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「観たことのない」を生み出す。生駒里奈×池田純矢 エン*ゲキ最新作『-4D-imetor』、間もなく開幕!

ぴあ

生駒里奈×池田純矢

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池田純矢が作・演出を手掛ける「エン*ゲキ」シリーズの 5 作目となる『-4D-imetor(フォーディメーター)』が8月5日(木)に開幕する。

生駒里奈・池田純矢のW主演で上演されるエン*ゲキシリーズ最新作は、〈量子力学〉がテーマ。四次元世界と超能力を“イリュージョンマジック”でみせ、奇術×謎解き×演劇の融合で贈るアトラクション・エンターテインメントになるという。

果たしてどのような舞台ができあがりつつあるのか、稽古真っ只中の池田と生駒に話を聞いた。

想像以上に面白くなっている

――あと2週間で開幕というタイミング(取材時)ですが、どんな作品になっていますか?

池田 昨日は初めての通し稽古でしたが、想像以上に面白くなっていますよ。僕が役者としてほとんど入れていない(作・演出も兼ねているため)ので、まだ全体像は見えていないんですけど、勝ったな!と思いました(笑)。

――どういうところが魅力になっていますか?

池田 「観たことのないもの」になっているんじゃないかと思います。この「エン*ゲキ」シリーズでは毎回新しい試みをしていきたいと考えているのですが、今作も、前作(エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』)でできた音楽と演劇の新しいカタチでの融合のような、「観たことのないものができあがっていっている」という感覚は今すごくあります。

――今作は演出にイリュージョンマジックも取り入れているのですよね。

池田 そうなんです。でも決して“マジックショー”にはならず、ギミックとして物語に溶け込んでいて、だけど驚きに繋がるような、そんな使い方ができたと思います。アクションも割とあって、それも舞台では観たことのないものになっているはず。これはお客様に満足して帰ってもらえるのではないかという予感が、昨日の通し稽古で確信に変わりました。

――生駒さんは今、お稽古場でどんなところを楽しんだり苦労したりされていますか?

生駒 楽しいです。苦労しているのは、マスクしながらアクションすることですかね。

――池田さんもアクションは「観たことのないもの」とおっしゃっていましたが。

生駒 私は小さい頃から日曜朝は仮面ライダーや戦隊ものを好きで観ていたので、アクションは、そういう自分の憧れを一番大事にしながらやってます。やっぱり“ライダーキック”ってカッコいいじゃないですか。ああいうことができたら、という一心でいます。お芝居としても、昨日の通しでいろんなことが見えましたし、まだ足りないところもわかったし、整頓もできたので、また今日から一歩一歩しっかり積み上げていきたいです。

ノアちゃんに純粋に憧れている(生駒) 生駒里奈の中でも1、2を争うハマり役(池田)

――ご自身が演じるノア役はどう捉えていますか。

生駒 ノアちゃんが真っすぐでいればいるほど、熱いものになるし切ないものになるんじゃないかと思っています。だから今回はすごくわかりやすくしっかり伝えるということがいいのかな、と通し稽古を終えて思いました。

――役と向き合ううえではなにを大切にしていますか?

生駒 私はノアちゃんに純粋に憧れているんだと思います。だから、向き合うというよりかは憧れている人に近づきたいという感覚です。ただ、ノアちゃんの考え方やスタンスは自分が大切にしているものとも近いので、自然にできています。

――池田さんから見て、ノア役の生駒さんはどんな印象ですか?

池田 素晴らしいです。生駒里奈の魅力が存分に前に出ていると思いますし、僕はいこちゃん(生駒)の出演作をいろいろと観ているのですが、その中でも1、2を争うハマり役なんじゃないかなとも思っています。僕が観客として観たら、「生駒里奈、この役よかったね」と言うと思いますから。

――池田さんご自身の役柄・渡来暦(わたらいこよみ)の魅力もお聞かせください。

池田 とても魅力的な役だと思っています。だからこそ、絶対この役だけはやりたくないと思っていました。要は恥ずかしくなりたくないんですよ。「この人、この役やりたくてこの本を書いたんだな」と思われたら、しゃくじゃないですか(笑)。でも、他のカンパニーにこの役でどうですかと言われたら、一も二もなくやりたいですと言うような役です。

考え方にしろ、お芝居の幅にしろ、キャラクター表現にしろ、自分が持っている技術や感性がふんだんに盛り込める役柄なので、お客さんから「この役がやりたかったんだな」ではなくて「この役は池田しかいなかったな」と思われるべき、ということですね。そこに近づけるために、今はまだイメトレですが日々稽古しています(笑)。

――お互いの印象をお聞かせください。

池田 いこちゃんと作品づくりをするのは今回が初めてなのですが、思っていた以上に素敵な人だと思いますし、思っていた以上に気が合いますし、いい意味ですごく色んなものが更新されている感じがしますね。

生駒 私は、演出家なのに失礼なくらいため口をきいてしまっています(笑)。気が合うが故、ということなんですけど。だから、今はこういう芝居をしたけど多分ああしたほうがいいな、とかっていうこともなんとなくわかります。自分がそう感じた時は、(ダメ出しで)実際にそう言われることも多いです。

――演出家としての池田さんはどんなふうに映っていますか?

生駒 演出家の時はびっくりレベルでやさしい(笑)。

池田 はは!

生駒 だからこそがんばりたいなと思えます。

――今作のテーマは<量子力学>ですが、理系が苦手でも大丈夫でしょうか?

池田 大丈夫だと思います(笑)。なにも知らない人も楽しんで観ていただけますよ。それに、登場人物に渡来の助手・山田(田村心)というのがいるんですけど、この山田がけっこうおバカな人で(笑)、彼が聞き役で物語が進んでいくつくりになっていますから、「山田がいるので大丈夫です!」とお伝えしたいですね。

生駒 私も量子力学は1ミリもわからないまま演じているので大丈夫です!(笑)

見どころはアクションと山田(田村心)の一発ギャグ

――見逃さないでほしいところや楽しみにしていてほしいところを教えてください。

池田 いっぱいあるな~。

生駒 私、大好きなところがあります。

池田 なに?

生駒 山田の一発ギャグ。

二人 ははは!

池田 稽古場でもみんな毎回楽しみにしているんですよ。

生駒 大好きなんです。本人が考えてやっているので、これどうやって考えたんだろうとか想像するのもすごく面白い(笑)。

――山田はコミカルな役なんですね。

池田 完全なるコメディリリーフです。今作の笑いは彼にかかっていると言っても過言ではないです。

右から2番目が、田村心演じる山田一郎。今作の笑いは彼にかかっている?!

――他にはなにかありますか?

池田 やっぱりアクションは魅力のひとつだと思います。いこちゃんにも、「この作品が終わったら、プロフィールの特技に“アクション”って書きなよ」と言ったくらい。

生駒 大千秋楽が終わったら書きます(笑)。

池田 お客さんもびっくりすると思いますよ。

生駒 今までの私からは想像できないアクションですね。

池田 あれはスタントマンのアクションだと思う。

生駒 昨日気付いたんですよ。「あれ、なんかヤバいことさせられてる……」って(笑)。

池田 (笑)

生駒 今までを「動いていないです」と言えてしまうくらい動いてますから。でも楽しすぎて、練習でミット打ちしている時に「もっと習いたい」と思いました。こんなに楽しいんだ!って。

池田 デビューからずっと追いかけて来られた方々も初めて見るレベルなんじゃない?

生駒 そうだと思う。アクション後にその方々の反応を確認したいくらい(笑)

池田 あとは、劇場で驚いてほしいので具体的には言えないけど、劇中にとんでもないギミックがありまして。きっと何回観ても楽しいものになっていますし、そのために“おかわり”もしたくなると思う。

――マジックが織り込まれているということですか?

池田 さまざまです! あちこちに散りばめられているので、ぜひ観てほしいですね。

エン*ゲキ#05『-4D-imetor』チラシ

――生駒さんは山田の一発ギャグ以外なにかありますか?

生駒 (笑)。いいシーンが多いと思います。量子力学がテーマと言うから科学的な面白さなのかなと思われる方もいると思うんですが、人の絆がとても感じられるし、自分ってなんだろうとか思いがちな方々に向けては、「大丈夫だぞ、自分の存在価値はあるぞ」ということを、浴びせかけられるような作品かなと思います。

――池田さんがこの作品が書かれたのはずいぶん前ではありますが、このコロナ禍の1年で、多くの人がそういうことを考えましたよね。

池田 そうですね。意図せず1年延期したことで、ピッタリになったんじゃないかと僕も思います。人生の価値ってなんだろうとか、生きているってなんだろうとか、自分自身ってなんだろうとか、考えた方はたくさんいらっしゃると思いますし、そこへのメッセージを届けられそうです。

――最後に、今お稽古場で楽しんでいることをそれぞれ教えてください。

池田 稽古場に来るのが本当に毎日楽しいです。もちろん稽古はすごく疲れるんですけど、毎朝起きて、「今日も稽古がある」ってウキウキしながら家を出る。我慢を続ける毎日の中で、自分自身もこの作品に救われていることをすごく感じます。毎日みんなと会えるのが楽しいです。

生駒 私も純粋にお稽古が楽しいです。すごくしあわせだなって感じます。あとはアクション。だから早くカッコよく動けるようになりたいです。

――どんなアクションが理想ですか?

生駒 仮面ライダーW。一番好きな仮面ライダーなので!

取材・文:中川實穗



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エン*ゲキ#05『-4D-imetor』

【東京公演】
2021年8月5日(木)~2021年8月15日(日)
会場:紀伊國屋ホール

【大阪公演】
2021年8月28日(土)~2021年8月29日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
★8月5日(木)19:00公演はライブ配信あり。詳細は公式サイトへ
https://enxgeki.com

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