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特別企画「和巧絶佳展令和時代の超工芸」

20/8/14(金)

日本の美意識に根ざした工芸的な作品を発信し続けている、1970年以降生まれの12人の作家作品を紹介中。樹脂を流し込みながら描くことで、本物とみまがう立体的な金魚の「絵」を生む深掘隆介、超極薄鋳造のアルミニウムで「メメント・モリ」を思わすような鎮魂のオブジェをつくる高橋賢悟などかなり知られた作家のほか、まだあまり展覧会で見たことのないアーティストの作品も多数。たとえば、ガラスと截金のコラボにより、王朝文学の「もののあはれ」や悠久の歴史を表現してみせる山本茜や、全面に透かし彫りされた「蛍手(ほたるで)」という手法で、それ自体が発光しているような器をつくりあげる新里明士など、とにかく、自ら獲得した手わざによって、己の思い描く美の世界を突き詰めてくような作家の作品がズラリと並ぶ。「超絶技巧」というと、つい幕末・明治あたりの神技作品を連想しがちだが、この令和の時代に、自らの「手仕事」の可能性を信じて追求しているアーティストがこんなにもいることに感銘を受けた。

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