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深川麻衣の、マイペース語り

#自分の夢を叶えるには ~『青天を衝け』裏話~

隔週連載

第12回

こんにちは、深川麻衣です。気候も暖かくなってきて、だんだんと初夏の雰囲気になってきましたね。
私は暑がりなので、日によって暖かい日はもうTシャツで過ごしています。(笑)。
そろそろ夏服を買いに行きたいなぁと思いつつ、今はネットでのショッピングを楽しんでいます。

最近はドラマや舞台など、皆さんへ新しいお仕事のお知らせをご報告できる機会が続いて、うれしい日々です。
作品を見てくださった皆さんから、リアクションや感想をいただけることが何よりも自分にとっての励みになっています。

連載12回目の今回は、お仕事を通して感じた心の中の変化や、「青天を衝け」の現場でのお話などをテーマに、お話してみようと思いますよー。

#言葉にすることの大切さを実感

皆さんは、自分の夢や、やってみたいと思っていること、将来叶えたい願望などを、口に出して周りに伝えていくタイプですか? それとも表には出さず、心の中に秘めておくタイプでしょうか?
私は昔は後者で、自分の夢は内側に秘めておくタイプでした。何故かというと、「口に出さなくても自分が目標を強く持って黙々と頑張っていれば、結果は後からついてくるはず」と考えていたし、「公言して、もし叶わなかったら…」という、どこかに逃げ道を作りたい気持ちもあったと思います。

でも、徐々にその考えが変わっていって。数年前から、やりたいことは積極的に口に出していった方がいいんだ。と思うようになりました。
今年に入ってそれを強く実感した出来事があって、それは、ずっと目標としていた「時代劇に出る」という1つの夢が叶ったこと。

8年ぐらい前から、取材やインタビューなどで「いつか挑戦してみたいこと」を聞かれる度に、「時代劇に出演したいです」と言い続けてきたので、今回『青天を衝け』のお話をいただいたときは、驚きとうれしさで一旦思考が停止しました。(笑)。

でも何よりありがたかったのは、家族や友達やこれまでお世話になってきた仕事先の方々など、周りの人が一緒に喜んでくれたこと。
「ずっとやりたいって言ってたもんね、本当によかったね!」と、前から私が口に出してきたことを覚えていてくださって、それが叶ったときに皆さんが自分のことのように一緒に喜んでくれて。それが本当にありがたかったですし、ますます頑張らないと!と気合いが入りました。

目に見えないものだけど、よく聞く「言霊の力」って確かにあるのかもと。やっぱり自分の思ってることって口に出していかないと伝わらないし、家族や友達みたいに距離が近かったり長年の付き合いがある親しい人同士でも、言葉にしないと分からないことって確かにありますよね。

時代劇以外でも、趣味のイラストや写真など、言葉に出したり自分から発信したことが、まわりまわってお仕事に繋がったり、広がっていったことがありました。
あとは言葉に出すことって、自分の意志も再確認できるし、自分自身にも言い聞かせてモチ―ベーションにもなりますよね。

口に出すこと、内側に秘めておくこと、どちらが良いとかどちらが正しいとかはないと思っています。それは個々の自由なので。
ただ、良くも悪くも言葉の力ってすごく強いものだからこそ、自分に対しても人に対しても、日常生活でもSNSでも、これからも言葉を大切に、ポジティブに発信できたらなと思っています。

皆さんの、これからの目標や叶えたい目標はありますか?
もしあったら、ここで言える範囲で全然かまわないので、皆さんのやりたいこと、ぜひ聞いてみたいです!

#初めての撮影は緊張…。
~現場の良い雰囲気に和みました~

では、青天を衝けのお話をもう少し…。

撮影初日は、すごく緊張していて。きっと顔は硬かったし口数がかなり少なかったはず…(笑)。

そんな中、朝ドラ「まんぷく」の時にお世話になったスタッフさんが青天チームの中にも数人いらっしゃって、「吉乃ちゃん(まんぷくの役名)久しぶりだねー!」と声かけてくださって。
久しぶりの再会にうれしくてそこで一気に緊張がほぐれました。

青天を衝けの現場は、出演者の皆さんもスタッフの皆さんも、本当にあたたかく優しい方ばかりで。撮影の時のいい意味での独特な緊張感がある空気と、和やかな雰囲気のバランスが素敵な現場なんです。

#時代劇の所作
~時代劇の所作は難しい~

今回のお芝居で大変だった面は、やっぱり所作と京の方言でしょうか。歩き方や歩幅、座り方、お辞儀の仕方など、一つ一つの動作が現代劇とは全く異なるので、そういった所作を体にしみこませるために、家で浴衣を着て過ごしてみたりもしました。

所作指導の稽古のとき、先生が「正しい姿勢は着物が教えてくれるよ」とおっしゃっていたのですが、本当にその通りで。
帯がきつく結ばれていると、自然とこういう姿勢はできないとか、必然的に背筋が伸びたり、着物での所作が身に付いていくので。その都度、先生方に相談したり教えていただきながら撮影しています。

あと、降嫁のシーンでは初めて十二単を着させていただいたのですが、一度着たら重みでその場から歩いたり大きく動くことができないので、撮影が始まる15分前にセットの中で十二単を着させていただいて、着付けが終わったらその場でしゃがんで撮影スタート。という流れでした(笑)。
普段ではなかなかできない経験をさせていただけているのも時代劇ならでは。

初めての経験の連続で、まだまだ苦戦することもたくさんありますが、大人になればなるほど何かを勉強する機会って減っていくので、今は史実や所作など、日々たくさんのことを学べることがとても楽しいです。

これからも、ドラマでは毎回見逃せない展開となっていくので、ぜひ、毎週一緒に見守っていただけたら嬉しいです。

時代劇のお知らせをもうひとつ。なんと…BS時代劇「大富豪同心2」へ出演させていただくことになりました。ずっと目標としてきた時代劇に、今年まさか2作品も参加させていただけるとは…。本当にうれしい驚きでした。
こちらは「青天を衝け」の和宮役とはまた全く雰囲気の違う役柄で、ストーリーもコメディタッチなので、時代劇を今まで見たことがなかったという方にも、気軽に入りやすいドラマになっていると思います。5月28日から放送スタートです。
ぜひぜひ、見てください!

ではまた~👋

★編集部からのおしらせ★
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プロフィール

深川麻衣(ふかがわ・まい)

1991年生まれ、静岡県出身。 2016年に乃木坂46を卒業後、2017年に舞台『スキップ』で初主演。 2018年には主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。 その後、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、連続ドラマ初主演のテレビ東京『日本ボロ宿紀行』、関西テレビ/フジテレビ『まだ結婚できない男』などに出演し、映画では、『愛がなんだ』、『空母いぶき』、『水曜日が消えた』に出演。 今年1月29日には主演映画『おもいで写眞』が公開、現在NHKで放送中の大河ドラマ『青天を衝け』に第十四代将軍・徳川家茂の正室・和宮役で出演、そして#ゾクキュンで話題のMBSドラマ『RISKY』にも出演中。

深川麻衣 official web site
https://fukagawamai.com/

撮影/高橋那月、取材・文/滝紀子、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/白水真佑子、スタイリング/原未來、衣装協力/ワンピース¥39,600、パンツ¥28,600/ともにFILL THE BILL(フィル ザ ビル マーカンタイル 青山)、中に来たタンクトップ¥6,600/ROSE BUD(ローズ バッド ルミネエスト新宿店)、サンダル¥15,180/ENESS(ジャーナル スタンダード 自由が丘店)、その他スタイリスト私物

問い合わせ先
フィル ザ ビル マーカンタイル 青山 03-6450-3331 https://fillthebill-mercantile.com/
ローズ バッド ルミネエスト新宿店 03-5368-2767
ジャーナル スタンダード 自由が丘店 03-5731-0128

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