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ボイメン田中俊介は“同世代のいい男”、「デッドエンドの思い出」韓国人監督が称賛

ナタリー

19/2/17(日) 14:11

「デッドエンドの思い出」舞台挨拶の様子。左からチェ・ヒョンヨン、田中俊介。

日韓合作映画「デッドエンドの思い出」の舞台挨拶が本日2月17日に東京・新宿武蔵野館で行われ、キャストの田中俊介(BOYS AND MEN)、監督のチェ・ヒョンヨンが登壇した。

よしもとばななの短編小説を映画化した本作は、婚約者を追いかけて韓国から名古屋へやって来たユミを主人公とした物語。チェ・スヨン(少女時代)が婚約者から別れを切り出されるユミを演じた。ユミがたどり着いたゲストハウス兼古民家カフェ・エンドポイントのオーナーである西山役の田中は、鑑賞直後の観客を見渡し「こういうゆったりと時が流れるような韓国映画は数も多くないですし、公開される機会も少ない。なかなか味わうことができない映画体験になったのかなと思います」と晴れやかな表情を見せる。

企画のきっかけは、チェ・ヒョンヨンが過去にあいち国際女性映画祭に招待され、名古屋で日韓合作の短編映画を演出したことだった。チェ・ヒョンヨンはよしもとの原作を「涙を流しながら読んだ」と明かし、彼女の作品を映画化することに多大なプレッシャーがあったとコメント。「どこまでできるか、いろんな悩みもありましたが、よしもとさんから応援していただいて、勇気を出して作りました」と語る。

映画では韓国の女性が名古屋にやってくる物語に変更された。田中は「自分の故郷、大事にしている場所に韓国のスタッフ・キャストがやってくる。映画制作と物語がリンクしていた。僕自身、今までにないアプローチをしたいという思いもあって、よりフラットな気持ちで作品に向き合いました」と振り返る。さらに「人との交流で心が温かくなる、再生するお話。時間がゆったり流れる中で、トゲのあった心が転がって転がって、どんどん丸く丸くなっていく」と本作の魅力に言及した。

現場では韓国のスタッフが多数を占め、飛び交う言語も韓国語だったという。田中は「日本ではあるんですけど、韓国へ撮影に行っている気分でした」と述懐。「最初は楽しいんですけど、2週間も撮影していると少し寂しい気持ちにもなってくる」と笑うと、チェ・ヒョンヨンは「田中くんが『うんうん』とうなずいて聞いてくれるから、みんな田中くんも韓国語ができると思っていた(笑)」と苦笑する。さらにチェ・ヒョンヨンは「同じ世代のいい男。私より作品のことを考えてくれて、人と人として話ができる瞬間がたくさんあった。日本で一番好きな俳優は田中くん。これからも日本の俳優の第一印象がすごかった、と言っていくつもりです」と田中を称賛した。

また田中は日本語が達者なチェ・スヨンとの共演について「2人で何時間も一緒に台本を読んで、ユミと西山の気持ちを確認し合いました。ここまで親身に寄り添って役に向き合ったのは初めてというくらい。彼女もやるからには、とことんやりたいタイプ。ユミと日本人の交流のちょっとしたズレみたいなものまで意識されていた。純粋にカッコいい役者さんでした」と語った。

「デッドエンドの思い出」は新宿武蔵野館ほかにて公開中。全国でも順次ロードショーとなる。

(c)2018 「Memories of a Dead End」 FILM Partners

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