Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

THE BACK HORN、「ライブに生かされている」ことを実感した約1年ぶり有観客ライブ

ナタリー

20/12/7(月) 15:33

THE BACK HORN(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

THE BACK HORNが昨日12月6日に東京・新木場STUDIO COASTにて恒例ライブ企画「マニアックヘブンVol.13」を行った。

2005年の開始以来、普段のライブではやらない楽曲が惜しみなく披露され、ファンの心をつかんでいる「マニアックヘブン」。今年は感染予防対策を施したうえで公式ファンクラブ会員を対象に会場のチケットが販売されたほか、初のオンライン配信も行われた。

不穏なSEが会場に鳴り響く中、静かにステージに姿を見せたメンバーは片手を上げて観客に挨拶すると、松田晋二(Dr)が刻むどっしりとしたビートに山田将司(Vo)の妖艶な歌声が乗る「フラッシュバック」でライブをスタート。2005年リリースのシングル「ブラックホールバースデイ」のカップリング曲という、イベント名通りのマニアックな選曲でファンを喜ばせる。続く「カラス」では菅波栄純(G)が髪を振り乱しながらアグレッシブにプレイし、「ダストデビル」では岡峰光舟(B)のベースが躍動。オーディエンスは声を出せない代わりに拳を突き上げ、SNSには「声出さずにいられない!」「会場の人の分も歌う!」といった声が並んだ。

松田が「マニアックヘブン、最後まで楽しんでいきましょう!」と挨拶して突入した次のブロックでは、THE BACK HORNのディープな世界観が表現される。轟音ノイズが会場を包み込んだ「プラトニックファズ」、人間の奥底に潜むダークな部分を描き出す「人間」を経て、「再生」では菅波と岡峰のコーラスが荘厳な雰囲気を醸し出した。

MCでは山田が「ひさびさのライブでケツつったよね」と、「再生」のパフォーマンス中のハプニングを明かす。岡峰は「お客さんがいるときしか使わない筋肉を使ったんじゃない?」とフォローし、松田も「皆さんの顔を見ると違いますよね」と約1年ぶりの有観客ライブの手応えを口にする。また、岡峰は「演奏しながら『俺らの曲ってこんな感じなんだ』って自分たちもお客さんと一緒に味わってる感じがする」と今の思いを伝えた。

ライブはミディアムバラード「シアター」で再開。菅波のギターと岡峰のベースのアルペジオが美しいハーモニーを奏でる「風の詩」、菅波のオクターブ奏法が印象的な「飛行機雲」といった優しい歌が並ぶ。しかし次の「怪しき雲ゆき」で様相は一変。山田の雄叫びに菅波のデスボイスが重なり、ヘヴィなサウンドが繰り出される。「ミスターワールド」でも菅波は何かに取り憑かれたかのようなパフォーマンスで観客を圧倒。そして本編ラストは力強いロックナンバー「サイレン」が届けられた。

アンコール1曲目はマニヘブ定番曲「天気予報」。山田がドラムセットに座り、菅波がベース、岡峰がギターを構える。3人に少し遅れて登場した松田が熱のこもったポエトリーリーディングを披露すると、会場からは大きな拍手が送られ、SNSも大きく沸いた。その後、山田が「ライブによって生かされていたんだと感じました。みんなもそうだと思うし、いつになるかわからないけど、ライブをストレスなくできる日を目指してみんなでがんばっていきましょう」とファンに呼びかけ、「舞い上がれ」「さらば、あの日」を熱唱してライブの幕を閉じた。

THE BACK HORN「マニアックヘブンVol.13」2020年12月6日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. フラッシュバック
02. カラス
03. ダストデビル
04. 野生の太陽
05. プラトニックファズ
06. 人間
07. 再生
08. シアター
09. 風の詩
10. 飛行機雲
11. 怪しき雲ゆき
12. ミスターワールド
13. 旅人
14. サイレン
<アンコール>
15. 天気予報 
16. 舞い上がれ
17. さらば、あの日

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む