結成7周年イヤーの今年、虹のコンキスタドールは4年前に一度グループを卒業した大塚望由さんと元WILL-O'の桐乃みゆさんをメンバーに迎えて新体制に。さらにオーディションの合格者も新メンバーに加える予定で、コロナ禍に負けない精力的な活動を展開しています。そんな虹コンによる短期連載企画「虹ナタ」が音楽ナタリーでスタートします。

この企画では“インドア系・正統派アイドルグループ”として多種多様な趣味、特技を持つ虹コンメンバーに、音楽ナタリーならぬ「虹ナタ」の編集記者としてさまざまな仕事を体験してもらいます。第1回では的場華鈴さん、中村朱里さん、山崎夏菜さんが虹コンのニュース記事の執筆に挑戦。3人は自分たちのことを記者としてどのように文章化したのか、その過程も含めてお楽しみください。

取材・文 / 近藤隼人　撮影 / 臼杵成晃

音楽ナタリーで編集記者体験

企画を始めるにあたり、的場さん、中村さん、山崎さんには音楽ナタリー編集部にお越しいただき、記事の書き方を学んでもらいました。とは言っても、基本的な形式以外にお伝えしたルールはたった1つ、「虹コンの出来事を記者の立場で書くこと」。あとはメンバーのみぞ知る情報を盛り込みつつ、自由にそれぞれのテイストで文章を書いてもらいました。

まず3人は執筆する記事のネタ選びから始めることに。虹コンの最近の活動を振り返る中で、「大塚望由がごはんを食べるとすぐに眠くなる」「メンバーが家に遊びに来て、しゃぶしゃぶをやりたかったが、いつの間にかすき焼きを作っていた」などのメンバー間の些細な出来事も候補として挙がりました。そしてその結果、中村さんは7月14日にリリースされる虹コンの新作CD「RAINBOW SUMMER SHOWER」、山崎さんは新曲「世界の中心で虹を叫んだサマー」のミュージックビデオについてという、活動に関する真面目なネタをニュース記事の主題にチョイス。それに対し、リーダーの的場さんは当事者だけが知る未公開情報の記事化にチャレンジすることになりました。

ネタが決まったら、3人はさっそく記事の執筆にチャレンジ。最初は「難しい……！ ブログみたいになっちゃう」「わからなくなってきたー」と戸惑っていましたが、初めての体験を楽しみつつ、手書きですらすらと文章を書いていきました。そして作業に取りかかってから40分ほど経過したところで、3人はペンを置き、音楽ナタリーの編集長にその場で記事をチェックしてもらうことに。書き上がったテキストに対する“ガチ”の眼差しに緊張の面持ちを浮かべる彼女たちですが、数カ所細かい直しが入っただけで、確認の結果はすべて問題なし。普段の音楽ナタリーでは見られない、アーティスト本人が記者として書いたからこそのオリジナリティあふれるニュース記事ができあがりました。本来、ナタリーのニュース記事に主観が入り込むことはありませんが、そこは虹ナタ。独自のルールでメンバーならではの視点も“トルツメ”にせず“イキママ”にしました。

虹のコンキスタドールがEP盤出しました!?（執筆：中村朱里）

虹のコンキスタドールが結成日の7月14日にEP「RAINBOW SUMMER SHOWER」を発売する。

今回収録される曲は、毎年最高の夏曲を手がけている作詞・NOBEさん×作曲・村カワ基成さんの「世界の中心で虹を叫んだサマー」をはじめ、前山田健一さんが作詞作曲した全農さんとのコラボ曲「美味いものファンクラブ」などを含む全7曲。“セカチュー”こと「世界の中心で虹を叫んだサマー」はミュージックビデオも公開され、水着姿で踊る虹コンが夏を知らせに来てくれている。

中村朱里的イチオシ曲は「君色ラテアート」。かわいらしく、ふわっと胸を温める魔法にかかってしまう。女の子は共感でき、男の子はこんな彼女に甘えられたいと思うような歌詞で、曲調もゆっくりしている聴き入ってしまう楽曲だ。また、朱里が絶対に歌いたいと思ってたパートももらえたので聴いてほしい。

世界最速で生歌の「君色ラテアート」を聴けるのは7月10日に川崎・CLUB CITTA'で行われる夏ツアー「虹のコンキスタドール Anniversary SUMMER Tour2021」の初日。ミニアルバムを引っさげて回るこのツアーでは全4公演、愛知・DIAMOND HALL、大阪・BIGCAT、東京・Zepp DiverCity（TOKYO）を巡るので、近くに虹コンが来る際はぜひ聴きに行こう。

虹コン「セカチュー」MV撮影の裏側は（執筆：山崎夏菜）

虹のコンキスタドールの新曲「世界の中心で虹を叫んだサマー」のミュージックビデオ撮影が始まったのは朝、9:30頃だった。

場所は群馬県カリビアンビーチ。子供プール付近がなにやら騒がしい。華々しい水着を身にまとったセレブ集団と、質素な服で掃除用具を持っている清掃員らがケンカをしているようだ。

そう、撮影のワンショット目はMV冒頭にあるお芝居シーンからだった。メンバーの山崎夏菜によると、撮影場所に着くとすでに撮影が始まっており、何がなんだかわからないまま「そうだそうだ！」とケンカをしていたという。ちなみに山崎の頭にはジャケット撮影時に付けていた髪飾り「DREAM」に加え、「UNIQUE」も付け足されていた。新メンバーの桐乃みゆが担いでいたラジカセは相当重かったらしく、「約10kgはありそう」と話していた。

お芝居シーンを撮り終え、続いては波のプール前でのダンスシーン。振付師のYumiko先生も訪れていたため、メンバー一同より気合が入っていた。途中、清水理子の耳飾りが波のプールに流されるハプニングもあったようだが無事に終了した。波のプールではダンスシーン以外にもさまざまな撮影が行われ、メンバー全員で挑戦した大縄跳びでは最高9回という快挙を成し遂げた。しかし、実際にMVに使用されていたのは5回成功したときのカットだった。

途中、ウォータースライダーでの撮影がないメンバーはみんなで1つの湯に入るなどして仲のよさを見せた。その際に清水が特殊な体勢をしていることを大塚望由が伝えると、それに対し清水は「自分ではわからない」と話し、根本凪が「自分あるある。自分ではわからない」と述べた。山崎はこのエピソードが大好きだという。

続いては場所を移動してソロでのリップシーンに入る。清水は撮影終了後に耳飾りを付け忘れていたことに気付き「悔しい」と涙を見せた。そして岡田彩夢、大和明桜、山崎の3人によるラップパートの撮影で「セカチュー」のミュージックビデオ撮影は終了。岡田は「この撮影が一番楽しかった」と語っており、3人ともノリノリの様子で撮影は終了した。

アイドルグループ・虹のコンキスタドールの名物コンビに異変？（執筆：的場華鈴）

アイドルグループ・虹のコンキスタドールの名物コンビ「あかりこ」が最近とてもいい感じだということが、関係者の証言により判明した。

「あかりこ」は虹コンメンバーである中村朱里と清水理子の赤色担当2人を総称するコンビ名。メンバー内にも、あかりこのオタクや、あかりこのアンチまで発生するほど、今とても熱いコンテンツだ。もともとは清水に対して中村がツンデレでいう「ツン」の姿勢をとり、それに対して清水が「でもどうせ私のこと好きなんでしょ～？」となだめている様子がとても微笑ましいコンビ……なのだが、最近は「何かが違う」という。

というのもここ数カ月、中村が清水に対して頻繁に「デレ」な姿勢を見せているというのだ。他メンバーと清水が食事をした際、中村がわかりやすく嫉妬をしてみせたり、「サメのぬいぐるみを買いに行きたい」と中村が自ら清水を誘って連れ回したり、その際に清水が隠し撮りした写真をSNSにアップしても怒らなくなったという。買い物で連れ回された清水は、他メンバーに「あかりん先輩に連れ回されてほんと疲れた～～!!!!!!」と口にするも、なぜかまんざらでもない顔をしている。さらに、中村がなかなか「ツン」な様子を見せないため、逆にどうしたらいいのかわからなくなった様子の清水は「でも、どうせ私のこと好きなんでしょ～？」などとからかわなくなった。

2人の間にいったい何があったのだろうか。グループの冠番組「虹のコンキスタドールが本気出しました!?」（BS11）では「お酒に酔った勢いでキスをしてしまった」という事実も暴露されているこのコンビ。今後の2人の関係性から目が離せない。

なお、この記事の担当記者は「こんなこと書いたらしばかれそう」と怯えている。

編集後記

中村朱里

虹コンの記事を書くとなると、自分たちのことなのに第三者の目線で書かないといけないので少し難しかったけど、ファンの方などが読んで面白いなって思ってもらえるように考えるのは楽しかったです！
ナタリーさんのルールで全角の「！」は並べて使わないというものがあると聞きましたが、今回は例外らしいのでたくさん使っちゃおうと思います！！！！！！！！！！！！

山崎夏菜

初めて記事というものをかいたのですが、普段書くことの多いブログとは全然違ってとても難しかったです。
私はいつもブログを書くとき、1人っきりの環境で風とかが吹いてたりするところで書いていたので、
周りに人がいたり室内だったりするとなかなか言葉が出てこないことがわかりました。
改めて、お仕事としてどんな状況でもキビキビと記事をつくる編集部員さんは本当にすごいなと尊敬します。
初めての経験でしたがとても楽しかったです！ またやりたいと思いました！
ぜひ、「世界の中心で虹を叫んだサマー」MV見てください～！

的場華鈴

自分のブログでメンバーのことを書くのは普段からしていることなのですが、
あくまでも虹コンメンバーである自分としてではなく、外からの目線で噂話をコソッと書いてる感じがちょっと怪しいことしてる感あって楽しくなってしまいました！笑
普段からナタリーさんはよく見るのですが、ニュースをわかりやすく簡潔にまとめるのって本当に大変なんだなって、実際に書いてみて思いました、、、いつも情報をありがとうございます、、、
また書きたいです!!!!

※記事初出時、写真のキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。