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デーモン閣下「うただま」ツアー閉幕、名古屋能楽堂に穏やかな歌声響かせる

ナタリー

18/7/6(金) 21:35

デーモン閣下「うただま プレミアムコンサート」愛知・名古屋能楽堂公演の様子。(写真提供:アリオラジャパン)

6月30日に愛知・名古屋能楽堂にてデーモン閣下のコンサートツアー「うただま プレミアムコンサート」の最終公演が開催された。

6月18日に東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開幕し、昨年11月発表のアルバム「うただま」のナンバーが収録順に披露された「うただま プレミアムコンサート」。今回のツアーではアルバムにも参加したバンドマスターの杉浦哲郎(Piano, Key)をはじめ、岡田鉄平(Violin)、稲葉明徳(篳篥, 笛, 笙)、吉見征樹(Tabla)、瀬尾高志(Contrabass)が演奏を担当した。また今回、杉浦はツアー用に楽曲をアレンジ。これまでの閣下のライブとは趣の異なるステージが展開された。

オープニングで閣下が出演しているスマホアプリ「ラクマ」のテレビCMのSEや暑い夏の日を連想させる虫の声、厳かな鐘の音が鳴ったあと、ライブは「うただま」のリード曲である井上陽水「少年時代」のカバーで幕開け。次にNHK Eテレ「2355」でオンエアされた楽曲「砂漠のトカゲ」で会場を1つにした閣下は、3曲目に坂本九の「見上げてごらん夜の星を」を歌唱。和楽器を取り入れたアコースティックサウンドに乗せてしっとりとした歌声を響かせ、会場に集まった観客を魅了した。

MCで軽快なトークを展開し場内を和やかな空気で満たした閣下は、雅やかな笙の音が奏でられる「千秋楽 -雅楽・盤渉調古典曲をモチーフとした独自楽曲- 」、地球誕生から人類誕生までを表現した「やつらの足音のバラード」を披露。アルバムに収録されているSE「ニューヨークの街の雑踏音」が流れたあとには、ドヴォルザークの交響曲「新世界より」にオリジナルの歌詞を乗せた「今も翔ぶ -From The New World- 」をエモーショナルに歌い上げ、観客を楽曲の世界に引き込んでいった。

2回目のMCでは閣下がNHKの番組にゲスト出演したことがきっかけで、自身の歌詞をモチーフにした短歌作りに挑戦したことを報告。3日間のうちに作ったという117首の中からランダムに選んだ短歌を披露し、バンドメンバーによる即興演奏と共に観客を楽しませた。その後閣下は「戦争での残留孤児や、異国に拉致された人々とその家族」をテーマに制作したというオリジナル曲「Zutto」を歌い、トイピアノ、バイオリン、笛の音色にあわせた哀愁漂うパフォーマンスを届けていく。さらにSE「秋の虫たちの声」を挟み、鍵盤ハーモニカを中心とした演奏をバックに童謡の「故郷」を歌唱したほか、現代ふうのコードを付けた「君が代」ではアルバムに収録されていない2番も披露。名古屋能楽堂の壮麗な雰囲気に穏やかな歌声を重ね合わせた閣下は、NHK Eテレ「0655」でおなじみの楽曲「toi toi toi !! -うただま編- 」で会場に一体感を生み出してライブ本編を終えた。

アンコールでは聖飢魔IIのナンバー「嵐の予感」がパフォーマンスされ、客席から大きな歓声が沸き起こる。そして閣下はオリジナル短歌が書かれた札のプレゼント抽選会を行ったあと、ソロユニット![EXCLAMATION]の楽曲「AGE OF ZERO!」をパフォーマンス。シンフォニックアレンジが施されたこのツアー限りの特別バージョンに、会場は大いに盛り上がった。

なお閣下は11月よりロックバンド編成のライブツアーを開催する予定。

デーモン閣下「うただま プレミアムコンサート」
2018年6月30日 名古屋能楽堂 セットリスト

01. 少年時代
02. 砂漠のトカゲ
03. 見上げてごらん夜の星を
04. 千秋楽 -雅楽・盤渉調古典曲をモチーフとした独自楽曲-
05. やつらの足音のバラード
06. 今も翔ぶ -From The New World-
07. Zutto
08. 故郷
09. 君が代
10. toi toi toi !! -うただま編-
<アンコール>
11. 嵐の予感
12. AGE OF ZERO!

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