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日向坂46 髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世……浮かび上がるキャラクター性 『ひなあい』3期生フィーチャー企画から考える

リアルサウンド

20/11/12(木) 6:00

 日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下:ひなあい)で2週にわたり3期生フィーチャー企画「パイセン達が邪魔をする? 三期生の素顔を引き出そう!」が放送され、徐々に髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世のキャラクター性が濃く浮かび上がってきた。

 髙橋、森本、山口は、2018年6月1日から開始された乃木坂46、欅坂46、けやき坂46の坂道シリーズ新メンバー選考オーディション『坂道合同オーディション』に合格したが、グループ配属に至らず「坂道研修生」としてしばらくの間、歌やダンスのレッスンを重ねていた。今年2月に日向坂46への配属が正式に決定、一足先にグループに加入していた上村ひなのとは同期の関係だ。先日リリースされた1stアルバム『ひなたざか』には、初の3期生ユニット曲「この夏をジャムにしよう」が収録されている。

 7月31日に開催された無観客オンラインライブ『HINATAZAKA46 Live Online, YES!with YOU! ~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~』でステージデビューを果たした3人。初めてのライブではあったが堂々としたパフォーマンスで画面越しの“おひさま(※日向坂46ファンの呼称)”を魅了した。また、以前放送された『ひなあい』での「第2回ぶりっ子選手権」で、番組MCを務めるオードリーの若林正恭が「3期生の皆さん!」と呼びかけると、急に高いトーンで「はぁ〜い」と一斉に返事するという団体芸を見せて、バラエティの面でも高いポテンシャルを示した。

 髙橋は今回の“楽屋モニタリング企画”で森本と共に振り切れた変顔を披露した。この姿をオードリーは「髙橋すげーな!」「結構パンチ力あるな」と評価。目標とする人は富田鈴花で、新3期生登場回の時には「バラエティに対する姿勢も尊敬している」と語っていたが、それだけに今後のお笑いの面での積極的な姿に期待ができる。実際、佐々木美玲が「(新3期生の)最初の収録の時から『あぁ、全然面白く出来なかったぁ…』と反省している姿を見て、初回からそう思うなんてすごいと感心して見てました」と明かしていたが、そういう意味でも『ひなあい』との親和性は高い。一方で身長は168.5cmとグループ1の高身長を誇る。今後モデルとして雑誌やファッションイベントで活躍することも、十分視野に入れることができるだろう。

 森本は3人の中では人一倍バラエティに関しての熱意が高いように映る。「楽屋でうるさいランキング」ではぶっちぎりの票数で1位を獲得(森本は18票で2位の髙橋は2票だった)、齊藤京子は「モノマネとかも何でも出来たり、バラエティにおいても前のめりな姿勢を見せていて、エンターテインメント性が高い」と評していた。実際、楽屋では城田優の顔真似を披露するというシュールな切り口の芸を見せ、若林を「色々持ってるなぁ」と感心させていた。3期生の前では頻繁にモノマネを披露しているとのことなので、今後番組の中でも1つの笑いの材料として進化を遂げていく可能性もある。口数も多く、ムードメーカー的な存在となりそうだが、過去の収録の反省点として、先輩の丹生明里のことを「丹生ちゃん」と呼んでしまったことをあげていた。これを受け、丹生は謝罪のLINEが送られてきたことを告白。そういった律儀なところも森本の1つの魅力なのだろう。

 3期生唯一の地方組・鳥取県出身の山口は髙橋、森本に比べると楽屋で物静かな印象だった。しかし、佐々木久美は「まりもと(※森本の愛称)や未来虹ちゃんが仕切っているのかなと思いきや、結構陽世が裏で牛耳っているんです。すっごいサバサバしていてツンデレで、ツッコミの役割なんですよ」とその個性を見抜いていた。事実、楽屋では若林の指令によりボケまくる上村に対し冷静に突っ込む姿や、一方でノリ良く同期のボケに応じる姿も確認出来た。そして忘れてはいけないのが、野球に力を入れる日向坂46にとってのゴールデンルーキーだということ。ピッチングではこれまで小坂が球速60km/h、高本が61km/h、加藤が73km/hを記録していたが、山口は『ひなあい』に初登場した際、80km/hという速球を投げ、スタジオを騒然とさせた。今後、新たに野球企画が行われるならば、どのような活躍を見せてくれるのか注目だ。

 先輩にはまだ恐縮する様子を見せていた3人だったが、一方で一足先にグループに加入していた上村とは同期としてフランクなやり取りを繰り広げていた。『ひなあい』新3期生紹介の回で上村は「同じオーディションを受けた仲間ですし、マブダチですね」と話していたが、グループ活動をする中でより絆は深まっているのだろう。今後、先輩とも活動を通じ距離を縮めることで、また新たな化学反応が起きるかもしれない。これまで、数多くの笑いや感動を一丸となって生み出してきた日向坂46だからこそ、そういった部分に期待してしまう。オードリーの2人も今回の収録を通じ、3人の特徴をより掴んだはずだ。今後も『ひなあい』で3期生が殻を破っていく姿を楽しみにしたい。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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