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フィリピン映画生誕百周年記念 フィリピン・シネマ・クラシックス

20/2/23(日)

2016年にマニラの国際無声映画祭へ行った時、映画史家のニック・ディオカンポさんから、フィリピン人が初めて映画を撮った年、つまりフィリピン映画の誕生は1919年だと教えていただいた。スペインから独立してアメリカの統治下となっていたフィリピンは映画産業を発展させ、独立した戦後には東南アジア随一の映画大国になった。 フィリピンの映画産業の面白さは、大衆向けの娯楽映画と、アート・フィルムが並行して存在したことにある。リノ・ブロッカを筆頭とする名監督たちがフィリピン社会を切り取る鋭い視線は、今も色褪せていない。 フィリピン映画100年を記念するこの『フィリピン・シネマ・クラシックス』は、近年ラヴ・ディアスやブリランテ・メンドーサら新世代の活躍で再び世界を驚かせているフィリピン映画の、大いなる源流を掘り起こそうとする好企画だ。まず必見はブロッカの『インシアン』、イシュマエル・べルナールの『マニラ・バイ・ナイト』だが、最新のデジタル復元で甦ったマイク・デ・レオンの『バッチ’81』に期待したい。時宜にかなうとは、まさにこのことだ。

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