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「ホームステイ」キャスト来日、原作者の森絵都は「二卵性の双子のよう」と映画を表現

ナタリー

19/9/19(木) 22:28

「ホームステイ ボクと僕の100日間」舞台挨拶の様子。左からティーラドン・スパパンピンヨー、森絵都、チャープラン・アーリークン、パークプム・ウォンプム。

タイ映画「ホームステイ ボクと僕の100日間」の舞台挨拶が本日9月19日に東京・新宿武蔵野館で行われ、キャストのティーラドン・スパパンピンヨー、チャープラン・アーリークン(BNK48)、監督のパークプム・ウォンプム、原作者の森絵都が登壇した。

本作は、森の小説「カラフル」をもとにした青春ファンタジー。死んだはずの“ボク”の魂が自殺した高校生ミンの肉体に乗り移り、生きる喜びに触れていくさまが描かれる。スパパンピンヨーがボクとミンを演じ、アーリークンが先輩パイに扮した。挨拶を終えたウォンプムは「私が所属する製作会社が約10年前に映画化の権利を獲得しました。私がとても愛している小説を映画にすることができて、本当にうれしいです」と述べ、「製作に着手した3年前から森絵都さんに会うのを楽しみにしてきました」と本人を前に感無量といった様子を見せる。

劇中の印象的なシーンを尋ねられたスパパンピンヨーは予告編にも登場するシーンを挙げた。「ビルから飛び降りるシーンでは、朝6時から翌朝4時まで撮影しました。ワイヤーに吊られて傷も付いて痛かったけど、そのおかげで映画らしいシーンになりました。疲れたかいがあったと思います」と笑顔で陰の苦労を明かす。

映画に女優として初めて参加したというアーリークンは「橋のシーンがすごく楽しかったです」と述懐。「素敵な演技でした」と彼女をたたえた森が「パイが自分の感情を爆発させるシーンが私はすごく好きです」と話すと、アーリークンは「うれしいです。一番大変でした」と日本語で喜びを表現した。またMCからは、タイでの上映ではアーリークンのラブシーンに差し掛かると観客から悲鳴が上がったことが明らかに。ウォンプムは「あのシーンを観たらみんな叫ぶだろうと思っていましたが、そのときはファンクラブの方々が多く観に来ていたので思ったより大声で……。2人は照れていましたね」と笑った。

プロデューサーは製作を打診するため、森へ日本語で書かれた小冊子を送ったという。森は「10年くらい前にいただいて、すごく印象に残ったんです。普通の企画書とは違う、気持ちがこもった企画書でした」と当時を振り返る。映画については「タイが舞台なのでストーリーも文化背景も違いますが、深いところでつながっているものがあって。(原作とは)二卵性の双子のような存在だと思いました」と感慨深げ。森の近くで感想を聞いていたウォンプムはほほえみを浮かべ、「森さんの感想を聞くまで心配でしたが、気が楽になりました。がっかりさせなくてよかった」と胸をなでおろしていた。

「ホームステイ ボクと僕の100日間」は10月5日より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。

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