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斎藤工×岩井俊二による短編シリーズ「8日で死んだ怪獣の12日の物語」が明日最終回

ナタリー

20/5/30(土) 8:30

「8日で死んだ怪獣の12日の物語」ビジュアル (c)日本映画専門チャンネル _ Rockwell Eyes

YouTubeで連日配信されている短編シリーズ「8日で死んだ怪獣の12日の物語」が、明日5月31日に最終回を迎える。このたびキャストの斎藤工と武井壮、脚本・監督・造形を担当した岩井俊二、原案の樋口真嗣によるコメントが公開された。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中で樋口が考案したリレー動画企画「カプセル怪獣計画」のスピンオフとして始まった本作。主人公は新型コロナウイルスを倒すヒーローを育てるべく、通販サイトでカプセル怪獣を購入したサトウタクミだ。

カプセル怪獣はもともと「ウルトラセブン」に登場した正義の怪獣たちのこと。主人公が変身できないときに、小さなカプセルから発動させていたことから、この別名が付いた。「8日で死んだ怪獣の12日の物語」では、想定外の成長を見せるカプセル怪獣の成長過程が、サトウの視点から12日間の物語として描かれている。

企画のきっかけは、樋口から「カプセル怪獣計画」への参加を打診された岩井に、練りゴムで怪獣を作る趣味があったことだった。岩井は「どんどんイメージが膨らんで、リレー企画を飛び出してこんなスピンオフ的な短編物語が出来上がってしまいました」とコメント。リモートで行われた撮影については「出演者の方々には、ご自身で撮影して頂かなければならない。そこが一番大変だったかもしれません。でもそこが一番楽しかったかもしれません。かつてない一体感を皆で共有しました」と手応えを明かす。

また斎藤は明日5月31日の朝8時半から配信される最終回の撮影を振り返り「未だ嘗て感じた事のない特殊で特別なクランクアップを一人迎えました」と告白。そして「この物語は怪獣の成長の様に、日々想像の斜め上へ意外性と感動と共に大きく育って行きました。常に変化する我々のタイムリーな社会情勢を食べながら。岩井監督の溢れるアイディアには脱帽の連続でした」と語っている。

「8日で死んだ怪獣の12日の物語」はYouTubeの「岩井俊二映画祭チャンネル」で無料配信中。日本映画専門チャンネルとロックウェルアイズが製作し、蒔田尚昊(冬木透)が音楽を担当している。今後の展開も予定されているので最終回もお見逃しなく。

斎藤工 コメント

自粛期間中、突然の岩井監督からのご連絡には、カプセル怪獣による胸が高鳴る夢の様な物語が添付されていました。
そしてこの物語は怪獣の成長の様に、日々想像の斜め上へ意外性と感動と共に大きく育って行きました。
常に変化する我々のタイムリーな社会情勢を食べながら。
岩井監督の溢れるアイディアには脱帽の連続でした。
最終日の撮影は、未だ嘗て感じた事のない特殊で特別なクランクアップを一人迎えました。
たった一人の空間ではありましたが、怪獣ちゃんや岩井監督の存在はずっと側にいてくれました。
我々は、コロナの猛威の中、コロナ禍が与えてくれたモノにも焦点を当てて行く必要があるのではないか?
今はそんなフェーズにいる様な気もします。この、作品の意味や意義もまた日々変化して行くのかも知れません。

最後に一言、
アナタはもう既に“怪獣”を持っているのかも知れない、
と言う事をお伝えさせて頂きます。

「8日で死んだ怪獣の12日の物語」
見届けて頂けたら幸いです。

武井壮 コメント

コロナウイルスに襲われた我々人類は、そこにどんな変化をもたらして、どんな対抗策を繰り広げ、どんな未来を手に入れるのか?
怪獣たちとの出会いから、最も小さな舞台で最も大きな戦いがはじまります。
果たして怪獣は人類を救うのか、滅ぼすのか!?
そんなストーリーを日常の中に描いた作品です。
完全リモート収録で行われたこの作品でしたが、岩井俊二監督の世界と斎藤工さんとのコラボレーションに興奮しました。
僕はコロナ渦に苛まれる料理人役で、怪獣との戦いを目の当たりにします。
みなさんの生活ではどんな風にコロナと向き合いましたか?
ぜひこの作品の中で我々とともに戦いましょう。

岩井俊二 コメント

斎藤工さんと小さな白い怪獣の物語。いささかグロく、でもかわいい作品になったと思います。
きっかけは4月28日、樋口真嗣さんからカプセル怪獣計画というチャレンジ系リレー動画のお誘いがあり、自分の部屋にいる怪獣のフィギュアをコロナと戦って来いと送り出すという動画を撮って欲しいと。僕は暇つぶしに練りゴムで怪獣を作る趣味があったのでそんなものでもいいのか?と尋ねると、それでも良いとの事だったので、そこからどんどんイメージが膨らんで、リレー企画を飛び出してこんなスピンオフ的な短編物語が出来上がってしまいました。
カプセル怪獣を育てる主人公、こんなマニアックな設定を自然にこなせる俳優さんは斎藤工さんしか浮かびませんでした。
武井壮さん演じる人物は僕の友人がモデルです。本人の体験したコロナ禍の現状を虚構を交えながら描きました。
緊急事態宣言の最中、普通に撮影するわけにもいかず、出演者の方々には、ご自身で撮影して頂かなければならない。そこが一番大変だったかもしれません。でもそこが一番楽しかったかもしれません。かつてない一体感を皆で共有しました。
発想からわずかひと月。普段なら1年がかりでやるようなプロジェクトです。
コロナ禍。
こんな特殊な状況だったからできたプロジェクトだと思います。樋口真嗣さんとカプセル怪獣計画の発起人の皆さんには本当に感謝です。

樋口真嗣 コメント

世界が出口の見えない迷路に迷い込んで、当たり前の日常が等しく全員から奪い去られたとき、何もしないことがこんなに苦しいということを初めて思い知った仲間たちと始めたのがカプセル怪獣計画でした。
そうしたら、岩井俊二さんが、手近に怪獣の人形がないので自分で作った怪獣で参加してもいいか?と訊いてきました。もちろん大歓迎です。
どうやら、私が去年映画を一緒に撮った斎藤工さんと一緒に何かを始めようとしているらしい、短い物を作るはずがどんどん長くなっているらしい…って脚本があるのか?
岩井さんらしく、とんでもないスピードでとんでもない事になり始めていますが、一つだけ心配なのは斎藤工さんが、怪獣と戦うために変身とかしたらどうしよう?ということです。
毎日が楽しみなんですが、それだけが心配でドキドキしながら見ています。

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