“その後”を描いた作品。事件から12年を経て、家族のもとに戻ってきた加害者と、その家族の物語が展開する。出演者には、鈴木勝大、西山聖了、永田紗茅、大塚宣幸、清水尚弥が名を連ねた。

開幕に際し、鈴木はディベートを重ねた稽古期間を振り返りつつ、「これから始まる本番期間中も(自身が演じる鳥飼)望の孤独を大切に感じながら演じていこうと思います」とコメント。タカイは「『わからないもの』について1ヶ月間役者らと何度もディスカッションを重ね『犇犇』は生まれました。この時世になぜ加害者家族という題材を選び、わざわざそう明るくはない芝居を上演するのか。劇場で確かめて頂けますと幸いです」と思いを述べた。

上演時間は約1時間50分。公演は8月8日まで。明日7月31日19:00開演回は、ローチケ LIVE STREAMINGにてライブ配信される。

鈴木勝大 コメント

この度、舞台「犇犇」にて鳥飼望役を演じさせていただきます鈴木勝大です。

今回は稽古期間に、脚本・演出のタカイさんと出演者の六人で幾度となく物語についてディベートを重ねました。その中で、自分がもしこの立場になったら何をするのか何を感じるのかをみんなで話し合った時間がこの望という役を演じるための大きな手かがりになったのではないかなと今感じております。これから始まる本番期間中も望の孤独を大切に感じながら演じていこうと思います。

タカイアキフミ コメント

「人を殺すこと」

それは多くの人にとって許されないことであり、理解できないことです。だからこそ人はそこにドラマを求めてしまうのではないでしょうか。ドラマがあれば、人を殺めてしまうことを少し理解できた気になれるし、自分とは別世界の出来事だと区別することもできる。でも、それは「わからないもの」からただ逃げているだけではないのでしょうか。

その「わからないもの」について1ヶ月間役者らと何度もディスカッションを重ね「犇犇」は生まれました。この時世になぜ加害者家族という題材を選び、わざわざそう明るくはない芝居を上演するのか。劇場で確かめて頂けますと幸いです。

TAAC「犇犇」

2021年7月30日(金)~8月8日(日・祝)
東京都 駅前劇場

脚本・演出:タカイアキフミ
出演:鈴木勝大、西山聖了、永田紗茅、大塚宣幸、清水尚弥

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