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稲垣吾郎、二階堂ふみについて「衝撃を覚えました」 映画『ばるぼら』製作発表で互いの演技語る

リアルサウンド

18/11/21(水) 21:00

 11月20日、帝国ホテル内で開催された手塚治虫生誕90周年記念会にて、稲垣吾郎が主演を務める、来年公開の映画『ばるぼら』の製作発表会見が行われた。

参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2018/11/post-281704.html”>その他画像はこちら</a>

 本作は、手塚治虫生誕90周年を記念し、“映像化不可能”と言われた手塚治虫原作の同名漫画を実写化。禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した問題作となっている。手塚治虫の実子であり『白痴』『ブラックキス』などで知られる手塚眞がメガホンをとり、ウォン・カーウァイ監督作品等の映像美で知られるクリストファー・ドイルが撮影監督を担当する。異常性欲に悩まされている売れっ子耽美派小説家である主人公・美倉洋介を稲垣吾郎が、自堕落な性格のフーテン女・ばるぼらを二階堂ふみが演じる。

 会見では、まずはイギリスのディレクターがこの日のために作ったという1分44秒の予告編が上映された。

 予告編公開後、稲垣、二階堂、手塚監督が登壇。手塚監督は本作について「父親のマンガを原作にして実写映画を作ることは初めてです。なぜ『ばるぼら』なのかと疑問を感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、昔から特別に思い入れのある作品でございます。そして、今回は稲垣吾郎さん、二階堂ふみさんというものすごく素晴らしい俳優の皆さんにご参加いただきました。とてもスペシャルな映画になっていると思います。よろしくお願いいたします」と挨拶した。

 主人公・美倉洋介を務めた稲垣は「とても刺激的な作品で、美倉洋介という愛と欲望に取り憑かれているキャラクターを、監督とクリストファー・ドイルが作り出す耽美的で、退廃的な美しい世界の中で演じさせていただくことができました。皆さんに楽しんでいただける作品になるかと思います」と本作の魅力をアピール。

 美倉を誘惑する“ばるぼら”を演じた二階堂は「手塚治虫さん生誕90周年ということで、このような場で『ばるぼら』の実写化を発表させていただけて、本当に幸せに思います。原作もすごく力強く、不思議な物語で、私自身もいろんなことを考えながら参加させていただきました。完成したものを皆さんに共有して、また面白い内容になっていたらいいなと思います」と語った。

 手塚作品の思い出を聞かれた稲垣は、「子供の頃から拝見させていただいたり、昔に舞台で『七色いんこ』をやらせていただいたこともありました。手塚作品で育ってきたようなものなので光栄です」「その中でも『ばるぼら』のような作品をやらせていただくというのは、自分にとっても新しい挑戦だし、今のこのタイミングじゃなきゃなかなか演じられない役なのかなと思ったり、すごく感慨深いものもありました」「愛がむき出しになった僕を楽しんでいただけるんじゃないかと思います(笑)」と明かした。

 二階堂は手塚作品について「私は幼少期の頃に、父が手塚治虫作品が好きで『アトム』とかは子供の頃はワクワクしてポップで面白いものというイメージがあったんですが、そのあと『火の鳥』や『ばるぼら』を読むと、宇宙のことを考えだすと怖くなるような感覚に似たものを感じました」「現場では、スタッフの方と『これは黒い部分の手塚先生だよね』という話をし、みんなで考えながら答えを探していっているような感覚でした」

 共演を務めたお互いの印象を聞かれ、稲垣は「二階堂さんとは初めてご一緒させていただきました。初めてスクリーンで見たときは衝撃を覚えたので、今回共演することができてすごく嬉しかったです。二階堂さんならではの“ばるぼら”を演じてくださって、もう“ばるぼら”に会えなくなっちゃうのかなと寂しくなってしまいますね(笑)」と述べ、二階堂は「稲垣さんは物心ついた時からずっとテレビで拝見していた方だったので、現場でお会いすると不思議な感じでした。稲垣さんは文学を感じる方というか、初めて難しい本を手に取った時のような感覚になります。知りたいって思うけど、自分がまだ大人になりきれていない部分を感じさせるような方で、勉強になることももちろんありますし、お芝居を一緒にさせていただくと、自分の中に眠っている“ばるぼら”を呼び起こされるようでした」と語った。 (取材・文・写真=島田怜於)

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