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伝説の幻想作家・山尾悠子を総特集『夜想』 金井美恵子、川上弘美ら執筆

リアルサウンド

21/3/26(金) 19:14

 創刊40年を越すインディペンデント雑誌『夜想』が、2021年3月25日発売号で不世出の幻想作家・山尾悠子を総特集する。

 15年以上にわたる執筆休止期間を経て発表された『ラピスラズリ』(2013)以降、圧倒的なことばの力で新たなファンを獲得し続けている山尾悠子。『飛ぶ孔雀』(2018)では、泉鏡花文学賞、日本SF大賞、芸術選奨文部科学大臣賞の三冠を達成した。本書は、はじめての読者から生粋のファンまで楽しめる、山尾悠子読本の決定版。

 本特集は、山尾が自身の作歴を明らかにした書きおろしエッセイ「年譜に付け足す幾つかのこと」、近作掌篇2作「『薬草取り』まで」「薔薇色の脚のオード」のほか、金井美恵子、川上弘美、諏訪哲史、谷崎由依、金原瑞人など豪華執筆陣20名によるエッセイや評論、インタビューを収録。美術、フェミニズム、翻訳といった多様な視点から作品を読み解き、進化を続ける作家像に迫る。

 写真家・沢渡朔が20代の山尾を撮影したポートレイトや、山尾の掌篇小説「小鳥たち」からインスピレーションを得て人形作家・中川多理が創作した人形の写真からなる32ページのカラーページも見どころだ。

■山尾悠子プロフィール
1955年、岡山市生まれ。同志社大学文学部国文科卒。 著書に『夢の棲む街』『仮面物語』『オットーと魔術師』『角砂糖の日』『山尾悠子作品集成』『ラピスラズリ』『歪み真珠』『夢の遠近法』ほか。『飛ぶ孔雀』で第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞・第39回日本SF大賞受賞・第46回泉鏡花文学賞受賞の三冠達成。最新作は『山の人魚と虚ろの王』(国書刊行会)。

■寄稿者
金井美恵子、川上弘美、時里二郎、沼野充義、谷崎由依、金沢英之、三辺律子、佐藤弓生、諏訪哲史、川野芽生、田中美穂、金沢百枝、吉田恭子、倉数茂、高原英理、清水良典、高柳誠、東雅夫、礒崎純一、金原瑞人(掲載順)

■書誌情報
『夜想 #山尾悠子』
版元:ステュディオ・パラボリカ
発売日:2021年3月25日
価格:2400円(税別)
http://www.yaso-peyotl.com/

■雑誌『夜想』について
『夜想』は1978年、ペヨトル工房から創刊したインディペンデント雑誌。シュルレアリスムや暗黒舞踏、アントナン・アルトーなどを特集し、80年代以降の文化シーンに多大な影響を与えた。クリエイターに着想を与えるメディアを目指し、展覧会などのイベントを多角的に実施。2003年からはステュディオ・パラボリカが版元となり不定期で刊行を続けている。

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