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BOYSぴあSelection 第40回 塩野瑛久×末吉9太郎

塩野瑛久×末吉9太郎 Part1「俳優とアイドル、その違いと共通点って?」

全2回

PART1

『HiGH&LOW THE WORST』 『僕らは恋がヘタすぎる』などドラマや映画で活躍中の俳優・塩野瑛久さんとアイドルグループ『CUBERS』でアイドルとして活動しながら、自らもアイドルオタクでもある末吉9太郎さん。9太郎さんが毎日Twitterに投稿している「オタクあるある動画」を塩野さんが観ていらっしゃり「会いたい」とおっしゃったことがきっかけでおふたりの対談が実現しました。

共通点がないようである…? ふたりの会話は凸凹なようで呼吸が合っていて…。




── 塩野さんたってのご希望で、今回対談が実現しました。

9太郎 それなー! 9太郎です!

塩野 普段の動画と同じテンションですね。今日はさっきまで、ずっと一緒に撮影してきて、全然そのテンションじゃなかったから……。

9太郎 普通に緊張しちゃって(笑)。撮影中に何話していたかも全然覚えてないし、絶対キモかったと思うから、家に帰ったら反省します。

── (笑)まずはお互いの印象を聞かせてください。

9太郎 完ッ全に顔面国宝!! 顔が強すぎます。こんなに近い距離で拝み倒せるなんて!!

塩野 拝み(笑)

9太郎 本当にずっと沸き散らかしていました。

塩野 僕は以前から9太郎さんの動画を観ていて、ずっとお会いしたかったんです。

9太郎 !!!

塩野 けれど、ジャンルが違うこともあり、なかなか会う機会もなくて。今日は一緒に対談できてめちゃくちゃ嬉しいです。正直、友達になりたい。

9太郎 え〜! うそじゃん!?(大声)

塩野 本当です。そのくらいお会いしたかったんです。でも、今日の撮影は結構ローテンションだったので、「避けられてるのかな?」って。

9太郎 違います! 普通に緊張しちゃって、無言になってしまったんです。

塩野 僕も結構緊張していたんですよ。

9太郎 いや!! そんなの嘘ですよ〜!「壁ドン」してましたもん。ずるいですよ!

塩野 撮影のときは、9太郎さんのことを、同じ被写体、同業者としての意識でいたので。その場合は壁ドンもしますし。

9太郎 僕は、今日はオタクとしてきちゃった……。

塩野 僕も緊張はしていたけれど、9太郎さんは完全に特典会に来た人のテンションでしたよね(笑)

9太郎 だって、沸き散らかしちゃったんだもん……。さっき撮影中に何話してたか思い出しても、何も思い出せない。顔が良すぎて内容が入ってこないんですよ。

塩野 せっかくお会いできたのに、それは悲しいですよ〜?

9太郎 本当に申し訳ないんですけど、目が合うと、「顔がいい」が先行しちゃって、なんかもう、情報が多すぎて! 塩野さんは、普段演技されてるときに、沸き散らかしたりはしないんですか?

塩野 えっ?

9太郎 素敵な人が隣にいたら、「ワーーーー!」ってなりません?

塩野 慣れなんですかね。特に僕、最近は出演するドラマで、女優さんと密接するようなシーンが多かったりして。そうなると、緊張するというか、どこまで触れていいのか判断がつかなかったりして。僕らの世界ってルールがざっくりしてるんですよ。

9太郎 そうなんですか?

塩野 最初にカメラを回さないでお芝居をするんです。それが「ドライ」。その後、どう撮るかをスタッフの皆さんが決める。そして準備ができたら「テスト」をやって、最後に「本番」になるんです。つまり、最低3回はあるけれど、じゃあドライの段階で触っていいの? という。

9太郎 明確なルールじゃなくて、さじ加減なんですね〜。

塩野 だから現場の雰囲気で「本番だけ」というケースもあるし……、難しいですよね。

9太郎 すご〜い。

── 9太郎さんには、演技のお仕事のオファーは来ることはないんですか?

9太郎 はい! 一切来たことないです!(きっぱり)

塩野 そうなんですか? 僕はそこに感心していたんです。あんなに特徴を掴んでいて、すごいなって。あれは、人の真似をしているんですか? あるいは、自分の中にあるものを出しているんですか?

9太郎 自分を誇張した感じだったり、オタクの人を見たりとかで、そんなに作り込んでないです。

塩野 でもめちゃめちゃ上手ですよ。

9太郎 それはうれしい〜。

── そういうキャラクターの落とし込み方は演技にもつながるのでは。

塩野 本当にそう思います。

9太郎 え〜、じゃあなんで僕に演技の仕事来ないんですか?

塩野 でも、オタクの役を誰かにオファーしようと思ったら、ドラマのキャスティングとしては、もう少しいかにもオタクっぽいヴィジュアルの人を選ぶのかもしれませんね。9太郎さんには華があるから。

9太郎 ないですよ〜。

塩野 いや、ありますよ。

── 逆に塩野さんはオタクの役が来た時、9太郎さんの動画を参考にするなんてことはあるのでしょうか。

塩野 めちゃくちゃすると思います。今でも、9太郎さんの動画を観て、「なるほどこういう目くばせの仕方とかあるんだ〜」とか思うこともあります。

9太郎 そんな風に見てくれてるんだ! もしもいつか塩野さんが、沸き散らかす役を演じているのを見たら「僕のこと参考にしてる!」って大私信祭りになっちゃいますよ〜!

── 塩野さんは普段から9太郎さんの「オタクあるある」動画をご覧になっているとのことですが、とくに面白いと思った動画はありますか?

塩野 どれというよりは、全体的に的を得ているし、面白いですよね。

9太郎 わかんない単語は出てきませんか? 

塩野 意外と無いかもしれない。

9太郎 例えば〜、「ド新規」とか!

塩野 わかりますわかります。「古参」とかも知ってます。

9太郎 じゃあ「TO」は?

塩野 それはわからないかな〜。

9太郎 「トップオタ」の略です。

塩野 なるほど〜! でも単語は聞いたことあります。

9太郎 塩野さんは、僕の動画をご覧になっているということは、「オタク」なんですか?

塩野 僕ですか? 熱心にアイドルを応援するような経験はありませんが、アニメは大好きです。

9太郎 ぽえーーーー! アニメのオタクの方から、「気持ちは一緒、沸き散らかし方は一緒です」ってリプをいただくこともあります。

塩野 9太郎さんはアニメは何を観ていますか?

9太郎 僕はアニメといえば、『ちびまる子ちゃん』くらいですね。

塩野 へ〜、僕は少年漫画系や、深夜帯のアニメも色々観ています。クオリティがすごく高いんです。

9太郎 塩野さんは、アニメの推しに沸いたりはしないんですか?

塩野 そこなんですよね。作品が好きで、そのキャラクターのことも大好きなんですが、特定のキャラクターのグッズを買い集めたり、「推し」たりはしないかもしれない。でも、すごい好きなんです。

── 塩野さんと9太郎さんの違いは「オタク」と「ファン」の違いなのかもしれないですね。

塩野 そのアニメのキャラクター個人のバックボーンや置かれた立場に共感したり、ピンチに奮い立つ姿がかっこよくて憧れたりすることはあるけど、「推し」ではないんですよね。最近だと、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の劇場版を見て、開始5分で号泣しました。だけど、主人公のヴァイオレットちゃんを「推し」ているわけじゃない。

9太郎 アイドルファンでいうところの、「楽曲派」みたいですね。グループもメンバーも好きだけど、特別な推しはいません的な。

塩野 たとえば、僕は9太郎さんの動画や、SNSを通して発信している考え方がすごく好きで、リスペクトしています。だけど、グッズを集めたりとかするわけではないという。そんな感じのやつです。

9太郎 なるほど〜。

塩野 それで、僕はこれを機会に、9太郎さんの好きなアイドルのことを知りたいし、逆に僕も好きなアニメの話を一緒にしたいんですよ。

9太郎 ええ〜〜!

塩野 僕は9太郎さんのような、これまでの考え方に固執しないタイプの方とも仲良くしていきたいんです。プライベートももちろんですけど、その延長で、僕らみたいな人が楽しそうに仕事をしているのが、観てくれている方にも伝わったら、もっと芸能界が楽しくなるし、新しいことができると思うんですよ。

9太郎 今、沸き散らかしてます!!!!!!!!

Part2も近日公開予定! 少しずつ仲良くなってきたおふたり、どんなトークが飛び出すのでしょうか? サイン入りチェキプレゼントもあるのでお楽しみに!

撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/(塩野さん)時田ユースケ(末吉さん)木内香瑠、スタイリング/(塩野さん)山本隆司(末吉さん)網野正和 

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