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「いつか奈良で大河の撮影を」加藤雅也、観光大使としての野望語る

ナタリー

20/9/21(月) 10:17

加藤雅也

なら国際映画祭2020で上映される短編「決着」に主演した加藤雅也が、現地で取材に応じた。

奈良市内で9月18日に開幕し、22日まで開催されるなら国際映画祭2020。本日21日には「加藤雅也セレクション」として、加藤が出演した短編映画3本が上映される。今回世界初上映される「決着」は、奈良が舞台のハードボイルドアクション。上本聡が監督し、静かな町で暮らす一匹狼の殺し屋“私”を加藤が演じた。

奈良市出身で、同市の観光特別大使を務める加藤。「決着」の出演オファーを受けた際、自ら「奈良で撮影できないか」と打診したそうで「奈良には文芸作品のイメージはあっても、恋愛映画やアクション映画の舞台になるイメージがない。そういった印象を持たれているけど、実際に東京や大阪で起こる“恋愛”や“犯罪”が、奈良で起こらないわけではない。だから、奈良を舞台にしたいろんなジャンルの映画があってもいいじゃないか、と思うんです。例えば奈良のポルノ映画なんて誰も想像しないかもしれないけれど、その土地の歴史や伝説を利用したら面白いかもしれないし、『奈良でそんなものが撮れるの!?』と人々のイメージも変えられるはず。そういう意味で、奈良でハードボイルドを撮影するのはいいと思った」と振り返る。

「いつか奈良で大河ドラマの撮影を」と目標を明かした加藤は、「奈良で1年に1本作品を撮っていって、行政の協力も得られれば、そう遠くない未来に大河ドラマを呼ぶことも可能ではないか。奈良を復興させる方法はほかにもあるけれど、僕は俳優だから、奈良のために俳優としてできることを常に考えています」と語った。

さらに加藤は、映画の舞台としての奈良の魅力を「例えば夜になり街を歩くと、東京にはない静かな暗闇があるんです。ちょっとパリの裏通りに通ずる雰囲気があるんですよね。人影は少ないけど、そこまで田舎ではないし、人が生活している空気感はある。外国は夜に人が出歩かないから、近いものがあるんです」と説明。また「決着」の舞台・橿原市今井町には重要伝統的建造物群保存地区選定を受けた区域があることから「今井町には100年の歴史がある。そこで撮るには交通費や宿泊費がかかるけど、それ以上のプロダクションバリューが得られるんです」と述べた。

そして「決着」の上映にあたり、加藤は「奈良の人々がこの映画を観て『うちの市でも撮ってほしい』と思って、それぞれの場所で作品が作れるようになったらまた状況がよくなる。そういう意味で、奈良の人々にとってこの映画が持つ意味はすごく大きいと思います」と力説した。

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