12月28日より『第70回NHK紅白歌合戦』（NHK総合）のリハーサルがスタートした。

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　まず最初はAI美空ひばりから。あたたかい光に包まれ登場したAI美空ひばりは、まるで本当にそこに生きているかのような臨場感であり、美空ひばり独特の歌声が会場に響き渡った。「お久しぶりです」から始まる挨拶も肉声のように感じられ、その佇まいはAIであることを忘れさせるほど圧倒された。

　続いて、特別企画「Disney Cinema Medley 2019」で歌唱する中元みずきが登場した。今回の「Disney Cinema Medley 2019」は今年公開されヒットしたディズニー映画の映像と共に披露され、とても幻想的な演出となっている。力強い歌声を持つ中元は映画『アナと雪の女王2』より「イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに」 を披露し、リハーサルからそのエネルギーを会場にぶつける。確認の段階では気さくに話していた中元。歌唱時のスイッチの入り方は新人らしからぬ堂々とした立ち振る舞いで印象的だった。

　映画『アラジン』で吹き替えを担当した木下晴香と中村倫也も登場。先ほどとは変わってロマンチックな雰囲気が漂う。2人の持つ美声が奏でるハーモニーは、バックスクリーンに映し出された『アラジン』の映像とマッチして、壮大な世界観を演出した。

　続いて、純烈が登場。「純烈のハッピーバースデー」ではDA PUMPとコラボレーションした。歌謡コーラスグループとダンス＆ボーカルグループである2組だが、合間には談笑する様子も見受けられるなど、総勢11人でのパフォーマンスはグループの垣根を超えて穏やかな雰囲気に包まれ進行した。

　引き続き、DA PUMPの音合わせが行われたが、ステージ転換の間にはDA PUMPのメンバーがストレッチをして待機していた他、ISSAが審査員席に着席するなどして笑いが起こる場面も。ダンサーを従えてのパフォーマンスは、今年話題になったラグビーワールドカップをモチーフにした演出が多々用意されている。ダンスとラグビーのコラボレーションに対応するDA PUMPだが、それだけでなくフォーメーションの確認ではメンバー自らが客席に降り指揮する姿が印象的であった。細かい演出の変更にも即座に対応し、カウントで確認するなど入念に行われた。本番ではラグビーバルーンも登場し、会場一体で盛り上がる予定だ。

　この日取材陣に公開されたリハーサルの最後はaiko。これまでの『紅白』に何度も出演してきたが、変わらない親近感でお茶の間を楽しませる演出となっていた。全力のパフォーマンスも束の間、お茶目な姿は健在。aikoの伸びやかな歌声でこの日の公開取材は終了した。（momotoxic）