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廣木隆一が湊かなえのミステリー小説「母性」実写映画化、2022年秋に全国公開

ナタリー

「母性」解禁用ビジュアル

廣木隆一が湊かなえの小説「母性」を実写映画化。2022年秋に全国公開される。

2012年に発表された原作は、ある女子高校生の遺体が見つかったことに端を発した母と娘をめぐるミステリー。世間が死因を事故か自殺か騒ぎ立てる中、母の手記と娘の回想が交錯し、ある真相が浮かび上がっていく。「告白」「夜行観覧車」などで知られる湊が自ら「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」と語った作品で、2021年現在、発行部数は90万部を超えている。

湊は映画化に際し「永遠に愛され、庇護される立場(娘)でありたい母親と、その母親から愛されたい娘の物語です。毒親でもなく、虐待でもなく、だけど大切なものが欠けた関係。それを、自分が母親と娘の両方の気持ちを持っているあいだに書きたいと、このテーマに挑みました」と執筆時の心境をコメント。廣木はオファーを受けたときのプレッシャーを明かしつつも「湊さんが書かれた親と子供の関係性は普遍的である一方、様々な姿を三人の中に見せてくれました。どうぞ、女性の方ばかりではなく男性の方にも観ていただきたい映画になっているのでぜひスクリーンでお確かめ下さい」と語っている。

配給はワーナー・ブラザース映画。エグゼクティブプロデューサーを務める関口大輔によるコメントは下記に記した。キャストなどの詳細は続報を待とう。

湊かなえ コメント

永遠に愛され、庇護される立場(娘)でありたい母親と、その母親から愛されたい娘の物語です。毒親でもなく、虐待でもなく、だけど大切なものが欠けた関係。それを、自分が母親と娘の両方の気持ちを持っているあいだに書きたいと、このテーマに挑みました。ちなみに、今はもうどちらの気持ちも持っていません。
映画化の話をいただいた際は、限られた時間でどの部分を切り取るのだろうかと、少し不安が生じました。しかし、脚本を読んで、切り取るのではなく、物語の大切なところをすくい上げ、映画として膨らませていることがわかり、安心しました。一つ一つの場面が、役者の方々の演技や表情で、受け止め方が大きく変わってくる繊細な構成において、どのような感情を湧き起こさせてもらえるのか。原作者としてではなく、一観客として楽しみにできるのは、監督やスタッフ、役者の方々を信頼しているからで、そのような映像化になったことを、心から嬉しく思います。

廣木隆一 コメント

湊さんが書かれた小説は前から気になっていたので、今回映画化することが出来て嬉しく思いますと同時にプレッシャーでもありました。母親と娘の話なので僕で大丈夫なのか心配でした。反面、どんな親子なのか興味あふれる物でした。でも、湊さんが書かれた親と子供の関係性は普遍的である一方、様々な姿を三人の中に見せてくれました。どうぞ、女性の方ばかりではなく男性の方にも観ていただきたい映画になっているのでぜひスクリーンでお確かめ下さい。

関口大輔 コメント

湊かなえさんの小説が大好きで、いつか映像化に挑戦したいという夢を長年抱いていました。そして「母性」と出会い、どうしてもこの小説の映像化を提案してみたいと思いました。
湊さんの小説は、読むと脳内で不思議な化学反応が起き、読者それぞれの世界観が作られるのが魅力です。その世界観を大切に映像化するには、様々な才能が結集する必要があると思いました。そして今回、廣木隆一監督にオファーをして快諾をいただいた時、この小説を映像化できるという確信を持てました。
湊さんの素晴らしい原作、廣木監督の才能と独特の演出が合わさって、映画「母性」が完成します。
今まで見たことのないような世界にお客さんを引き込む意欲作です。
是非、映画館でこの世界を体験していただければと思います。

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