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エビ中、秩父に歌声響かせた「ちゅうおん」でファミリーとの再会に感激

ナタリー

20/9/20(日) 21:48

私立恵比寿中学

私立恵比寿中学が9月19、20日に埼玉・秩父ミューズパーク 野外ステージでライブイベント「エビ中 秋麗(あきうらら)と轡虫(くつわむし)と音楽のこだま 題して『ちゅうおん』2020」を開催した。この記事では19日公演第1部のレポートを写真と併せて掲載する。

2年ぶり、3回目の開催となった今回の「ちゅうおん」。エビ中バンドをバックにしたカバーありの歌唱中心のパフォーマンスに加え、「ちゅうおん」恒例のソロコーナーも用意された。観客はソーシャルディスタンスを保つために座席の間隔を空けて着席し、声出しをしないという条件のもとでライブを見届けた。

開演直前、舞台裏でエビ中とエビ中バンドが円陣を組んで気合いを入れると、その声に反応したメンバーとの再会を心待ちにしているエビ中ファミリー(私立恵比寿中学のファンの呼称)が拍手を送った。開演時間になり、まずエビ中バンドのメンバーが定位置に着いて演奏開始。ステージにはトーチが置かれ、炎を上げ続けるというムーディな演出が用意される中、真紅のドレッシーな衣装を着て登場したエビ中は、1曲目にTHE BOOM「風になりたい」をカバーした。自己紹介で真山りか、安本彩花、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子がそれぞれファンとのひさびさの再会に喜びの言葉を述べてから、アップテンポな「君のままで」、椎名林檎のトリビュートアルバムに参加したことでも話題となった「自由へ道連れ」のカバーを披露。生バンドならではの迫力ある演奏をバックに、エビ中は伸びやかな歌声をファンに届けていく。ファンキーなギターカッティングで始まる「SHAKE! SHAKE!」では腕を大きく上げてハンドクラップをし、ファンとの一体感を高めた。間髪いれず、エビ中は会場に集まったファン1人ひとりに届けるようにミディアムチューン「誘惑したいや」を丁寧に歌唱し、たむらぱん提供曲「感情電車」の間奏では普段のライブではおなじみのフォーメーションダンスを披露した。続いて、6人は椅子に腰かけ、表情豊かに最新サマーチューン「23回目のサマーナイト」のバラードバージョンを歌唱。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて夏恒例の野外ライブイベント「ファミえん」が来年に延期されたこともあり、夏曲ながら今回の「ちゅうおん」で初披露された。

ソロコーナーでは、まず真山がOfficial髭男dism「ノーダウト」をカバー。低音の効いた力強い歌声を聞かせた。続いて星名は「緊張してる!」と隣の真山に向かって「はー!」と語りかけながら手の平を近付けてパワーをもらい、Superflyの人気曲「タマシイレボリューション」を熱唱。柏木はiriの「Wonderland」をたおやかに歌い、安本はきのこ帝国「金木犀の夜」を表現力豊かにカバーした。小林が中島みゆき「糸」を優しく歌い上げ、ソロコーナーの最後に中山は奥田民生「愛のために」で熱くロックなパフォーマンスを見せた。

エビ中全員が立ち上がり、ライブは「紅の詩」で後半に突入。「後半も盛り上がっていきましょう!」という呼びかけのあとに「バタフライエフェクト」が勇ましく届けられた。熱いパフォーマンスから一転、ライブの途中から降り出した雨の音に包まれる会場で、6人は「ちがうの」「まっすぐ」とバラードを2曲続けて披露。エモーショナルな歌声で観客の感動を誘った。小林が「秩父を感じるためにちょっとゆったり、どうですか?」と話し、MCコーナーへ。星名が前日夜に行ったリハーサルでは虫が鳴いていたことを報告すると、真山が「夜は鳴くのよ!」などと会話を交わした。そしてライブが残すところあと3曲となったことを告げるも、ファンが「えー!」とリアクションができないことを悟った真山。「『えー!』はこうしてください!」と独特なポーズを身ぶり手ぶりで教えたあと、「残すところあと3曲になりました!」と言うと、ファミリーたちが一斉に無音で手を突き出すという光景が広がり、6人は少しシュールとも言える状況に笑顔を見せた。

「皆さんと目と耳と心をフル活用して聞いていってください!」と真山が呼びかけ、「踊るロクデナシ」の間奏ではエビ中バンドのメンバーが次々に紹介された。中でもストリングスカルテットは「もっと走れっ!!」に取り入れられている、運動会でおなじみの楽曲「天国と地獄」を1フレーズ演奏し、ファミリーを喜ばせた。エビ中は「頑張ってる途中」で安本、小林、真山、星名が順に歌い、サビでは全員コーラスをはさみつつ、柏木、中山がボーカルリレーをつないでいき、メンバー同士で目を合わせるなど和気あいあいとした様子を見せる。そしてラストナンバーとして届けられたのはこの日2回目の「23回目のサマーナイト」。ライブ序盤のバラード仕様とは異なるオリジナルに近いバンドバージョンをハッピーな雰囲気でパフォーマンスし、エビ中は歌をメインにして観客をたっぷりと楽しませた。

最後のMCで6人は思い思いにライブの感想をコメントしていき、星名はライブ直前を振り返る。「円陣組んでたときの声が聞こえてたでしょ? みんなの拍手が聞こえてきて、泣きそうになった」と嬉々として話し、最後に「2月ぶりに皆さんの前でできたライブ、本当に楽しかったです。皆さんの前でまたこうしてライブをできる日が来ることを、私たちは楽しみにしています。音楽を楽しめる機会を作っていけたらと思いますので、エビ中の応援をこれからもよろしくお願いします!」と述べた。

なおエビ中は19日公演の夜公演で、12月18日に東京・東京国際フォーラム ホールA、12月26、27日に東京・東京ガーデンシアターでワンマンライブ「大学芸会」(正式タイトル未定)を開催することを発表した。「大学芸会」はエビ中が主に年末に開催しているワンマンライブ。今年は東京2カ所のホール会場で計3日間にわたって行われる。さらに20日公演では、11月25日に今回の「ちゅうおん」のライブアルバムがリリースされることも発表された。

私立恵比寿中学「エビ中 秋麗と轡虫と音楽のこだま 題して『ちゅうおん』2020」2020年9月19日、20日 埼玉県 秩父ミューズパーク 野外ステージ セットリスト

01. 風になりたい(THE BOOMカバー)
02. 君のままで
03. 自由へ道連れ(椎名林檎カバー)
04. SHAKE! SHAKE!
05. 誘惑したいや
06. 感情電車
07. 23回目のサマーナイト(ちゅうおん ver.)
08. ノーダウト / 真山りか(Official髭男dismカバー)
09. タマシイレボリューション / 星名美怜(Superflyカバー)
10. Wonderland / 柏木ひなた(iriカバー)
11. 金木犀の夜 / 安本彩花(きのこ帝国カバー)
12. 糸 / 小林歌穂(中島みゆきカバー)
13. 愛のために / 中山莉子(奥田民生カバー)
14. 紅の詩
15. バタフライエフェクト
16. ちがうの(第1部) / スターダストライト(第2部)
17. まっすぐ
18. 踊るロクデナシ
19. 頑張ってる途中(第1部) / 星の数え方(第2部)
20. 23回目のサマーナイト

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