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夏帆ちゃんを好きになれてよかった!監督の手紙に夏帆が感激、涙の舞台挨拶

ナタリー

19/10/16(水) 20:25

「ブルーアワーにぶっ飛ばす」公開記念舞台挨拶にて、箱田優子(左)とハグを交わす夏帆(右)。

「ブルーアワーにぶっ飛ばす」の公開記念舞台挨拶が本日10月16日、東京・テアトル新宿で行われ、キャストの夏帆、黒田大輔、監督の箱田優子が登壇した。

夏帆演じる30歳のCMディレクター砂田が、病気の祖母を見舞うため大嫌いな地元・茨城に帰るさまを描いた本作。本来は公開翌日の10月12日に舞台挨拶が行われる予定だったが、台風19号の接近に伴い中止に。日を改めての登壇となり、夏帆は「台風の被害に遭われ方々がたくさんいらっしゃると思います。一刻も早く復興することを心よりお祈りしております」と被災地に向けて言葉をかけ、「今のタイミングでこの役と出会えたことは私のキャリアの中でも大きな意味のあることでした。がんばっていれば、こういう作品と出会えるんだなって」と思い入れの深さを伝える。

本作で長編監督デビューを飾った箱田は「テアトル新宿は通い続けた映画館。感慨深くて震えてる!」と興奮を隠せない様子。砂田の兄・澄夫を演じた黒田は、スクリーンに映るだけで観客から笑いが起きていると司会者に振られて「友達にも面白かったって言ってもらえますよ」と照れくさそうに笑った。

砂田に同行する友人・清浦役でシム・ウンギョンも共演しているが、本日は韓国で撮影中のため出席が叶わず。代わりに彼女から手紙が届き、司会者によって代読された。手紙は「この作品を通して、正直に生きていいんだ、大丈夫なんだという大きなメッセージをいただきました。また会いましょう!」という言葉で締めくくられ、夏帆と箱田は「ウンギョンちゃんがいないと寂しい」と口々に吐露。夏帆は「砂田にとってキヨは心のよりどころ。私にとっても撮影中はウンギョンちゃんが存在がよりどころでした。そんな魅力的な女優さんで、ご一緒できて本当によかったです」と撮影の日々を懐かしんだ。

そして最後の挨拶も終え、舞台挨拶の幕が降りようとしたところで、司会者からサプライズの知らせが。箱田は手紙を取り出すと「アッツアツの手紙読んでいいですか?」と夏帆を見やり、手紙を読み始めた。2人の出会いから振り返っていく手紙を、夏帆は目を赤くしながら聞き入る。「映画を好きでよかった。夏帆ちゃんが映画を好きでよかった。夏帆ちゃんを好きになれてよかった!」という愛あふれる言葉の連続には、笑いをこぼす場面も。夏帆は涙を手でぬぐいながら「撮影後の今も仲良くさせてもらってるんですけど……いろんなことを思い出しました。箱田さんとの出会いは私にとって大事な出来事でした。これからもお付き合いさせてもらえたら」と感謝。箱田は泣き顔を見せる夏帆をからかったものの、最後は自身も号泣しながら2人寄り添い 合って会場をあとにした。

「ブルーアワーにぶっ飛ばす」は東京・テアトル新宿、ユーロスペースほか全国で公開中。

(c)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会

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