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SHINee最新アルバム『Don’t Call Me』を、メンバーのコメントとともに全曲解説!③

ぴあ

左からテミン、オンユ、キー、ミンホ

約2年半ぶりとなるSHINeeのアルバム『Don’t Call Me』の収録曲をメンバーたちのコメントを基に紐解く企画の第3回目。TRACK05からアルバムの収録順に追っていこう。

●TRACK05.「I Really Want You」
Korean Lyrics by Coogie, Jeong Hari(153Joombas), YI Yijin(153Joombas)
Composed by Ed Drewett, Aston Merrygold, James Birt, George Tizzard, Rick Parkhouse, Ryan S. Jhun
Arranged by Red Triangle, James Birt, Ryan S. Jhun, robbin

ファンキーなリズムとエレキギター、ブラス、ストリングなどの多彩なサウンドがエネルギッシュな印象を与えるポップスで、反復的なメロディーが楽しい。歌詞には惹かれる相手に近づきたい切実な思いが描かれている。90年代のマイケル・ジャクソンの曲にあったかも……と思えるような洋楽っぽい曲をサラっと唄えてしまう実力もセンスもSHINeeらしい。

【オンユの解説】
「惹かれる相手にアピールする曲。同じメロディに違う歌詞が繰り返し出てきます。とても清涼感のある曲で、聴いたら爽やかな気持ちになるような感じ、夏にぴったりの曲だと思います」

【テミンの解説】
「できる限りさまざまなジャンルを詰め込みたいと思いました。レトロファンクみたいな感じがしますよね」

オンユ(左)、キー(右)

●TRACK06.「Kiss Kiss」
Korean Lyrics by danke (lalala studio)
Composed by Benjamin Roberts, Tido Nguyen, Stephan Lee Benson, Jeffrey Okyere-Twusami
Arranged by Misunderstood

アップテンポのベースラインやエレキギターのサウンドが際立つダンスポップ曲。恋人との甘いキスを可愛くユーモラスに表現した歌詞とリップ音が調和して、楽しさを一層高めている。

そのリップ音がミンホのものだと知ったキーは「「Kiss Kiss」は聴かない!」と渋い顔をしていたが(笑)、皆さんにはぜひミンホのリップ音を鼓膜で感じてほしい。そしてミンホには、パフォーマンスでの実演も期待したい。

【ARSプロモーション『SHINee is Calling』でのキーの解説】
「めちゃめちゃファンキー。他の曲よりもメンバーの個性を活かしたボーカルが印象的で、コンサートにピッタリな曲」

●TRACK07.「Body Rhythm」
Korean Lyrics by Shin Jin Hye(Jam Factory), Woodie Gochild
Composed by Sebastian Thott, Didrik Thott, Ylva Dimberg, Woodie Gochild
Arranged by Sebastian Thott

オフビートのシンセサウンドが印象的なレゲエ曲。歌詞は一緒に踊っている魅力的な相手をワインになぞらえて表現している。韓国と海外のメンバーで構成されるインターナショナルなヒップホップレーベルH1GHR MUSICのラッパー Woodie Gochild(『Show Me The Money シーズン6』で話題になった)がラップメイキングに参加。今回のアルバムの中では、「Don’t Call Me」と双璧をなす衝撃曲。

【キーの解説】
「テミンが大好きな曲で、タイトル曲にしようって言っていた曲です」

【ミンホの解説】
「体が自然と動き出す、レゲエジャンルの曲ですね。ダンスをする姿を感覚的に表現した曲なので、聴いていると自然とリズムにのっていきます。ラップパートでは、僕とキーくんのかけあいの部分があります。そのラップは、Woodie Gochildさんがラップメイキングをしてくれていて、レコーディングのときにディレクションもしてくださったので、とても多彩になりました」

ミンホ(左)、テミン(右)

●TRACK08.「Attention」
Korean Lyrics by Seolree Moon
Composed by Andy Love(153/Joombas), Cage, Ninos Hanna, Rasmus Palmgren
Arranged by Cage, Rasmus Palmgren

口笛の音色が印象的なR&Bベースのポップ曲。恋人との真夜中のデートを“宇宙の上での恋”、“まぶしい夜景の上に広がるふたりだけの旅”などと表現したロマンチックな曲。

【ARSプロモーション『SHINee is Calling』でのオンユの解説】
「力を抜いて、気楽に聴いてほしいです。心が楽になるはずだから」

●09.「Kind」
Korean Lyrics by Bong Eun Young (Jam Factory)
Composed by Steven Manovski, YK Koi, RHYS, Simon John Bradshaw
Arranged by Steven Manovski, YK Koo

アコースティックギターやキーボードサウンドがオーガニックな雰囲気を醸し出すスローテンポのポップバラード曲。苦しいときにそばにいてくれた相手を“自分の空白を埋めてくれる正解”に例えた歌詞と、メンバーたちの感情に訴えるボーカル力が際立ち、暖かい雰囲気を醸し出す。

◆ARSプロモーション『SHINee is Calling』でのテミンの解説
「つらいときそばに居てくれる人を思い浮かばせる曲。SHINeeとSHINee World(ファンの呼称)は長い時間一緒に過ごしてきましたが、その間に良い事もつらい事も楽しい事もすごく多かったから、分かるよね? 君がいるから僕の空欄が埋まるってこと」

音楽番組『ショー!音楽中心』(MBC)では、「Kind」のパフォーマンスも披露。ボーカルを聴かせるこの曲には振りつけはなく、4人の美しいハーモニーを存分に聴かせてくれた。

カムバック早々に韓国の音楽番組での1位を獲得し、2年半というブランクを感じさせない活躍を見せているSHINee。久々のステージに立つオンユ、キー、ミンホの3人は『Don’t Call Me』の発売日のグローバルオンラインインタビュー会で次のように語った。

【オンユ】
「みんなで集まって久しぶりに活動の準備をしていた時間が本当に幸せでした。各自の分野で活動していたメンバーがまた集まって、SHINeeとしての素敵なシナジーを出せたと思います」

【ミンホ】
「テミンくん以外、僕たちには空白の期間がありました。それに加えて久しぶりのアルバムなので、メンバーもアグレッシブに情熱的に準備をしました。久しぶりに集まっての活動なので、とても楽しかったです。ひとつ残念なのが、ファンの皆さんとご一緒できなかったことです。でも今回の活動を通して、多くの方にSHINeeのカラーやいろんな姿をお見せできると思うので、すごく楽しいし、期待しています」

【キー】
「今回はアルバムや活動について考える時間が2年もあったので、さまざまな考えを反映させることができたアルバムだと思います。今後アルバムを出す際も、多分このアルバムのことをたくさん思い出すと思います。そんな7枚目です」

そんなメンバーたちの言葉を聞いてテミンは、「ベストを尽くしましたし、惜しみなくすべての力を注ぎ込んでみました。ステージでもそれをお見せしたいと思いますので、期待していてください。」と力強く締めくくった。

デビュー当初こそ、メインボーカル、サブボーカルなどのパート分けがなされていたが、メンバーそれぞれが切磋琢磨を続けたSHINeeも14年目になる。SBSの音楽インタビューシリーズ『EXCLUSIVE!』でオンユが「ある瞬間から、メインボーカルというような言葉に意味がなくなりました。メンバー全員がメインボーカルといえるくらい歌えているから」と言っていたように、今やSHINeeは全員がメインボーカルで全員がセンターだ。

インタビュー会でキーが、「よくSHINeeらしいポイントがあると言われますが、僕たちが考えるSHINeeらしさは、音楽。でもそれを定義することはできないんです。最近悟ったのですが、“SHINeeがやればSHINeeになる”んです。ひとりひとりのキャラクターがあって、別々の活動で領域を広げながら、SHINeeとして集まったときにSHINeeらしさが生まれる。だから、もっともっと長く続けていきたいと思いました」と言っていたように、“SHINeeのSHINeeらしさ”をアップデートしたアルバム。それが『Don’t Call Me』と言えるだろう。

取材・文:坂本ゆかり



SHINee 7thフルアルバム
『Don’t Call Me』
発売中
https://store.universal-music.co.jp/artist/shinee/
ストリーミングはこちら:https://lnk.to/D7CMSH

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