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The QUEEN of PURPLE、日本武道館への大きな一歩となった初の単独ライブを振り返る

リアルサウンド

19/6/28(金) 14:00

 人気ゲームTokyo 7thシスターズのキャラクターユニット・The QUEEN of PURPLEが、6月14日に東京・豊洲PITで『The QUEEN of PURPLE 1st Live “I’M THE QUEEN, AND YOU?”』を開催した。キャラクターの声優を務める野村麻衣子、広瀬ゆうき、山本彩乃、巽悠衣子の4人はキャラクターの衣裳で登場し、ヘビーなロックサウンドと熱い歌声でファンを魅了した。

人気キャラクターによる爆音ライブ 

 『Tokyo 7th シスターズ』(通称:ナナシス)は、2014年からサービスを開始したスマートフォン向けゲームアプリで、ユーザーが劇場の二代目支配人となって個性豊かなアイドルたちを育成していくリズムゲーム。バラエティ豊富なキャラクターと人気声優の出演、kz(livetune)、ヒゲドライバー、fu_mouなど人気クリエーターによる楽曲提供で絶大な人気を得ている。2015年から出演声優によるリアルライブが展開されており、日本武道館や幕張メッセイベントホールでもライブを成功させた実績を持つ。The QUEEN of PURPLEは、この『ナナシス』内に登場するロックバンドスタイルの人気ユニットで、5月22日に1stアルバム『I’M THE QUEEN』をリリースし、6月3日付オリコン週間チャートで12位にランクイン。初の単独ライブとして行われた『The QUEEN of PURPLE 1st Live “I’M THE QUEEN, AND YOU?”』は6月9日東京・Zepp Tokyoでも開催されたのだが、今回はセットリストを新たにこの日だけの熱いライブが展開された。

 1stアルバムのオープニング曲「I’m queen, Bitch?」に合わせて映画のような壮大なムービーが流れると、観客の期待が極限まで高まった。パープルのペンライトで埋め尽くされた会場にメンバーが登場すると、爆発するように歓声が轟いた。間髪入れず、アルバムと同じ流れで「Majesty」と「THUNDERBOLT」を繰り出し、「Majesty」の重たいビートに合わせてベースの瀬戸ファーブ(広瀬ゆうき)とギターの堺屋ユメノ(山本彩乃)が、楽器を持ったままヘッドバンギングすると、観客も「オイ! オイ!」と声を上げながら一緒に頭を揺らした。疾走感のあるギターリフで始まる「THUNDERBOLT」では、ボーカルの越前ムラサキ(野村麻衣子)が爆音のロックサウンドに身を委ねるように、マイクスタンドにもたれかかりながらワイルドな歌声を響かせた。

 3曲目には2016年にリリースした1stシングル『TRIGGER/Fire and Rose』の収録曲「Fire and Rose」を披露。同曲は、Zepp Tokyo公演ではアンコールに披露されていた楽曲だが、Bメロをドラムの三森マツリ(巽悠衣子)などムラサキ以外のメンバーが歌うという、音源とは違ったアレンジに、観客は大興奮で曲に合わせてクラップした。

 中盤は、楽器陣3人のソロ曲を演奏。まずはベースのファーブがボーカルを務める「Purple Raze」。グルーヴ感溢れるサウンドに乗せて、ファーブは明るさのある爽快な歌声を聴かせ、間奏ではスラッピングベースの華麗なソロプレイで盛り上げた。「R.B.E.」では、ギターのユメノがキュートなボーカルで会場を沸かせ、客席にはユメノのカラーのピンクのペンライトが灯り、チョーキングを駆使したギターソロでも魅せる。最後に3人で向かい合ってアイコンタクトを取って曲を締めくくり、ドラムのマツリは「Wake Up Heroine」で、ローリングするようなドラミングを聴かせながら、透明感のある歌声を披露した。落ちサビでは音がギターだけになる展開があり、そこでは立ち上がってスティックで客席を指しながら歌い、これには観客も大喜びで盛り上がった。

次の目標は単独・日本武道館 

 再びムラサキを交え、後半は「Clash!!!」、「I AM」、「DAYS」と激しいサウンドを次々と繰り出してラストスパートをかけた。「Clash!!!」では、「いくぞー! ワンツースリー! 踊れ~!」の合図で、観客は身体を揺らしながらサビを一緒に歌い、合いの手を全力で叫んだ。本編ラストはムラサキの「あなたの声を聞かせて下さい」という声に続いて「DAYS」を披露。1stアルバムのラストに収録されたヘビーなミディアムロックで、イントロからアンセム感たっぷりの歌声が広がるナンバー。ここでは観客全員が一緒に歌い、まさしくステージと客席が一体となる盛り上がりになった。歌詞からは「ライブというかけがえのない場所で出会ったことは、決して忘れない。これからも一緒に、もっと先へと歩んで行こう」という彼女たちの思いが伝わってくる。呼吸を荒くしながらも、まるで願いをかけるようにムラサキはエモーショナルな歌声を観客に届けた。

 アンコールでは、Le☆S☆Caの「ひまわりのストーリー」やセブンスシスターズの「WORLD’S END」など、『ナナシス』の他のユニット曲のカバーを披露した。「ひまわりのストーリー」をアコースティックで聴かせたりと、オリジナルとは違ったアレンジが実に新鮮だ。ファンもこの日だけの特別なプログラムを、耳と目と心に焼き付けたことだろう。

 MCでは、それぞれのソロ曲についてやZepp Tokyo公演の感想などを語り合い、「次の目標は単独での武道館」と語った4人。武道館と言えば、かつてDeep Purpleなど海外のハードロックバンドが多数そのステージに立ち、ロックの聖地とまで呼ばれていた。それら海外のハードロック/ヘビーロックの意志を受け継ぐThe QUEEN of PURPLEであれば、武道館のステージに立つのはある意味宿命とも言える。今の『ナナシス』の人気と彼女たちの勢いがあれば、目標を達成する日はそう遠くないうちに訪れるのではないかと思う。

■榑林史章
「THE BEST☆HIT」の編集を経て音楽ライターに。オールジャンルに対応し、これまでにインタビューした本数は、延べ4,000本以上。日本工学院専門学校ミュージックカレッジで講師も務めている。

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