Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

Kis-My-Ft2は先輩たちと共に成長してきた グループでの初ゴールデンレギュラー番組に寄せて

リアルサウンド

19/1/25(金) 7:00

 Kis-My-Ft2が出演する『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)が、この春から月曜夜8時枠のゴールデンタイムに進出する。番組はタイトル通りKis-My-Ft2のメンバーが、10万円をかけて様々な実験ロケを行ない、スタジオでサンドウィッチマンと検証していくというもの。「10万円分の福袋を買ったらいくら得できるのか」「1000円ガチャを10万円分回したら元は取れるのか」など、ちょっと気になるけれど自分ではなかなか挑戦しない企画から、「10万円ランド計画 ~10万円で借りた土地で10万円以上稼げるかな!?~」というまさに体を張ったバラエティ番組という企画まで、幅広く展開。なかでも人気の「10万円分 宝くじ買ったら元取れるかな」シリーズは、昨年7月に二階堂高嗣が100万円超の高額当選を果たし、大いに盛り上がった。

(関連:中居正広、Kis-My-Ft2との関係性に変化? 師弟から腹を割って話せる兄弟へ

 もちろん、どのくらい得をするのか、元が取れるのか……というのも気になるところではあるが、やはりこの番組の魅力は、どんな企画にも懸命に取り組むKis-My-Ft2の姿そのものにある。「10万円ランド計画」では7時間かけて二階堂が竹林を切り開き、その様子に普段はクールな印象の強い藤ヶ谷太輔が「すごいよ。広いよ。回れるよ~!」と思わず、両手を広げて駆け回る愛らしい姿を披露。二階堂も一緒になってくるくると走り回る様子をモニタリングしていたサンドウィッチマンが「今、ヘビに噛まれろ!(笑)」と、あまりにほんわかムードなふたりを愛でながらヤジを飛ばして、笑いを誘うのもバランスがいい。

 また、1級マグロ解体師というジャニーズとしては異例な資格を持つ横尾渉は、グルメ福袋企画で大活躍。魚を鮮やかに裁き、手早く調理していく姿は惚れ惚れするほど。しかし、トークとなると、まだまだ修行中の身のよう。高級食材を食べたとき、サンドウィッチマン・伊達みきおの得意ネタである「0キロカロリー」理論で笑いをとろうと奮闘するのだが、説得力にかけてグズグズに。「ひどいな」(富澤たけし)、「雑なんだよ」(伊達)とふたりからのツッコミが、横尾の健気さを一層引き立て、今後の成長に期待せずにはいられない。

 一方、北山宏光と千賀健永がキノコ採りに出かければ、キノコに夢中になるあまり千賀が派手に転倒。助けに来たスタッフも転倒する大騒ぎの中、北山が「落ちた? 落ちた? ……なんだ、このキノコ」と、“お前もキノコに夢中かい!”と視聴者がツッコまずにはいられないマイペースっぷりで、キレイな“落ち”が完成。

 さらに、玉森裕太が1000円ガチャを引きに行けば、「高額賞品を当てる自信がない」と近くにいた子どもたちを巻き込んでいく。話題のゲーム機や人気キャラクターのフィギュアなど、次々と高額賞品を当てていく子どもたちに「すごい! すごい!」と大盛り上がり。勢いそのまま、ラストに少女が当てた謎のブロックにも「すごいすごいすごい、どこまでも畳めるんだ! ……何だこりゃ」と絶賛してるのか、困惑してるのか、よくわからない状態に。これには、サンドウィッチマンのふたりも目尻を下げるしかなかった。

 そして、ゴールデン進出が決まった感想コメントで、「僕、この番組が楽しくて仕方ないんですよ」(引用:テレ朝POST)と語った宮田俊哉は、趣味であるアニメ好きを活かしてオンリーワンの存在感を発揮。アニメ好きのホームである秋葉原では「空気がうめー!」と高らかに叫び、同士ともいえるアニメオタクに声をかけて、次々と奇跡を起こす。また、宝くじ企画でもプライベートの購入分で10万円当選というミラクルも。その使い道を「アプリに課金」と即答できるところも、さすがの一言だ。

 ひたむきで、どこか不器用で、天然なところも多いKis-My-Ft2は、厳しく導きながらも、彼らの弱点を一緒に楽しんでくれるアニキ的存在との愛称がいい。Kis-My-Ft2にとって初の冠番組となった『濱キス』(テレビ朝日系)ではよゐこの濱口優、舞祭組が生まれた『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)では中居正広など、これまでも多くのアニキと呼べる先輩たちが7人の成長を楽しんできた。

 『10万円でできるかな』は、Kis-My-Ft2にとってゴールデン初のグループでのレギュラー番組となる。濱口との「この濱口優を踏み台にして、どんどん上がっていけ」という約束を果たすための大きな一歩。濱口も自身のInstagramで「#やりやがったなぁ #自慢の後輩達よ #おめでとう:お祝い: #金 #金 #金 !!」と投稿。ハッキリとKis-My-Ft2の名前は出していないものの、きっと彼らへのエールに違いない。

 有料モバイルサイト『ジャニーズweb』では、宮田が「ぜってーこの番組終わらせねー!!」と決意のコメントを投稿。続けることの大変さ、ゴールデン番組を持つプレッシャーを感じていると続ける宮田は、「みんなも俺たちにチカラ貸してね!」「番組を愛してくれてる方! キスマイを愛してくれるみんな! 俺も愛してるぞー!」とストレートに愛情を発信する。この素直さこそ、彼らから目が離せない理由だ。

 デビューまでも地道にキャリアを重ねてきたKis-My-Ft2。そして、デビューから約7年かけて、ゴールデンタイムのレギュラー番組初進出。じっくり、着実に、コツコツと、彼らの歩みはこれからも続く。アニキ分たちの愛あるいじり、そしてファンの温かい眼差しをたっぷりと受けながら。(文=佐藤結衣)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む