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押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?

アニメーター黄瀬和哉さんと押井さんとの作品がまた観たいんですが!

月2回連載

第8回

Q.
アニメーターの黄瀬和哉さんの画がとても魅力的です。ぜひ、押井監督×キャラデザイン&作画監督・黄瀬さんでオリジナル映画を作って頂きたいです。

Q.
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のアニメ版か実写版を押井監督に作ってほしいです。石川社長、OK出してくれないんでしょうか?

── 今回はふたつの質問です。ひとつは、アニメーターの黄瀬和哉(きせ・かずちか)さんについてです。黄瀬さんは、押井さん主宰の押井塾から生まれた『BLOOD THE LAST VAMPIRE』で作画監督を担当していたこともあるので、『BLOOD…』についてもお願いしたいと思います。

押井 黄瀬の画が魅力的なのは言うまでもありません。今までつきあった作画監督の中で最も華があり、艶があり、色気がある。もう最高のアニメーターです。黄瀬の真似は誰にもできない。彼はいい意味でいい加減、予測不可能。つまり天才です。

黄瀬さんが作画監督を担当、押井さんは企画協力としてクレジットされている『BLOOD THE LAST VAMPIRE』。(Blu-rayがアニプレックスより発売中)

── 黄瀬さんは、押井さんの『パト2』(『機動警察パトレイバー2 the Movie』93年)、『攻殻』(『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』95年)、『イノセンス』(04年)で作監や原画を務めていますよね。

押井 黄瀬は扱いにくいクリエーター。価値観がとてもはっきりしていて、それを変えるつもりはまったくない。作品に合わせるとか、監督に合わせるなんてつもりもまったくない。作品を選ぶときの根拠は、自分がやってみたいかどうかだけです。

その一方、変な野心はなく生涯一アニメーターで十分と思っている。『攻殻機動隊 ARISE』(13~14年 )で総監督やエピソード監督をやっているけど、あれは例外中の例外。スタジオが困っていたら、文句言いながらもちゃんと助けてくれるし、自分の弟子のようなアニメーターが困っていたときにも助けてやっていた。男気もあるし頼りになる。ただし、扱いにくい、何度も言うけどさ(笑)。

── 押井さん、ベタ褒めですよ。

押井 うん。本当に凄いんだから仕方ない。トークショーで一緒になったことがあって、そのときも結局、黄瀬をベタ褒めすることになった。本人は「それ、仕事をしてるときに言ってほしかった」って(笑)。

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