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市川染五郎、父・幸四郎の後押しで声優に挑戦「サイダーのように」公開アフレコ

ナタリー

20/1/17(金) 0:07

劇場アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」公開アフレコより、左から市川染五郎、杉咲花。

劇場オリジナルアニメーション「サイダーのように言葉が湧き上がる」の公開アフレコが昨日1月16日に東京都内で行われ、声優を務める市川染五郎と杉咲花が出席した。

イシグロキョウヘイが監督する「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、少年少女のひと夏の青春を描く劇場アニメ。公開アフレコでは、内気な俳句少年・チェリーと、コンプレックスを隠すためにマスクをしている少女・スマイルが少しずつ距離を近付けていくシーンを染五郎と杉咲が披露した。

染五郎は、人見知りなチェリーを等身大で好演。スマイルから「何を聴いてるんですか?」と聞かれ、思わず挙動不審になってしまう場面では、コミカルな演技でチェリーの少年らしさを体現した。一方の杉咲は、“カワイイもの”に感度が高いスマイルを愛らしく演じ、チェリーに「俳句、作ってみて?」と語りかける声に優しさをにじませた。

今作が声優初挑戦となった染五郎は、出演が決まったときのことを「歌舞伎以外のお芝居の経験があまりなかったので、不安でいっぱいでした」と振り返る。染五郎が「アニメは声だけで表現しないといけない。舞台のお芝居よりセリフを誇張して言う必要があり、そこがすごく難しかったです」と語ると、声優経験のある杉咲もそれに同意し、「(アニメは)普段生活していたら声を出さないタイミングで声を出すので、そこが難しいです」とコメントした。

染五郎は、オファーの話を父・松本幸四郎から電話で聞いたと話し、「僕は映像作品に出たことがなかったのですが、父からは『勉強になるから』と言われました」と、幸四郎から出演への後押しがあったことを明かす。また役作りについては「僕も人見知りなので、チェリーとはすごく似ている部分がある。共通する部分を自然と生かすことができていたら」と語り、杉咲は「私の演じるスマイルは、チェリーにとって憧れでもあるし、眩しい人。彼女の根っこにある明るさを表現しようとがんばりました」と笑顔を見せた。

司会からお互いの印象を聞かれると、染五郎は「(杉咲は)映像作品にたくさん出演されているので、経験値が自分よりはるかに高い。すごく勉強させていただきました」と真摯に答え、杉咲は「染五郎くんのチェリーは、人と関わることへの恥じらいがありながらも、内面の優しさがものすごく伝わってきて、素敵だなと思いました」と微笑みつつ、「(アフレコでは)私よりOKが出るのが早かったんですよ!(笑)」とエピソードを明かし、報道陣を和ませた。

最後に染五郎は「『観終わったあとにサイダーのような、爽やかな気持ちになれる作品にしたい』とイシグロ監督がおっしゃっていたのが印象的でした。チェリーやスマイルと同世代の十代の方にも観ていただきたいし、大人の方にも『この年代の頃はこうだったな』と思い出しながら観ていただきたい」と語り、杉咲は「劇中で“ライブ配信”のシーンがあったりと、特に十代二十代の方には共感して観ていただけるのではないかと思っています。まっすぐな2人の姿を見届けたあとに、清々しい気持ちになる作品です」と言葉に力を込めた。なおこのたび、2人の声が収められた本作の特報映像がYouTubeにて解禁された。併せてチェックしよう。

劇場オリジナルアニメーション「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、5月15日に全国ロードショー。

(c)2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

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