Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

松尾スズキ×大根仁「マシーン日記」シアターコクーンで上演、主演は横山裕

ナタリー

20/10/22(木) 4:00

COCOON PRODUCTION 2021「マシーン日記」ビジュアル

横山裕(関ジャニ∞)が主演し、大根仁が演出する「マシーン日記」が、来年2月3日から27日まで東京・Bunkamura シアターコクーン、3月5日から15日まで京都・ロームシアター京都 メインホールで上演される。

「マシーン日記」は、1996年に初演された松尾スズキの代表作の1つ。今回は、同劇場の芸術監督である松尾がクリエイターを指名し、自身の過去作品を“新演出”で蘇らせるシリーズの一環として上演される。なお大根は、2000年代初頭に放送されたテレビドラマ「演技者。」で、「マシーン日記」の演出を手がけた経験がある。

横山が演じるのは電気修理工のミチオ。ミチオは町工場に隣接するプレハブ小屋に、右足を鎖でつながれ監禁されている。また、町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ役を大倉孝二、アキトシの妻・サチコ役を森川葵が演じ、工場のパート従業員・ケイコ役には秋山菜津子がキャスティングされた。

上演決定に際し、松尾は「今回の『マシーン日記』は、演出をお願いした大根くんが『これがいい』と選んだ演目です。キャストが4人だし、わかりやすいからですかね。彼はこの作品をドラマ化してくれたことがあるので、この芝居に流れる狂気みたいなものは、身体に落とし込んであると期待しています」とコメント。対する大根は「長く仕事を続けていて、いまだに肩の凝りが取れない仕事っていうのがあるんですが、『マシーン日記』のドラマ版はその筆頭というか。松尾さんの頭の中に入る作業は本当に過酷なことでした。今回お声がけいただいて、一度解体して再構築した経験のあるこの作品だったらできるんじゃないかと思いました」とドラマ版を振り返りつつ、舞台版への意気込みを語る。また、主演を務める横山は「出演者4人だけの稽古は、濃密な時間になると思いますし、キャリアも年代も違う4人がそれを経ることで生まれるものにも期待しています」と述べた。

チケットの一般販売は来年1月10日10:00にスタート。松尾と大根、キャスト4人のコメント全文は以下の通り。

松尾スズキ コメント

今回の「マシーン日記」は、演出をお願いした大根くんが「これがいい」と選んだ演目です。キャストが4人だし、わかりやすいからですかね。彼はこの作品をドラマ化してくれたことがあるので、この芝居に流れる狂気みたいなものは、身体に落とし込んであると期待しています。横山さんの色気、大倉さんのギャグセン、秋山さんの説得力! あとは、森川さんが舞台でのたうちまわる姿が楽しみです。出だしの部分は再演するたび変わるので、アレンジに頭を悩ませているところです。

ぜひ、演劇を、生の舞台を、楽しんでいただければと思います。

大根仁 コメント

長く仕事を続けていて、いまだに肩の凝りが取れない仕事っていうのがあるんですが、「マシーン日記」のドラマ版はその筆頭というか。松尾さんの頭の中に入る作業は本当に過酷なことでした。今回お声がけいただいて、一度解体して再構築した経験のあるこの作品だったらできるんじゃないかと思いました。

ミチオ役に選んだ横山さんはドラマの仕事で初めて会ったのが16歳くらいの時で、最近のドラマを見ていて「芝居がいいな、仕事したいな」って引っかかっていたんです。ナイロン100℃での初舞台から見ていてすごく好きな大倉くん、絶対の安心材料である旧知の秋山さん、そして惹かれて目が離せなくなってしまうような佇まいの森川さんという4人。コクーンでやるには世界観が小さいかなとも思ったんですが、直感的にセンターステージでやったらすごく面白そうってなりました。難しい戯曲だとは思うんですが、なるべく噛み砕いて新しく作るつもりなので、楽しみにしていただきたいです。

横山裕 コメント

シアターコクーンにまた呼んでいただいたことが嬉しい半面、やっぱり怖さもあります。「マシーン日記」……すごいです。ぶっ飛んでる。松尾さんのこの作品から、人を惹きつけるエネルギーをとても感じています。数々の映像を手掛けられてきた大根さんが、演出家として舞台でどう攻めるのか楽しみです。また、出演者4人だけの稽古は、濃密な時間になると思いますし、キャリアも年代も違う4人がそれを経ることで生まれるものにも期待しています。

僕は演劇畑の人間ではないですが、積み重ねてきた他の経験を強みにこの作品に挑みたいです。整然としたところに、異物が飛び込んできたとき、パニックのようになるのが面白かったりするじゃないですか? そんな予測不可能な感じになれたらと前向きに捉えています。そして、この状況下で観に来てくださるお客様に「来てよかった」と思っていただけるように頑張ります。

大倉孝二 コメント

僕は松尾作品が今まで未経験で、この先もないと思っていたので、お声がけいただいてすごくありがたいです。名作ですし、4人芝居のこんなにエネルギーの高いものを……と、冷静になると急に怖くなってしまいますが、まだ深く考えないようにしています。全幅の信頼を寄せている秋山菜津子さん、はじめてご一緒する横山裕さんと森川葵さんと4人でどんな稽古場になるか楽しみです。演出の大根さんとは若い頃に何度か仕事をさせていただいていて、久しぶりで何も成長していないことがばれてしまうのが怖いですね(笑)。シアターコクーンでやらせてもらえるんだと考えると緊張します、やっぱり憧れの劇場ですから。

森川葵 コメント

脚本を読んでいると、日常の何かが壊れてしまったようなハードな内容に、どんどん気持ちが沈んでいくようだったのが、映像で見たときにはすごく面白くて。笑えない内容なのに、人が動いて演じているのを見ると、なんでこんなに笑えるんだろう……。その不思議な感じを自分も体験してみたいと思って参加を決めました。自分が今までやってきた仕事とは比べ物にならないくらいの大きな分厚い壁だと思います。でも、挑戦することで何かこう自分の未来に対する希望が見えたら、すごく楽しいだろうなって。大根さんとキャストの皆さんと作り上げる、新しい「マシーン日記」がどんなものになるのか、楽しみにして観に来ていただけたらと思います。

秋山菜津子 コメント

松尾さんが片桐はいりさんのために書かれた「マシーン日記」が、年月を経て私のところに来るとは思いませんでした。私は松尾さんの女性の描き方がとても好きで。演じていて「もしかしたらこういうところ、自分の深い闇みたいなものを見られてるのかな」といったことを感じたりします。今回演出をされる大根さんは、舞台もやられていますが、映像が主体でやられている監督ですから、違う角度の作品ができそうな気がしています。今はお芝居をやるほうも観るほうも、どんな仕事もみんな大変な世の中ですが、コクーンでの時間を一緒に共有してもらえたら嬉しいです。演劇に限らず、芸術はこういう状況だからこそ、とても必要なことだと思います。無事に上演して皆様にお会いしたいですね。

COCOON PRODUCTION 2021「マシーン日記」

2021年2月3日(水)~27日(土)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2021年3月5日(金)~15日(月)
京都府 ロームシアター京都 メインホール

作:松尾スズキ
演出:大根仁
出演:横山裕、大倉孝二、森川葵、秋山菜津子

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む