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日向坂46、新曲「キツネ」は坂道グループの新たな試みに? 初オンエアを機に考える

リアルサウンド

19/6/20(木) 7:00

 日向坂46(以下、日向坂)が、7月17日に2ndシングル『ドレミソラシド』を発売。全TYPEに収録されたカップリング曲「キツネ」が、6月17日放送の『ゆうがたパラダイス』(NHK-FM)で初オンエアされた。そこで本稿では「キツネ」について解説していきたい。

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 そのまえに、1stシングル『キュン』と『ドレミソラシド』を比較してみよう。まず『キュン』は、新旧両方のファンが楽しめる作品だった。表題曲では〈キュン〉を連呼するキャッチーな曲調やダンスを設けて“日向坂”というグループのカラーを示唆した一方、カップリング曲「JOYFUL LOVE」や「ときめき草」は、前身であるけやき坂(ひらがなけやき)の特徴とも言える硬派でエモーショナルな楽曲になっていた。つまり、ひらがなけやきから現在にかけての彼女たちを表したような“自己紹介”シングルになっていたのだ。また、こうした同シングルの方向性は、加藤史帆が改名直後に語っていた「乃木坂46さんが持つ清楚さや、漢字欅さんのカッコよさとか……いろんな強みを持ったハイブリッドグループになるのが目標です!」(参照:https://news.line.me/articles/oa-shuprenews/1c8ba7110449)という目標にも近い。

 また、2ndシングル『ドレミソラシド』は、より日向坂のカラーを濃密にした作品だ。〈ドレミソラシド〉を連呼した表題曲だけでなく、カップリング曲である「キツネ」もまた〈キツネ〉や〈コンコン〉を何度も繰り返す言葉の洪水のような楽曲になっている。同作のカップリング曲は他にもあるが、全メンバーが歌う楽曲は「ドレミソラシド」と「キツネ」の2曲のみ。これは、欅坂46(以下、欅坂)があっての「ひらがなけやき」という時代を断ち切り徹底した独自路線で行くという、他の坂道系との差別化を図る実験なのだろうか。

 そんな「キツネ」は、ディスコ調のサウンドが印象的で、モーニング娘。に代表されるハロプロ楽曲をも彷彿とさせる。ハロプロといえば、70’s・80’sのディスコサウンドを盛り込み現代風にアレンジした楽曲を生み出してきた。アイドルの楽曲にファンクを取り入れたこうした取り組みは、アイドルシーンに多大な功績を残した。とは言っても、坂道グループにはそうした楽曲は少ない。乃木坂46や欅坂のコンセプトに70’s・80’sのディスコサウンドが合わなかったからだろうか。そういった背景をふまえると、日向坂が「キツネ」を歌うということは、坂道系が開拓していない“新たなアイドル像”への大きなチャレンジであるように思える。また、ファンが掛け声をだしやすくライブ映えもしやすい同曲は、パフォーマンスをする上でグループの新たな武器となるはずだ。

 日向坂は、賛否両論あったものを自分たちの力によって認めさせ味方にしていく強靭なグループ。今回の楽曲もパフォーマンスしていくうちに様々なアイドルファンを取り込み、愛される曲になっていくのだろう。「JOYFUL LOVE」のような楽曲が好きなファンにとっては、『ドレミソラシド』に少し寂しい思いをしているかもしれない。しかし、同作をきっかけに、坂道だけでなくハロプロをはじめとした王道アイドルの魂をも吸収した超ハイブリッドなグループへと進化を遂げる可能性も期待できる。坂道グループにとった新たな試みとなった「キツネ」。まだ解禁されていないカップリング曲がどうなるかも楽しみだ。(本 手)

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