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六世 中村歌右衛門 展 ようこそ歌舞伎の国へ

20/3/12(木)

歌舞伎に興味あるかどうか?はポイントだが、僕のようにない!人間がどこまで惹かれるか?勝負のつもりで行ってみた。 世田谷・岡本に、ビバリーヒルズ風の邸宅を建てた、六世の中村歌右衛門は、女方一筋で戦前から戦後の混迷の時代を駈け抜け、そのために、現代に訴求するような様々な交流、影響を残した。 展示の中核を為すのが、歌右衛門写真集の編集にあたった三島由紀夫。このふたりの交流は深かった!のだな。三島の直筆原稿には、ちょっと心打たれた。三島の文字、美しい。なんともいえない繊細な息づかいが伝わる。原稿用紙の時代は迫力が違う。橋本治による絵なんてものもある。歌右衛門自身が、丸山明宏(つまり美輪明宏)に宛てた文語調の巻物は、信じられないほどの達筆で、この人物の大きさを感じさせる。 驚くべきは、グレタ・ガルボから歌右衛門へのラブ電報、まあ、現物はただの電報、電文ですが、その事実に驚き。海外公演の成果も凄い。 若い頃の姿がとにかく美しい。9代目海老蔵との助六ブロマイドが特にヤバい。。 昭和初期の中村家を映した映像、前田青邨など日本画の大家が直筆で描いた歌舞伎衣装など、好きな人にはたまらないはず。あまり知らない人にはちょい地味だが、何と言っても歌舞伎本体を見に行くより手軽に見られるのが魅力だ。

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