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藤田麻衣子が明かす、“休み”から得たたくさんの気づき 「作るときの楽しい気持ちとまた出会えた」

リアルサウンド

20/3/18(水) 12:00

 前作『wish』から約1年ぶりとなる藤田麻衣子の5thアルバム『necessary』。デビュー15周年を迎える来年を見据え、さまざまなトライを続けるなかで生まれた作品だ。トライのひとつが昨年とった約半年間のお休み。休んで、捨てて、軽くなって、「書きたい」というあふれるような衝動と再び出会ったという。それはまさしく藤田が必要としていたことだった。問わず語りに聞かせてくれたのは、緩やかな時間を送るなかで得たたくさんの気づき。ふと我に返り、「あれ? 私、音楽の話、全然してなかったような?」と苦笑する場面も。いやいや、そういうことこそを聞きたかったんです。そのすべてが藤田麻衣子の新しい音楽を連れてきてくれたのだから。(藤井美保)

あのときみたいにもっと熱くなりたい

ーー割と早いペースでの5thアルバムだったと思うのですが、創作意欲を掻き立てられる事柄などはあったんでしょうか?

藤田麻衣子(以下藤田):大きかったのは、約半年ほどお休みをいただいたことです。デビュー以来ずっとコンスタントに曲を書き、1、2年に1枚はアルバムを出していたんですけど、『wish』を出した後、ちょっとインプットする時間がほしくなったんです。「インプットしたらきっと書きたくなると思う。アルバムは1年後に必ず出すから」とスタッフに約束して(笑)、昨年5月の『藤田麻衣子 オーケストラコンサート2019』から『藤田麻衣子Xmas Special Live 2019』まで、ライブは一切やらずに自由な時間をすごしました。

ーー生活にどんな変化がありましたか?

藤田:ライブがないと、まず荷造りしなくていいんですよ。家を中心にいられると、心も穏やかにもなる(苦笑)。読みたかった本を読み漁ったり、部屋の掃除に燃えたり、と、ずっとできずにいたことをいろいろとやりました。そうしたら、秋になった頃、本当に自分が思ってた以上に「そろそろ書こう」という気持ちになったんです。というより、書きたいことがあふれてきました。

ーー必要な時間だったんですね。

藤田:ここ数年、ライブはやれるだけやってたし、カバーアルバム『惚れ歌』に挑戦するなど、とにかく忙しくいろんなことにトライしてたんですね。というのも、2021年が15周年の年。そこに向けて、どういう自分でいたいか、どういうアーティストでありたいか、模索していたからなんです。そういうなかで、難しいことかもしれないけど取り戻したいと思っていたのが、デビュー当時にあった「書きたい」というあふれるような気持ちでした。1年に数十曲は書いているので、あふれていないことはないんですけど。

ーー多作な人という印象があるくらいですから。

藤田:技術も増えてきて、書く速度もそれなりに上がっているはずと自分でも思ってるんです。でも、何かが足りない。「あのときみたいにもっと熱くなりたい」とずっと思っていました。その気持ちに出会うために、たくさんの挑戦をしてた気がするんです。「まだ出会えない、まだ出会えない」と葛藤しながら。そして昨年、「まだやってないことって何?」と考えていたときに、ふと「あ、休憩」と思いました(笑)。

ーーどんなことをしてたか具体的に聞かせていただけますか?

藤田:音楽という意味でのやりたいことはいつもやれていたんですけど、その分、それこそ部屋はグチャグチャ(笑)。だからまず、整理整頓から始めました。気になって手に取った本に、「片づけが大事」と書かれていることも多くて。

ーーたしかに「片づけ」はブームかもしれません。

藤田:「片づけると運気も上がる」なんて書いてあると、やりたくなりますよね(笑)。いやー、捨てました。服だけじゃなく、なかなか捨てられない家具まで。まだ物がギュウギュウに入ってるうちから粗大ゴミの予約をとって、捨てざるをえないように自分を追い込んで物を減らしていきました。

ーーいわゆる断捨離ですね。

藤田:話が脱線するようなんですけど、私のスマホは、いつもライブの写真や動画で容量いっぱいなんですね。そういう状態だと動きも遅くなる。そこで気づいたんです。もしかしたら、自分も今、容量がいっぱいになってるんじゃないかって。何かにトライしても自分の欲しいものが見つけられないのは、だからかもしれないなと。それが、「物を捨てよう」につながりました。そのうち自分の部屋だけではあきたらなくなり、実家のお掃除まで(笑)。両親はそんなこと全然求めてないから、最初「嵐がきた」みたいな感じでうんざりしてたんですけど、きれいになったら、「やっぱり気持ちがいいものだな」と言ってくれました。

ーー親孝行もできたわけですね(笑)。

藤田:はい。片づけが楽しい夏でした。それで身も心もスッキリしたのが、本当に大きかったと思います。秋になって創作意欲が湧くと、ホントに霧がパーッと晴れるみたいに、「あ、このタイトルで、この思いを書こう」と、どんどん自分の欲しい言葉が見つけられるようになりました。

ーー休んで、捨てて、軽くなる。大事なんですね。

藤田:20代から30代の前半まで、何か迷ったときの選択肢は「もっと頑張る」しかなかったんですね。努力すればできるという思いだけで走り続けてた。もちろん、そうやってがむしゃらにやらなきゃいけない時期もありますよね。でも、ずっと同じやり方ではそのうち通用しなくなる。今回やり方を変えてみて、本当にいい効果があったなと思います。

ーー『necessary』というタイトルは、片づけをするなか、必要なもの、必要じゃないものといった取捨選択をした経験が反映されたものですか?

藤田:そこは実は全然考えてなかったです(笑)。昨年10、11月で10曲くらい作ったんですけど、そのうちのお気に入りの1曲が「necessary」でした。「次のアルバムにコレは絶対入れたい」と、すぐにスタッフに伝えたくらい。

ーーそうだったんですね。

藤田:私、詞先で曲を書くんですけど、〈温もり 視線 会話〉というこの曲の詞が出てきたとき、「ああ、これって昔から私にとって必要なものだったな」と気づいたんです。まず親ですよね、それをくれるのは。子はそこに愛を感じて安心する。「ファンの方とのサイン握手会が好きなのも、そこに温もり、視線、会話があるからだ」と思いました。期せずしてそんなに大事なものについて書いたんだから、アルバムタイトルはもう『necessary』だなと、早い段階で思いました。

ーーお休み中の行動からの必然だったような。

藤田:そう! すべてがリンクしてますよね。お休みの半年間で、自分にとって必要なもの、必要じゃないものを選ぶ行動をしていた。その結果なのかもしれないなと、今、思いました。

すごく新鮮なアルバム制作でした 

ーー前情報なくアルバムの音だけを聴いたとき、「necessary」で涙が止まらなかったです。

藤田:ありがとうございます。ちなみにどんなことを思ったんですか?

ーー飼っていたペットのことを思いました。

藤田:ああ、そうおっしゃる方も多いです。お子さんのことやご家族、もちろん恋人のことを思う方もいますね。最初「ボク」を入れて詞を書いてたんですけど、最終的にそれはやめて、主人公を限定しないカタチで仕上げました。それがよかったのかもしれません。

ーーピアノのペダル音も聞こえるとてもライブな音ですが、ピアノとバイオリンとでせいので録ったものですか?

藤田:と、ホントは言いたいんですけど、これはどうしても自分のタイミングで歌いたかったので、まずピアノ弾き語りで歌を録り、その歌の呼吸にピアノとバイオリンを合わせてもらいました。いつもはピアノの 山本清香さんにバイオリンの譜面も書いてもらうんですけど、今回はバイオリンの沖増菜摘さんに、「感じたまま弾いてください」とお願いしました。なので、編曲は3人の名前。たしかにライブ感ある音に仕上がっていると思います。

ーー藤田さんにとって必要だった「書きたい」と強く思う気持ちに、また出会えたんですね。

藤田:今までも嫌々やってきたわけじゃないんですけど、仕事なら誰にでもあるように、「何々しなきゃいけない」ということはついてきますよね。今回は、その「しなきゃいけない」ではなく、「私、この曲、入れたい」を最優先にしたかった。「これ、欲しい」と思ってもらえる曲勝負の作品にしたかったんです。そう打ち明けたら、スタッフも「より一層頑張るよ」と言ってくれました。私が生きいきしているのが、周りもうれしかったみたいです。

ーーしなきゃいけないことと本当にしたいことの優先順位を、人は日々考えながら生きているところがありますよね。

藤田:そうですね。またちょっと脱線気味になりますけど、休んでいる間ふと気づいたことがあったんです。それは、友だちとのLINEやネットニュースも含め、自分がスマホに取られてる時間がものすごくあるということ。そこから、できるだけスマホの時間を減らし、なんならテレビも点けずに、その分を読書に回していました。そしたら、必要以上にマイナスを煽る言葉に触れなくなって、自分のなかの不安な気持ちが減ったんです。不思議だけど「もっとやりたいことを優先していいんだ」というふうにも思えて、それで今、自分の心が軽いのかなと。

ーーなるほど。

藤田:このアルバムを作る以前は、何かあるとすぐ自分のことを責めて、謝ってた気がするんですね。それが必ずしもプラスを生まないと薄々わかってはいても、必要以上に気を遣うクセがあったのかもしれない。そこからふっと抜け出せたら、視界が開けたんです。「もっとマイペースでいいんだ。できないことはできないって言っていいんだ」と、ある意味自分を赦せるようになりました。

ーー現代人は知らないうちにスマホに操られているのかもしれませんね。

藤田:私は本名でやっているので、藤田麻衣子は自分自身だけど、音楽を作る楽器であり、商品でもあると思ってるんですね。よりよい音楽を奏でる商品になるべく、体にいい食物を摂って健康管理をし、素敵な芸術に触れて自分を育てようともしてきた。でも、情報に関してはすごく無防備で、目から入ったもので知らず知らずに影響を受けていたと思うんです。だから、本当に取捨選択って大事だなと思います。部屋を片づけて空いたスペースには、いいなと思うチェストを買ってみたりとか、そういうことを最近ちょこちょこやってる気がします。って、あれ? 私、何の話してるんだろう?

ーー『necessary』に至った過程として、そういうことこそ聞きたかったんです。

藤田:たしかに音楽的インプットだけではできなかった作品ですね。

ーーさて、ここからは1曲ずつ曲作りやサウンドについても聞かせてください。まずリード曲「その声が聞きたくて」。

藤田:もともと恋愛の歌を大事にしてきたんですけど、このところ『はじめてのおつかい』に使われた「素敵なことがあなたを待っている」や、NHK『みんなのうた』で流れた「wish〜キボウ〜」、そして、幅広く支持され続けている「手紙〜愛するあなたへ〜」など、どちらかというと応援歌的な歌が続いていました。今回は原点に戻って、恋愛の歌を推し曲にしようと思い、数年前から温めていたデモを引っ張り出してきました。弦楽器を入れた壮大なアレンジにしたくて、細かいところまで希望を伝えてブラッシュアップしていきました。気合い入ってます(笑)。

ーー一番元気なナンバー「chapter」。

藤田:〈本当に欲しいものだけ 試しに選ぼうか 今を手離さなければ もっといいものを掴めないね〉というフレーズは、今の心境をシンプルに書いたものです。同じ気持ちで聴いてくれてもうれしいし、まだちょっとくすぶっているという人が、「これくらい振り切れたらいいのに」と思いながら聴いてくれてもうれしいです。私自身がちょっと前までそうでしたから。

ーー聴いてると清々しい気持ちになります。

藤田:今までだったら、ここまで歌詞を言い切ったら共感しづらいかなと思って、書き方を変えたりしてたんですけど、今回は「書き切っちゃおう」と最後まで強気でいけました。だから、私自身も清々しいんです。「新しい章の幕開け」というフレーズもあるので、当初は、15周年のアルバムまでとっておこうかなとも思ったんですけど、「いや、勢いがついている今だからいいか、入れちゃおう」と。前倒しで盛り上げていく感じです(笑)。

ーーせつなさ爆発の「そばにいるのに」。もともとは男性シンガーRyoさんに楽曲提供されたものでした。

藤田:はい。お気に入りの曲でしたし、男性目線のせつないバラードが欲しいとも思っていたので入れました。すぐそばにいるのに、相手が求めているのは自分じゃないというもどかしさを歌ったもの。年齢性別を問わない恋の気持ちだと思うので、ぜひいろんな人に聴いてもらいたいです。

ーー凍てつくようなサウンドに聴き入ってしまう「線香花火」。Bメロの低めのトーンが新鮮でした。

藤田:ホントですか? うれしいです。あの低い音域は数年前までは出なかったんですよ。ここ2年くらいかな、出せるようになったのは。

ーーそうなんですか!

藤田:ボイストレーニングの先生が、「毎回トライしたい課題を持ってきてください」という人で、たとえば、「高い声が続くと疲れちゃうのをなんとかしたいです」というと、驚くほど納得できる方法を教えてくれたりするんです。でも、低い声に関してはずっとどこかで諦めてました。使えるようになったらAメロの幅が広がるのになと思ってはいたんですけど。あるとき、それを先生に相談してみる気になった。そしたら、「大丈夫。出るようになるよ」と、体の鳴らし方みたいなことを教えてくださって、本当に出るようになりました。トライする気持ち、そして、メンテナンスは大事だなと。お休み中もボイトレだけは行ってたんですよ。

ーー後半のサビにAメロがかぶってくるのも素敵です。

藤田:過去の作品でも何度かやってます。というのも、私、学生時代Backstreet Boysが大好きだったんです。メインメロの後ろで別メロを歌うという手法は、アカペラの一人多重録音でよく作ってもいました。今でもレコーディングでのコーラス録りはその延長という感じで、その場でどんどん重ねていくんですけど、この曲は曲作りのときからサビとAメロが重なる構造を考えていましたね。

ーー唯一のピアノ弾き語りナンバー、「私たち」。

藤田:男女の機微をほんの少しだけ切り取ったこういうせつない曲は、シングルにはならないけど、アルバムにはさりげなく入れたい。と思って、何年も前のデモをピックアップしました。毎回アルバム制作の前にストックは聴くんですけど、今回はだいぶゆっくり聴けましたね。「やっと入れてくれた」と曲が喜んでます(笑)。

ーー3拍子のサウンドが可愛い「クリア」。

藤田:視界が澄み渡ってる感じですよね。今の自分がそうだからこそ出てきた言葉だと思うんです。でも、カタカナで「クリア」と書いたとき、なんとなくタイトルとしてストーンとこなかった。なので、違う言葉をいろいろと探したんです。でも結局、「このタイトルしかない」というところに行き着きました。

ーーそれこそがクリアです。

藤田:そうですね(笑)。「クリア」には「澄み切った」とか「解決する」とかの意味がありますけど、書きたかったのは、「澄み切った」だけでもないし、「解決する」だけでもない。それでも、「クリア」というタイトルが相応しいなと。

ーー年を重ねると、〈クリアにはなれなくても〉、その曖昧な機微というか、そこにある美しさがわかってきますよね。

藤田:昔から白黒はっきりしたい性格だったので、この歌詞が書けたとき、「ああ大人になったのかも」と思いましたね。なのに、マネージャーからは、「今までわからなかったんですか? 僕は子供の頃からわかってましたよ」と言われるし、ディレクターも「僕は20歳の頃にはわかってたな」と(笑)。なので、聴いてくれた人が、この歌を「まだわからない」と思うのか、「すごくよくわかる」と思うのか、早く知りたいですね。「わかる」と言う人には、気づいた年齢も聞いてみたいです。

ーー先行配信された「思い出にはいつも」(清洲城信長 鬼ころしCMソング)は、郷愁の漂う曲。

藤田:日本酒のCMということもあったし、参考のために観た過去のCM映像が、長いこと歩いてきた二人の夕暮れ時のシーンだったりしたので、曲作りのキーワードが「和モノ」と「懐かしさ」になっていきました。ちょうど、昔よく行ってた駅に久しぶりに降り立つ機会もあって、記憶がブワッと甦って書けた曲でもあります。そのままCMに使ってもらえてうれしかったです。

ーー「here」は、藤田さんの実感なんだろうなと想像しながら聴きました。〈私はきっと ここにいていいんだね〉という言葉がしみますね。

藤田:昨年12月に開催した『藤田麻衣子Xmas Special Live 2019』は、お休みを経て久しぶりに臨むライブでした。そこに向かって準備し始めた頃書いたのがこの曲。話してきた通り、お休みは有意義なものになったんですけど、罪悪感がゼロだったわけじゃないんです。というのも、私は20歳〜23歳まで歯科衛生士としてタイムカードを押す生活をしてたし、デビューしてからも10年以上ずっと動きっぱなしの毎日だった。だから、「こんなに自由すぎる時間を送ってて大丈夫かな? そもそも私、歌手でいいのかな?」と、ヘンな思考に入る瞬間もあったんです。その一方で、答えはきっと、12月のライブでわかるという確信もありました。私がステージで歌うことで、笑ってくれたり、泣いてくれたり、「ああ、来てよかった」と思ってくれたりする人がいるなら、私はそこにいていいってことなんだよなというふうに思えたんです。同時に、お客さん一人ひとりに対しても、「あなたのままでいてほしい」と言いたいなと。

ーー素敵ですね。

藤田:しばらくライブから離れたからこそ、自分とお客さんを客観的に見た絵を思い浮かべることができたんだと思います。しかも、ライブをやる前に、双方の存在意義を全力で肯定できた。すごいプラス思考だなと自分でも思います(笑)。実際ライブをやってさらに、「ここにいていいんだね」と実感できました。

ーーそんな感動曲の後が、ほのぼの系の「それくらいでいいよね」。

藤田:歌に対していろいろトライしてもうまくいかない時期、毎回そのときの精一杯をアルバムにしてきてたけど、葛藤は続いてたんですね。それが、昨年緩んだ時間を送れたことで、「そんなにパツパツにならなくてもいいじゃない?」と思えるようになった。かつての私のように、今、パツパツで悩んでるいる人に、「ときには緩さも必要。それも大事なこと」と気づいてほしくて書いた詞です。で、それを効果的に届ける曲を考えていきました。

ーーポイントはどんなところでしたか?

藤田:真面目なメッセージに真面目な曲というのが今までの私の手法だったと思うんですけど、「それでは硬いぞ」と。今回は逆に、相当シンドい人でも思いっきり油断しちゃう曲を目指そうと思って、「そうだ。お散歩ソングにしよう」と。スタッフも賛同してくれて、やったことのない緩い手法に真剣に取り組見ました。口笛もそうだし、「ボンボンボン」とか「ドゥビドゥバ」といった脱力系コーラスもそう(笑)。

ーー本当にうっかり楽しい気持ちになります(笑)。何度か聴くうちに奥にあるメッセージもジワジワと響いてくる。

藤田:そう! 一回でわからなくても全然構わないと思ったんです。とにかく、構えずナチュラルに聴いてもらって、知らないうちに「それくらいでいいよね」という気持ちになってくれたらそれでいいと思いました。いつもの私なら、たぶんアルバムを「here」で締める。でも今回は、「それくらいでいいよね」が続いて、さらにオマケ感覚で「おやすみ」を入れたかったんです。

ーーピーンと張った静謐な部分も藤田さんの魅力ですが、今回はほころびみたいなものも楽しめます。

藤田:近い人たちがずっと言ってくれてたんですよ。「遊びの部分がうまく出せるようになったら、もっと殻を破れるのにね」と。ようやくそれができたのかなと。作るときの楽しい気持ちとまた出会えました。すごく新鮮なアルバム制作でしたね。

■リリース情報
『necessary』
発売:2020年3月18日(水)

・完全限定生産盤(CD+DVD+グッズ)¥5,000(税抜)
・通常盤(CD)  ¥3,000(税抜)

<CD収録曲>(完全限定生産盤・通常共通)
1 その声が聞きたくて
2 chapter
3 そばにいるのに
4 線香花火
5 necessary
6 私たち
7 クリア
8 思い出にはいつも(Album Ver.)
9 here
10 それくらいでいいよね
11 おやすみ

<DVD収録内容)(完全限定生産盤のみ)
藤田麻衣子 STUDIO LIVE with Violin & Cello (2020.1.16@FREEDOM STUDIO INFINITY)

収録曲
・手紙 ~愛するあなたへ~
・恋に落ちて
・necessary
・here(弾き語り)
・おやすみ(弾き語り)
・横顔 ~わたしの知らない桜~(弾き語り)

<グッズ>(完全限定生産盤のみ)
『necessary』オリジナル・クリアトートバック
サイズ:W200×D100×H200mm

オフィシャルサイト

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