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串田壮史の監督作「写真の女」来年1月に公開、東京国際映画祭で上映イベント実施

ナタリー

20/11/9(月) 13:00

「写真の女」ティーチインイベントの様子。左から大滝樹、串田壮史、永井秀樹。

串田壮史の初長編映画「写真の女」が、2021年1月30日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開されることが明らかに。30秒、60秒、100秒の予告編もYouTubeで公開された。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020で今後の長編映画制作に可能性を感じる監督の作品に贈られるSKIP シティアワードを受賞した本作。写真を補正加工するレタッチャーの男性・械と、不慮の事故により胸元に大きな傷を負った女キョウコの愛が描かれる。械はキョウコに頼まれ、画像処理によって傷のない美しい姿を生み出すが、SNS上では傷付いた本当の姿が評価され、自分の存在意義を喪失するキョウコ。自分だけがキョウコを救うことができると感じた械は、彼女のすべてを写真に収め続けることを決意する。

11月6日に第33回東京国際映画祭で上映された本作。ティーチインイベントには串田とキャストの永井秀樹、大滝樹が登壇した。串田は「脚本を書く前に、起承転結を考えました。その段階で主演のお二人にオファーしたいと思ったんです。出演OKをいただき、お二人をイメージして6カ月かけて本を書いたので、バッチリでした(笑)」と回想する。また「チャップリンのサイレント映画のように言葉を使わなくても全世界の人が面白いと思ってくれる映画を作りたいと思い、この映画を制作しました」と語った。

械役の永井は「僕は普段は舞台俳優なんですが、セリフがあまり得意ではないので、オファーをいただいた際に、セリフがないということに喜びましたね(笑)」と言い、「セリフがない分、表現を作りすぎてしまうという危機感もあったので、芝居をするうえではできる限り『普通』『やりすぎない』を意識しました」とコメント。キョウコ役の大滝は「とにかくキョウコという人は、愛されたいという承認欲求の強い人。愛されたいがために、狂ったようにエスカレートしてしまう。これはきっと、役者も同じようなものだと思うんです。今の世の中の核心を突いている鋭い視点の映画だなと思います」と伝え、「今日改めてこの映画を観ましたが、やっぱり面白いです。来年映画館でも公開されますが、1日でも長く、1回でも多くたくさんの人に観ていただけるよう、ぜひ皆様よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

(c)2020「写真の女」PYRAMID FILM INC.

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