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舞台「サンソン」稲垣吾郎がルイ16世らの首をはねた死刑執行人に、演出は白井晃

ナタリー

21/2/18(木) 4:00

舞台「サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー」ビジュアル

稲垣吾郎が主演を務める舞台「サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー」が、4月から6月にかけて東京、大阪、福岡で上演される。

これは、18世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの実話をベースにした新作。劇中では、フランス・パリを舞台に、死刑廃止論者でありながら、ロベスピエール、マリー・アントワネット、ルイ16世らの首をはねてきたサンソンの物語が展開する。

脚本を劇団☆新感線の中島かずき、演出を白井晃、音楽を三宅純が担当。サンソン役を稲垣、ルイ16世役を中村橋之助が務めるほか、出演者には橋本淳、牧島輝、落合モトキ、藤原季節、清水葉月、智順、藤田秀世、有川マコト、松澤一之、田山涼成、榎木孝明らが名を連ねた。

公演は、4月23日から5月9日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、5月21日から24日まで大阪・オリックス劇場、6月11日から13日まで福岡・久留米シティプラザにて。チケットの一般販売は、東京公演が3月20日10:00、大阪、福岡公演が4月17日10:00にスタートする。

稲垣、橋之助、白井、中島、三宅の上演に向けたコメントは以下の通り。

稲垣吾郎コメント

2015年から3度上演した舞台「No.9」に続き、白井晃さん、中島かずきさん、三宅純さんの手掛ける作品に出演できることをとても光栄に思います。

「No.9」で演じたベートーヴェン同様、今回も歴史上に実在した人物、シャルル=アンリ・サンソンを演じます。フランス革命期という激動の時代に、“死刑執行人”という生まれた時から決められた決して抗うことのできない運命を受け入れ、悩みながらもその仕事にプライドを持って生きてきた人物です。どれだけの重圧を背負っていたのか、今はまだ計り知れませんが、これから稽古を通して創りあげていくことで新しい自分と出会えることが楽しみでもあります。歴史の中で苦悩したサンソンの気持ちに寄り添い、伝えていきたいと思っています。

このような時代だからこそ、サンソンを通じて厳しい運命の中でも目を背けずに希望を見出す姿を皆様にお届けできれば嬉しいです。

中村橋之助コメント

白井晃さんの演出、中島かずきさんの脚本でこれだけ大きな舞台に出演できるということで自分自身の熱量が上がっていくのを感じています。そして、子供の頃から「テレビの向こう側の人」として拝見していた稲垣さんとご一緒できることがとても嬉しいです。

僕の演じるルイ16世はフランス革命期に王位を継承し、最後は死罪となる人物。

白井さんの演出で彼の運命がどのように彩られるのか、そしてそれを演じることを楽しみにしています。自分ならではのルイ16世を演じたいと思っています。

白井晃コメント

死刑執行人でありながら死刑廃止論者だったという孤高の人物を通して、稲垣吾郎さんと共に再び新作を創れる喜びでいっぱいです。18世紀末のパリに生きたシャルル=アンリ・サンソンの苦悩は、激動の社会で生きる今の私たちと結びつくものが多いと感じています。歴史の闇で、あまり知られることのなかった彼の人生は、この先、私たちが向かうべき指針を与えてくれるようにも思います。私たちの心の平穏はどこにあるのか。そんなことに想いを馳せながら作品創りができたらと考えています。

中島かずきコメント

のちにギロチンと呼ばれることになる断頭台は、実は人道的で人民に平等な死刑を目指して作られた。しかしそれが結果的に恐怖政治の象徴になってしまう。

人のためによかれと思って作られたものが、結果的に人の脅威になる。それは現代にも通じる問題だ。

愚直に誠実にパリの死刑執行人を勤め上げたシャルル=アンリ・サンソンという男の人生をたどることで、人はその皮肉とどう対峙できるかを描くことに挑戦してみたい。

三宅純コメント

世襲の「死刑執行人」という宿命、動乱の時代がもたらす過酷な試練、シャルル=アンリ・サンソンをめぐる数奇な史実を知って、僕は震撼した。パリの街が今までとは違って見えてきた。サンソンの生きた時代、カオスとデカダンス、彼の美学とリリシズムをどうやって音楽に投影するべきか、試行錯誤を繰り返している。白井晃さんの音楽構成案に繰り返し登場する「重低音」というキーワードを濃密に脳内ループさせながら。

舞台「サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー」

2021年4月23日(金)~5月9日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

2021年5月21日(金)~5月24日(月)
大阪府 オリックス劇場

2021年6月11日(金)~6月13日(日)
福岡県 久留米シティプラザ

原作:安達正勝「死刑執行人サンソン」(集英社新書)
脚本:中島かずき
演出:白井晃
音楽:三宅純

キャスト

シャルル=アンリ・サンソン:稲垣吾郎

ルイ16世:中村橋之助

トビアス・シュミット:橋本淳
ジャン=ルイ・ルシャール:牧島輝
ナポリオーネ・ブオナパルテ:落合モトキ
ルイ・アントワーヌ・サン=ジュスト:藤原季節
エレーヌ:清水葉月

デュ・バリー夫人:智順
アントワーヌ・ルイ博士:藤田秀世
グロ:有川マコト
ラリー・トランダル将軍:松澤一之

ジョセフ・ギヨタン:田山涼成

シャルル=ジャン=バチスト・サンソン / マクシミリアン・ロベスピエール:榎木孝明

伊藤壮太郎、今泉舞、岡崎さつき、小田龍哉、久保田南美、熊野晋也、斉藤悠、高橋桂、内藤好美、中上サツキ、中村芝晶、奈良坂潤紀、成田けん、野坂弘、畑中実、古木将也、まりあ、村岡哲至、村田天翔、ワタナベケイスケ、渡邊りょう

※高橋桂の「高」ははしご高が正式表記。
※初出時より、コメントの内容を一部変更しました。

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