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BUCK-TICKが2度目の無観客ライブ開催、コンセプチュアルな2部構成のステージで甘美な世界へ誘う

ナタリー

BUCK-TICK「魅世物小屋が暮れてから~SHOW AFTER DARK~」の様子。

BUCK-TICKが昨日7月17日に無観客配信ライブ「魅世物小屋が暮れてから~SHOW AFTER DARK~」を行った。

本公演はBUCK-TICKにとって2021年初のライブであり、バンドが無観客配信ライブを行うのは今回で2度目。昨年9月開催の「ABRACADABRA LIVE ON THE NET」は、BUCK-TICKがアルバム「ABRACADABRA」の発売日に収録曲を曲順通りに演奏し、バンドの熱量をストレートに届ける生配信ライブだったが、今回は観客を甘美な世界へと誘うコンセプチュアルなステージが展開された。

開演時刻は21:00。電飾で飾られた円形のステージに強烈な個性を放つ衣装のメンバーが現れ、音を鳴らし始める。今回の公演はアコースティックセット、バンドセットの2部構成。アコースティックセットでは、既存のアコースティックナンバーだけでなく、本公演のために新たにアレンジしたナンバーも披露された。中でもガレージロックからシャッフルへと変貌した「唄」や、清涼感のあるミディアムナンバーに変わった「JUST ONE MORE KISS」は視聴者に驚きをもたらした。またステージ横に作られた場末のキャバレー風のボックス席、ステージを囲う炎、照明やカメラワークなど、細やかな演出が楽曲のストーリー性を鮮やかに映し出していた。

本公演のセットリストは、“魅世物小屋”のような佇まいを持つ会場の雰囲気に合わせてセレクトされたとのこと。特に2部のバンドセットでは観客を夢の世界へ誘うようなライブが展開され、1部同様、ニューアレンジのナンバーも披露された。観客が夢から覚めてしまわないように、1度も言葉を発することなく、歌と演奏のみでライブのコンセプトを貫いたメンバーたち。そんな中でも櫻井敦司(Vo)は1部と2部を通して人差し指と中指をクロスする“Good Luck”のハンドサインを視聴者に送っていた。各配信プラットフォームでは本公演のアーカイブ映像が7月23日23:59まで有料配信されている。

撮影:田中聖太郎 / 渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)

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