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THE PINBALLS約1年ぶりのツアー完走、15周年は「もう一度ゼロから」歩む決意示す

ナタリー

21/4/10(土) 21:14

「THE PINBALLS Live Tour 2021 "millions of memories"」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(撮影:白石達也)

THE PINBALLSのワンマンツアー「THE PINBALLS Live Tour 2021 "millions of memories"」のファイナル公演が4月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで開催された。

昨年12月にリリースした最新アルバム「millions of oblivion」を携え、2月から4月にかけて全国11会場を巡ったTHE PINBALLS。彼らがライブツアーを行うのは、2019年12月の「Return to The Magic Kingdom Tour」以来1年2カ月ぶりとなった。

爆音でのライブはひさびさということもあり、PINSは冒頭の「ニードルノット」からハイテンションなステージングを展開。森下拓貴(B)は自身の後方にあるアンプの上に乗り、ダウンピッキングによる重厚なベースサウンドでオーディエンスを惹き付けた。この日前半パートは、2000年代のガレージロックリバイバル系バンドからの影響を感じさせる「神々の豚」「アダムの肋骨」といった楽曲で固められ、一気にフロアの熱気を高めていった。

一方「ストレリチアと僕の家」以降はミドルテンポのナンバーが集中。2ndミニアルバム「100 years on spaceship」の収録曲「SLOW TRAIN」など、初期の貴重なナンバーもレパートリーに含まれていた。「欠ける月ワンダーランド」では、古川貴之(Vo, G)がブルース調のギターフレーズを爪弾いたり、森下がうねるようなベースラインを届けるシーンも。「惑星の子供たち」のイントロでは石原天(Dr)がブルースハープを演奏し、古川のソロパートをサポートした。

中屋智裕(G)のフリーキーなギタープレイを前面に押し出した「統治せよ支配せよ」以降、PINSは再び激しいサウンドの楽曲を次々と披露。「赤い羊よ眠れ」では森下と石原によるジャジーなセッションが繰り広げられるなど、「millions of oblivion」制作を経て鍛えられたアレンジ力が発揮された。「蝙蝠と聖レオンハルト」演奏後、古川は「いいステージにできるか怖かった。だけどみんなのおかげで1つ先が見えて、限界を超えられたような気がするんだよね。本当にありがとう!」と手応えを感じたことを語りつつ、観客たちに感謝の思いを告げる。その自信を示すように、本編最後の楽曲「ミリオンダラーベイビー」では力強いシャウトを会場に響かせた。

アンコールではワルツのテンポに乗せ、輪廻転生をハイスケールに描いた「オブリビオン」で幻想的な世界観を表現。「毒蛇のロックンロール」の前には古川が今年結成15周年を迎えることを触れ、「もう一度ゼロから、心を新たにしていきます」と気持ちを一新して歩んでいくことを宣言した。そして最後はバンド初のシングル曲「アンテナ」を届け、2カ月にわたるツアーを締めくくった。

THE PINBALLS「THE PINBALLS Live Tour 2021 "millions of memories"」2021年4月8日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. ニードルノット
02. 神々の豚
03. アダムの肋骨
04. Lightning strikes
05. 放浪のマチルダ
06. ストレリチアと僕の家
07. 花いづる森
08. (baby I'm sorry)what you want
09. SLOW TRAIN
10. 欠ける月ワンダーランド
11. 惑星の子供たち
12. 統治せよ支配せよ
13. 赤い羊よ眠れ
14. マーダーピールズ
15. ブロードウェイ
16. 蝙蝠と聖レオンハルト
17. ひとりぼっちのジョージ
18. 銀河の風
19. ミリオンダラーベイビー
<アンコール>
20. オブリビオン
21. 毒蛇のロックンロール
22. 片目のウィリー
<ダブルアンコール>
23. アンテナ

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