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ヒトリエ3人体制初ツアー、熱狂のリキッド公演「ロックバンドなめんなよ」

ナタリー

19/11/18(月) 22:00

ヒトリエ(撮影:西槇太一)

ヒトリエの全国ツアー「HITORI-ESCAPE TOUR 2019」が、本日11月18日の大阪・梅田CLUB QUATTRO公演で終了した。この記事では11月14日に行われた東京・LIQUIDROOM公演の模様をレポートする。

今年4月にリーダーのwowaka(Vo, G)が亡くなり、3人体制となったヒトリエ。今回のツアーは3人で回る初の全国ツアーで、シノダ(Vo, G)がボーカルを務め全18公演を完遂した。

シノダとイガラシ(B)、ゆーまお(Dr)は超満員のフロアに迎えられてステージに登場。シノダの「ヒトリエです、よろしくどうぞ!」という挨拶に続き、「センスレス・ワンダー」をパワフルに奏でてオーディエンスのテンションを一気に引き上げた。イガラシとゆーまおによるダンサブルなリズムに乗せてフロアが一斉に揺れた「シャッタードール」、シノダの流麗なギターサウンドで幕を開けた「日常と地球の額縁」が終わると、シノダは「ぼさっとしてたら、あっちゅう間に終わっちゃうからな!」とオーディエンスをさらに焚き付けた。

「Namid[A]me」「伽藍如何前零番地」をじっくりと聴かせたあとは「インパーフェクション」で再び会場を興奮の渦に導く。シノダはフロアに「楽しんどる? 悲しんどる? 怒っとる? どんな感情でもいいから120%で行こうな」と呼びかけ、ハンドマイクで「SLEEPWALK」を歌い上げた。「(W)HERE」ではシノダがそれまでとはひと味異なる透明感のあるボーカルを響かせ、イガラシとゆーまおが刻むタイトなビートと絡み合って独自の世界を作り上げた。

逆光がステージを照らした「劇場街」から、ライブは後半戦へ突入する。レーザー光線が激しく明滅する中で演奏された「トーキーダンス」、フロアから大合唱が沸き起こった「アンノウン・マザーグース」のあと、シノダは自身がヒトリエに加入した7年前を振り返って「リーダーが『こういう曲をやりたい』と聴かせてくれた瞬間、頭の中に電気が走りました。その電気をおすそ分けします!」と語り、「カラノワレモノ」を披露した。

「青」のエモーショナルなアンサンブルでオーディエンスを圧倒したあと、本編最後に演奏された曲は「ポラリス」。シノダは最後の歌詞を「お前らみんな強いから!」と変えて歌い、会場を熱狂させた。

アンコールで3人はツアーグッズのTシャツに身を包んで登場。シノダとゆーまおはリラックスした表情でツアー初日からこの日の公演までのさまざまなエピソードを振り返り、観客の笑いを誘った。一方イガラシは自身の話題になっても表情1つ変えず、一言も発さずに2人のトークを見守り続け、さらなる笑いを引き起こしていた。

シノダはギターを手に取りつつ「言いたいことはいっぱいあるけど、一言にまとめると『ロックバンドなめんなよ』ということですね」と話し、オーディエンスから大歓声を浴びた。アンコール1曲目は「踊るマネキン、唄う阿呆」。イガラシのアグレッシブなベースラインでフロアが狂乱状態に陥ったあと、ラストは「ローリンガール」で締めくくられた。

演奏を終えたシノダはイガラシ、ゆーまおに続いて最後に「作詞作曲、wowaka!」とメンバーを紹介し、大きな拍手を浴びる。そして「皆さん、また会いましょう」と呼びかけ、充実した表情でステージを降りていった。

ヒトリエ「HITORI-ESCAPE TOUR 2019」2019年11月14日 LIQUIDROOM セットリスト

01. センスレス・ワンダー
02. シャッタードール
03. 日常と地球の額縁
04. Namid[A]me
05. 伽藍如何前零番地
06. インパーフェクション
07. SLEEPWALK
08. Loveless
09. (W)HERE
10. 劇場街
11. トーキーダンス
12. アンノウン・マザーグース
13. カラノワレモノ
14. リトルクライベイビー
15. 青
16. ポラリス
<アンコール>
17. 踊るマネキン、唄う阿呆
18. ローリンガール

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