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s**t kingzが明かす、Da-iCE振付の舞台裏とメンバーの成長「“簡単にしよう”という発想はゼロ」

リアルサウンド

19/6/9(日) 16:00

 “ボーカルとダンスの両立”というコンセプトのもと、たゆまぬ努力と研鑽の日々を重ね、着実にシーンで頭角を表しているダンスボーカルグループ・Da-iCE。ツインボーカルの花村想太と大野雄大、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるDa-iCEは、昨年デビュー5周年を迎え、日本武道館や大阪城ホールでのワンマンライブを実現。6月6日は初のベストアルバム『Da-iCE BEST』をリリースするなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を見せる要注目のグループとなった。

 そんなDa-iCEの背骨ともいえるダンスを長年手掛けてきたのが、shoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人からなるダンスチーム・s**tkingz(シットキングス)だ。三浦大知やBoAのバックダンスを務め、EXO、SHINee、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、AAA、超特急など、国内外の名だたるアーティストの楽曲の振付を担当している。

 Da-iCEとは、デビュー前からすでに関わり合いがあり、現在も様々な楽曲の振付を担当するs**tkingzは、メンバーやグループの変化を間近で見守ってきたといえる。そんなs**tkingzメンバーに、Da-iCEとの出会いをはじめ、楽曲の振付の舞台裏、個々のメンバーの成長やこれからの期待について話を聞いた。(編集部)

Da-iCEとの出会い

ーーDa-iCEのみなさんとの関わりはインディーズ時代に遡るかと思いますが、出会った頃の印象は覚えていますか?

Oguri:この中では、僕が一番最初かな。まだグループ名がDa-iCEになる前、オリジナル曲もなかった頃ですね。(工藤)大輝はずっとダンスをやってきてるし、昔から知ってたんですよ。それで、「こういうグループを組みました。レッスンしてもらえませんか?」というので、最初の頃にレッスンをしました。あまりにも昔すぎて、やり取りした内容とかはあまり覚えてないんですけど……(花村)想太と(大野)雄大は加入前はダンスをやったことがなかったので、その当時のレッスンでは苦戦していて。だから頑張ってほしいなと思ってました。

shoji:僕はインディーズ時代のミニアルバム『Da-iCE』の「Stand」で振付をさせてもらったのが最初です。あと、デビュー前のツアー『Da-iCE LIVE TOUR 2013~PHASE0~』から演出を手伝わせてもらっていて。みんなすごく一生懸命で、キラキラしてましたね。練習中もみんな本気だし、「この子たち、絶対デビューしたらどんどん輝いていくんだろうな」と思ったのを覚えています。

Da-iCE(ダイス) – TOKI -Da-iCE Official Dance Practice-

NOPPO:僕は最初が「TOKI」かな。振り入れしたときにみんなが「うわ、やべぇ、かっけーーー!」みたいな、子どもみたいに無邪気なリアクションを見せてくれたんですよ。何事もがむしゃらに楽しんでるイメージでしたね。みんな仲も良くて。

kazuki:僕もデビュー前ですね。「もう一度だけ」が一番最初に作った振付で、当時はまだ「To The Last Man」ってタイトルでした。常に出来上がった振りに対して、NOPPOが言ったように振付する側にとってめちゃくちゃ嬉しいリアクションを見せてくれるんですよ。なので当初からやりがいを感じていたし、「もっともっとみんながかっこよく見えるように、細かいとこまで教えてあげなきゃ」って思ったのを覚えてます。

ーーこれまでにたくさんのDa-iCE楽曲の振付をされてきていると思いますが、毎回の振りのオファーはどういう形で来るんでしょうか。たとえば曲のイメージを説明されて「これで振付してください」という感じですか?

shoji:そういうのが一般的なんですけど、Da-iCEは結構、僕らのことを信頼してくれているみたいで、基本的にほとんどおまかせだよね?

NOPPO・kazuki・Oguri:うん。

shoji:メンバーの中に「この人にお願いすれば、きっとこうなるだろう」というイメージがあるみたいなんですよ。なので、全員に頼む曲もあれば、この人に、この2人に、みたいな形でお願いしてくれているみたいです。お願いされたら「よっしゃ、やるよ!」みたいな(笑)。

NOPPO:僕は一時期、わりと激しめの振りの曲のオファーを続けていただいていて。それで「もうちょっとメロウな曲のもやりたいな」って自分からメンバーに言ったことがあります。

全員:(爆笑)

shoji:メンバーにそれが言えちゃうのもすごいよね。

ーーメンバーのみなさんとはそのくらいの信頼関係が成り立っているということですよね。曲調や振りのテイストですとか、どんな曲のオファーがご自分に来ているなと感じていらっしゃいますか?

kazuki:僕はもう完全に‟かっこいい系”ですね。

shoji:かっこよくて、かつセクシー系じゃない?

Da-iCE(ダイス) – 9th single「パラダイブ」Music Video【Full ver.】(From 3rd album「NEXT PHASE」

kazuki:激しい曲ももちろんあるし、「パラダイブ」とかは夏っぽさをフィーチャーしているのでテイスト的にはまた別なんですけど。他はだいたい、クールにびしっとキメる、みたいな曲が多いのかな。

shoji:僕は‟激しい系”が多いかな。ライブの『PHASE 0』から『PHASE3』までは演出とかステージングで関わらせてもらっていて、ツアーを一緒に回ったり、ずっと本人たちを見てきたというのもあったので、シングルのカップリングやアルバム曲もたくさん付けさせてもらっています。スタッフさんが「新曲の音が上がりました」とリハとかに持ってきてくれたときに、激しいのが上がってくると、メンバーがみんなこっちをチラチラ見てくるんですよ(笑)。「これはshojiさんだな?」みたいな。

Oguri:僕の場合はメロウな曲が多くて、あとストーリー性やコンセプトがあるもの、ですね。たとえば「DATE」「Every Season」とか。ただかっこよく踊るというよりも、何かプラスアルファの要素が欲しいな、という曲の時なんだと思います。

s**t kingzが解説する各メンバーの特徴

ーー長年の付き合いで感じている、各メンバーの印象についても聞かせてください。

kazuki:大輝は、やっぱりリーダーだなって感じがしますね。みんな若くて仲もいいし、リハでも私語が飛び交ったりわちゃわちゃしがちで、僕も一緒になって楽しんだりするんですけど、そういうときに空気読んで「そろそろやりましょ」と口火を切るのは彼だし。いざというときにリーダーとしての力を発揮してくれる、しっかりしたヤツだなって。で、休憩になると絶対何か話しかけてくる(笑)。

NOPPO:ホント、人懐っこい感じだよね。

kazuki:それもリーダーとして、ちょっと気を使ってくれているのかな? って思いますね。

shoji:音作りのクリエイターとしてもすごいんですよね。2013年にs**t kingzが初めて舞台をやったときに、昔の大輝の家に行って音を作ってもらったんですよ。マスタリングで音量調整してもらったり、効果音を足してもらったり、そういうことをいろいろ手伝ってもらいました。大輝の作業場でみんなでヘッドホンしながらチェックしたよね(笑)。

kazuki:ホント、音楽にも詳しいしいろいろできるんだよね。

Oguri:おしゃれで服のセンスもよくて。

shoji:アイドルとかアニメにも詳しい、スーパーマルチクリエイターですね。

ーーみんなが認めるマルチな才能を持っている、と。徹さんは?

Oguri:「できない」とかネガティブな言葉は絶対言わずに、いつも寡黙に練習してるイメージですね。年齢のわりにちょっと渋いイメージがある。

shoji:クールだよね。

NOPPO:これは僕が振付した曲限定なんですけど……振りの構成でメンバーをローテーションしていくと、必ずフォーメーションの逆サイドに短いカウント数で移動しなきゃいけない人が出てきて、僕が振り付けるとそれが必ず徹になっちゃうんですよ。

shoji:僕もそう! それで「大移動になっちゃうけど、ごめんね」っていうと「shojiさん、わかってますよ」って、優しく受け入れてくれます(笑)。あと振りが入らなくて苦労していたりするメンバーがいると、こまめにサポートしている印象があります。各自の振りとか移動も覚えていたりして、ちゃんと回りを見ながらダンス面でサポートしてますね。

NOPPO:リハの空気をやわらげてくれたり、精神的な柱になってくれたり。グループの中で潤滑油的な役割を果たしてる感じがしますね。

ーー同じパフォーマーでいうと、(和田)颯さんは最年少ですけどダンス面では他のメンバーからも一目置かれているイメージがあります。

Oguri:颯は昔っから上手かった。センスのよさを感じます。

shoji:ホントに。自分でも振付できちゃうしね。外部のダンサーの子たちと組んでみたりいろんなチャレンジもしていて、そういうところでもパフォーマーとして意識が高いんだなって思います。

Oguri:シンプルに、ダンス好きなんだなって感じが伝わるんですよね。

kazuki:リハとかでもさらっとできちゃうから「ここどうすればいいですか?」みたいなことが人より少なくて、教えたら教えたままできちゃうことが多いかもしれない。

NOPPO:踊れる分、みんなに気も使えるんですよね。たとえば振り入れしながら「ここ、こういう感じでしたっけ?」とか改めて質問して、みんなの動きがそろうようにチーム全体に再確認させてくれたりとか。

kazuki:デキる末っ子だよね。

ーーボーカルの2人についても、ダンス経験のないところからの成長ぶりも見てきているのではないかと思いますが。

Oguri:2人とも超、成長したよね。

NOPPO:想太なんか、まんまとダンスにハマっちゃったもんね、個人でもレッスンに行ったりしてるし。

ーー想太さんはTwitterでもよくダンスレッスンの動画を上げていたりして。どんどん動きにキレが増していくのを感じます。

Shoji:あの追い上げ方はホントにすごいと思います。

NOPPO:若いダンサーで面白い踊り方をしてるなって人たちのレッスンを率先して受けに行ってるから、ダンスにもアンテナを張っているというか。

kazuki:最初のダンス始めたての頃の印象がもうなくなっちゃいましたもん。最近の踊れる印象が目に焼き付いているから「あれ、ダンスやってなかったんだっけ?」って思うくらい。

NOPPO:対比という意味で、一番最初に出会ったOguriはどうなの?

Oguri:僕の最初の頃の印象……2人とも、踊れるってイメージはなかったです。

ーー最初の頃ダンスが苦手だった雄大さんも、今やこの数々の難しい振りを踊りこなすようになり。

shoji:雄大はね、ステージ上でのパフォーマンス見せ方がとにかく上手なんですよ。

NOPPO:それそう、めっちゃ上手い。

Oguri:その分リハでもすごい頑張るし。ダンスが得意じゃなかったのにこれだけやらされてたらダンスが苦手になりそうなもんじゃないですか。でもいつもちゃんと向き合ってるし、諦めてるとこを見たことがないんですよ。

kazuki:本当に努力家だよね。

shoji:リハもいつも笑顔でやってるよね。「できねーっ!」って言いながら笑顔で練習してて、最終的にはできるようになるし。スーパーポジティブな人だと思う。

Oguri:振りを覚えるのもすごく早くなった。そこも成長でしょうね。あと、MCが面白い。

kazuki:褒めるとこ、そこ!?

難しそうでもトライしてモノにしてくれる

ーー(笑)。今回のベスト盤の収録曲はみなさんが振り付けた楽曲が大半を占めていて、ライブでも人気の代表曲ばかりです。数が多いので絞りきれないと思いますが、振付した楽曲について記憶に残っているエピソードを教えていただけますか? たとえばkazukiさん振付の「パラダイブ」はフェスでも必ず披露されていて、6面(Da-iCEファン)の方々以外にもかなり知名度の高い曲だと思いますが。

kazuki:「あのタオル回す曲!」みたいな。あの曲のMVでは、サビでも踊ってるんですよ。でもフェスでやるときに「kazukiさんすみません、せっかくサビの振り作ってもらったのにタオル回すことになっちゃいます」ってメンバーに言われて、「全然いいよ!」って言って。逆にその気遣いがちょっとかわいいなと思ったな(笑)。それで実際に『a-nation』かな、その曲でお客さんが一斉にタオル回して盛り上がってくれている様子を見たときには、すごくうれしくて感慨深かったです。

Da-iCE – 「雲を抜けた青空」Official Dance Practice

ーー「パラダイブ」は間奏部分にもしっかりダンスの見どころがありますしね。shojiさんはいかがですか?

shoji:たくさん振りを付けさせてもらっているけど、曲としては「雲を抜けた青空」がすごく好きなんですよね。ライブでは「着れないままのコート」とかメロウな曲もやってるんですけど比較的激しい曲が多かったので、珍しくシングルの表題曲で本人たちからこういうバラードのオファーをいただきまして。初めて聴いたときから「めっちゃ名曲!」って思ってたからこれは幸せだなと思いながら振付して。アシスタントの子たちもみんな「すっごくいい曲ですよね」って言ってくるんで、自分が曲作ってるわけでもないのに「でしょ?」って僕がドヤるっていう(笑)。この曲はテンポ的にはゆっくりですけど、サビ部分の振りは細かめに作ってるのが特徴的かもしれないです。

Da-iCE – 11th single「トニカクHEY」Music Video (2017.6.14 Release!!)

Oguri:僕はメロウな曲を多く担当してきた中で「トニカクHEY」が曲もかっこいいし、自分自身でも踊っててめちゃくちゃ楽しかったな、というのがあります。MV撮影も、ペンキを使うシーンには立ち会えなかったんですけど、ダンスのところから合流させてもらったので、その撮影も含めて思い出深いですね。衣装もスーツでビシッとキメてるイメージが強いですけど、この曲は楽曲やストリートっぽい衣装も含めてすごく好きでした。

Da-iCE -「FAKESHOW」Official Dance Practice

ーーDa-iCEでストリート色の強い楽曲や振り、衣装というのも結構珍しいですよね。NOPPOさんは?

NOPPO:個人的にずっと聴いてる曲といえば、今でも最初に振り付けた「TOKI」なんですけど。振り作りやMV撮影とか、トータルで面白かったのは「FAKESHOW」。曲調は激しいんですけど、Da-iCEの曲の中でも初めてキャッチーさを意識して作った曲で、あの手の動き(注:煙を表すような)を何回も入れるようにして。この曲のMVは海外のリスナーにも結構見てもらっているみたいで、リアクションビデオ(※曲に驚くなど、リアクションを投稿した動画)みたいなのも見つけて。こういうのが海外の人にも響くんだなとか、いろいろ感じた曲でした。

Da-iCE -「FAKE ME FAKE ME OUT」Official Dance Practice

ーー今回のベスト盤には初めてみなさんが全員で振付した「FAKE ME FAKE ME OUT」も収録されていますね。マイクスタンドを使う振付が大人な感じで、すごくかっこよくて。

shoji:手前味噌ですけど、ホントにかっこいいんだよね。

Oguri:おしゃれだし。

ーー4人で振付するときはどうやって固めていくんですか?

shoji:パート分けして作る部分と、4人でスタジオに入って一緒に考えて作る部分がありますね。基本的にパート分けして作る部分は、ジャンケンで勝った人が作りたいところを作るというスタンスなんですよ。今回は、これまでそれぞれたくさん振付してきてるというのもありますけど、今までの彼らの曲調ともちょっと違う曲なので、せっかくだから今までの振付にはなかったようなものを作ろう! ということになって、マイクスタンドを使うことにしたんです。で、4人で「マイクスタンドがこう動いたら面白いんじゃないか?」とあれこれ意見を出し合いながら全体の構成とか流れを作っていきました。

kazuki:最初にマイクスタンドを足で立ち上げる動きがあるんですけど、想太が「あそこが毎回緊張するんですよね」って言ってましたね(笑)。

NOPPO:s**t kingzでは、もうマイクスタンド使う振付は絶対お願いされないかもしれないなって思うくらい、みんな振り絞って、いろいろなアイデアを出しましたから。

ーーマイクスタンドを使う振付もいろいろありますけど、この曲での使い方には「こう来たか!」という意外性があるんですよね。

Oguri:僕らの中でも一回できたものを「いやいや、もっと面白くできるんじゃないの?」みたいな感じで練り直して。

shoji:リハの日数もいつもよりかかったよね。振りを一回完成させてからもう一日取って、結局そこでもガラッと変えて。

ーーブラッシュアップを重ねた完成形が今の形ということで。ボーカルの2人が歌いながら踊るには、かなり難易度の高い振りだと思いますが。

shoji:でも、Da-iCEの振付をやるときには基本的に「(歌もあるから)簡単にしよう」という発想はゼロなんですよ。歌割を考えたら難しそうかな? と思いつつ、「あの2人なら大丈夫、いけるっしょ!」みたいな感じで、とりあえず一番理想的な形で持っていこう、というスタンスで臨めるんですよね。実際、難しそうでもトライしてモノにしてくれるから、そういう意味では作り甲斐がありますね。

NOPPO:僕らの無茶ぶりを何年も体験してるからかもしれないけど、本当に2人とも器用だよね。

kazuki:年々、その器用さが増していってる感じもするし。

ーー同じくベスト盤に収録された新曲「TIME COASTER」は、shojiさん、kazukiさんの共作ですね。

kazuki:この曲に関しても、この2人で作ってくださいということ以外の特別なオーダーはなかったんですよ。前半のパートをshojiくんが作ってくれて「こんな感じでいこうと思う」と見せられたときに、激しくて、なおかつ難しすぎるからビビったんですよね。ちょっと手直しするかもって言われていたのに、しばらく経ってDa-iCEのみんながそれを踊ってるのを見たら、shojiくんに見せてもらったのとほとんど変わってなかったんですよ。

全員:(爆笑)

shoji:だって、踊れちゃうんだもん。

kazuki:ホントに、Da-iCEのみんなは全然踊れてたから、あれでよかったんだなって。曲も勢いがあって、あのパフォーマンスを生で見たらかなりかっこいい予感がします。

ーーどんなイメージで振りを構成されたんですか?

shoji:タイトルが「TIME COASTER」ということで、時間の流れを感じさせるような動きを入れたいなと思ったんですよ。サビで時計の針をイメージした動きを入れたり、曲の途中で右腕だけが同じ動きを繰り返して他の部位で動きで変化を出したり、一定に刻まれる時間の中の変化などを意識しながら作りましたね。

昔から振付する人をすごく大事にしてくれる

ーーほかのみなさんも、『Da-iCE Another BEST』を含めて、新たなチャレンジやコンセプト的に練ったという意味で思い出深い作品があれば挙げていただけますか?

kazuki:「Chocolate Sympathy」はライブ用に作ったんですけど、ツアーの演出家のMASAOさんから「ライブでのフックになるように他の曲たちと差をつけたい」というお話があったんですよね。5人で並んで踊るのが定番だけど、この曲では椅子を使ってみましょうか? ということになって。サウンド的にも色っぽさがありつつヒップホップ的なビートも入ったりしているので、このかっこよさを振りにも反映させたいなと思ったんです。たとえば、椅子の背もたれにぐっと寄りかかって、キングっぽい雰囲気をだしたりとか。あと最後、椅子の背もたれに片足をかけた状態から急降下していってバタン! って椅子を倒して終わるんですね。その締め方に本人たちはめちゃくちゃビビってたんですけど、でも実際にやってるの見たらめちゃくちゃキマってて。そういういろんなアレンジが、自分の中ではうまくいった曲ですね。

Da-iCE -【LIVE】「DATE」【Full ver.】(From LIVE DVD & Blu-ray「Da-iCE HALL TOUR 2016 -PHASE 5-…

Oguri:僕は「DATE」ですかね。ライブの振付でやったんですけど、「踊ってます?」っていうくらい、振付をしてないんですよ。好きな子とのデートに向けていろいろ準備したり、当日の予想外の展開とかを含めたストーリー仕立てになっている曲なので、みんながお芝居をするような感じのミュージカル風に作ったんです。メンバーもそれを楽しんでくれたし、曲も面白いし好きでした。

NOPPO:他にもチャレンジした曲はいろいろあるんですけど、今回入ってる中だと「わるぐち」かな。初めてメンバー、たぶん大輝からかな、振りについて「ボーカルだけじゃなく、全員を1人ずつフィーチャーしたパートが欲しい」とオーダーがあったんですよ。それで彼女に向かってやるような仕草を1人ずつ組み込んでいきました。この曲はファンの方々の評判もよかったらしくて、幕張メッセのライブを見せてもらったら、雄大がデコピンするところでお客さんが「キャーーー!!!」みたいな感じで盛り上がってたから、狙いが上手くハマったな、と。

全員:(笑)

NOPPO:なんでもかっこよく見せちゃう曲が多いじゃないですか。でもファンの方はDa-iCEのこういう一面を求めていたのかも? と思ったんです。こればっかりじゃ成り立たないと思うけど、お寿司のサビ抜きかサビありかみたいな感じで、たまにはこういう見せ方も必要なんだなって。

shoji:それぞれ、ほかの曲にもいろんな思い出がいっぱいあって、見ている人には一切伝わらないようなこだわりに溢れてると思うんですよ。でも作り手的には、そういうのが楽しかったりして。

ーーDa-iCEはCDの歌詞カードにいつも振付師の方の名前をクレジットしていますけど、これは国内のアーティストとしては珍しいパターンですよね。振付師やダンサーが注目を集めている最近ではなく、デビュー当初から。

shoji:昔から振付する人をすごく大事にしてくれるんです。僕たちにとってはそういうところもすごくうれしくて。

kazuki:シングルでプラクティスビデオ(ダンスショット動画)も毎回作ってますけど、あれでも最後に振付師をクレジットしてくれてますし。

ーーあの動画もダンス好きにはたまらないサービスで。

Oguri:あれ、踊る側としてはすごい緊張するんですよね。

shoji:ワンカットで、逃げ場ないですからね。

kazuki:全てが見られちゃう。でもあの動画を作ることで、ライブで披露する頃にはパフォーマンスとしてクオリティが高くなるので、いい流れだと思うんです。

他の分野との掛け算でダンスの可能性を広げたい

ーーここから話の切り口を変えて、s**t kingzさん自身の活動についてもうかがいたいです。“踊る絵本”『あの扉、気になるけど』(※)のプロデュースや、shojiさん、Oguriさんによる朗読×ダンスの舞台『My friend Jekyll』など、従来のダンス公演という枠組みを取っ払った活動が注目されています。ダンスを媒介にして、見ている人をどんな風に楽しませたいと考えていますか?

(※)絵の中にQRコードが挿入されており、スマートフォンやタブレットで読み込むとストーリーと関連した全6曲のオリジナルダンス動画が連動する絵本

shoji:ダンスと何かを掛け算して新しいものを作っていくといくことに、最近は面白さを感じているんですよ。たとえば小さい子供たちが突然s**t kingzのダンスを見せられても、いまいちピンとこないと思うんですよ。それが絵本と組み合わせることによって、ページを開いてQRコードを一生懸命探して「あった!」なんて子どもたちが喜んでくれたり……。そういう出会い方で、ダンスの持つ敷居というか垣根みたいなものが子どもたちにとってもより低く、もっと受け入れやすいものになっていったらいいな、とか。

 『My friend Jekyll』は朗読とダンスの舞台ですけど、ダンスに興味がない方がダンスだけの舞台を観にいくことってなかなかないと思うんですよ。でも朗読や舞台が好きな方なら、そこの掛け算があることによって興味を持ってもらえたり、入り口になれるかもしれない。そういうことに目を向けて、大事にしていきたいなと思っています。ベースにはもちろんダンスがあって、4人ともダンスが大好きなのでこれからも踊り続けていくとは思うんですけど。s**t kingzの活動をもっといろんな人たちに知ってもらうという意味でも、いろんな掛け算をして、いろんなクリエイターの方々と作品を作ることで、新しくて面白いものを切り開いていって、結果的にいろんな方々に知ってもらえたらうれしいです。

Oguri:いろんな企画にトライしてきましたけど、『My friend Jekyll』は公演ごとに朗読とダンスをスイッチングするので、そういう意味でも新感覚ですね。登場人物のキャラクター設定も2人の中で全然違ったりするし、振付もお互いバラバラに作ってるのでまったく見え方が違ってくると思います。

ーー6月1日に『Amuse Fes in MAKUHARI 2019』に出演されましたが、ダンスグループがフェスに登場するというのも新しいですよね。

Oguri:ダンスでなんでもできるんだなっていうのをもっと、自分たちでも証明したい。観る人にとってもダンスでこんなことできちゃうんだ!?っていう可能性をどんどん示していけたらと思います。

shoji:前にフェス出たときに「お客さんもみんな一緒に踊ってください!」って、振りを覚えてもらって踊ってもらったことがあるんですよ。おそらくs**t kingzを知っているのは前の数列のお客さんだけで後ろのほうの方々は全然僕らのことを知らなそうな雰囲気だったのに、どんどんお客さんが増えてきて最後には「こんなにみんな踊ってくれるんだ!」って驚くくらいみなさんが手を上げて、一緒に踊ってくれて。そのときはバンドとのコラボだったんですけど、生演奏と掛け算することで届けられる人たちもいるんだなって気付きがありましたし。

ーーみなさんのおかげで実際に、ダンスに興味を持つ世代や客層の幅も広がってきていると思うんですよ。

NOPPO:ただかっこいいものを見せるだけじゃなく、みんなと一緒に楽しくダンスを共有したり、音楽を聴いて体を動かしてもらったり、手拍子してもらったり。ダンスの敷居をいい意味でちょっと下げていくことで、ダンスは「下手で恥ずかしいから踊れない」ものではなく、楽しいものなんだと思ってもらえるような活動をしていると思います。

ーーでは最後に、Da-iCEの話題に戻りますが。結成当初から現在までDa-iCEのみなさんを見守ってきて、グループとしての成長を感じたエピソードがありましたら教えていただけますか。

Oguri:さっきお話しましたけど「DATE」の振付をしたときに、芝居の要素が強かったのに全員が楽しんでサラッとやってのけたときですかね。予想しなかったようなお芝居になったりもしていて、「面白いじゃん!」って思ったんですよ。パフォーマーとしての引き出しが増えてきていて、見ていてすごく幸せでしたね。役者としても活動しているメンバーもいるから、そういう部分でも表現力が増していると思います。

Da-iCE – 「イチタスイチ」Music Video(From ベストアルバム「Da-iCE BEST」)

shoji:あと「FAKE ME FAKE ME OUT」や、僕らが関わっていない曲ですけど「イチタスイチ」のYouTubeのコメント欄をチェックすると、ほとんど英語なんですよ。ちょっと前までコメントは日本語ばかりだったのに、詳しい理由はわからないですけど「FAKESHOW」あたりから、いろんな国の方が英語で書き込みするようになっていて。こんなに世界的に認知されるグループに成長したんだなと。

ーーデビュー当初からシングル曲のEnglish ver.も制作して海外にも目を向けていたのかなと思うんですが、本当にいつの間にか火が点いていたんですね。

NOPPO:もう海外に出ていくしかなくなっちゃったよね。Da-iCEが出なかったら誰が出る、みたいな(笑)。

Kazuki:僕が思うのは、早い時期からそうだったのかもしれないけど、自分たちで作詞作曲したり衣装をプロデュースしたり、個々にラジオ番組やってたり、どんどんクリエイティブ分野の才能を開花させているということ。さっきの演技の話もそうですけど、グループとしての可能性が広がっている時期なんだろうなと思います。その集大成といえるタイミングで、彼らが作った「これがDa-iCEだ」というものを見てみたいなという気持ちはあります。いろんな経験を経て「こういうものがやりたい」という思いが強くなっているんじゃないか? という気がするんです。演出も振付もいらないかもしれない、自分たちでやろうと思えばできちゃうんじゃないかな? と思うくらい、5人で力を補い合って1つの塊になれている気がするので……ただ、僕らの仕事がなくなっちゃうという心配がありますが。

全員:(笑)

NOPPO:確かに今、5人がいろんなものをどんどん吸収しようとしている空気は感じますね。彼らがこの感覚を得たということは、イコール何かが起こる予兆みたいなものだと思うんですよ。さっきkazukiがいったように、個々のクリエイティブに関しての視野が大きく開いているので、あとは形にしていくだけだと思います。5人の持つ可能性がホントに楽しみです。

(取材・文=古知屋ジュン/写真=池村隆司)

■リリース情報
『Da-iCE BEST』
6月6日(木)
完全生産限定SPECIAL BOX(2CD+3Blu-ray+SPECIAL BOOKLET+SPECIAL GOODS):¥16,800(税込)
初回限定盤A(2CD+Blu-ray):¥6,000(税込)
初回限定盤B(2CD+2Blu-ray):¥6,900(税込)
初回フラッシュプライス盤(CD Only):¥2,300(税込)

期間限定スペシャルプライスはこちら
5月29日(水)~6月9日(日)

<CD収録内容>
Da-iCE BEST(全18曲)※全形態共通
M1.SHOUT IT OUT
M2.TOKI
M3.ハッシュ ハッシュ
M4.もう一度だけ
M5.BILLION DREAMS
M6.エビバディ
M7.HELLO
M8.WATCH OUT
M9.パラダイブ
M10.恋ごころ
M11.トニカクHEY
M12.君色
M13.TOKYO MERRY GO ROUND
M14.FAKESHOW
M15.雲を抜けた青空
M16.FAKE ME FAKE ME OUT
M17.イチタスイチ (新曲)
M18.TIME COASTER(新曲)

<CD収録内容>
Da-iCE Another BEST(全15曲)※初回限定盤A、B、SPECIAL BOX収録
M1.わるぐち
M2.I still love you
M3.YOU & I -5 Voice edit.-
M4.Back To The Future
M5.空
M6.DATE
M7.LOST LOVE
M8.WELCOME!
M9.what you say
M10.SIGN
M11.着れないままのコート
M12.Sugar High
M13.Bodyguard
M14.Chocolate Sympathy
M15.Every Season

<Blu-ray収録内容>
Da-iCE MUSIC VIDEO COLLECTION(全27曲)※初回限定盤A、SPECIAL BOX収録
1.SHOUT IT OUT
2.TOKI
3.ハッシュ ハッシュ
4.もう一度だけ
5.BILLION DREAMS
6.エビバディ
7.HELLO
8.SUPER FICTION casts SKY-HI
9.Back To The Future
10.Every Season
11.WATCH OUT
12.パラダイブ
13.恋ごころ
14.Into You
15.BOND
16.TWO AS ONE
17.トニカクHEY
18.君色
19.大阪LOVER
20.TOKYO MERRY GO ROUND
21.FAKESHOW
22.Flash Back
23.雲を抜けた青空
24.この曲のせい ‐5 Voice&acoustic ver.-
25.FAKE ME FAKE ME OUT
26.WELCOME!
27.イチタスイチ(新曲)

<Blu-ray>
“ふざけちゃって五面なサイ”完全収録盤~本当に五面なサイ~ ※初回限定盤B、SPECIAL BOX収録

<DICS1>
1.ふざけちゃって五面なサイ
2.ふざけちゃって五面なサイ ~BE-POP Da-iSCHOOL~
3.ふざけちゃって五面なサイ ~Da-iCE HOUSE in 与論島~

<DICS2>
1.ふざけちゃってミアンなサイ ~弾丸韓国旅行~
2.ふざけちゃって五面なサイ ~もうひとつのBET ツアー~
3.ふざけちゃって五面なサイ ~ベストを尽くして、苦手克服!無敵で6周年を迎えよう!~(新作撮りおろし)

『FAKE ME FAKE ME OUT』
初回限定盤 A(CD+DVD)¥1,800(税込)
初回限定盤 B(CD+DVD)¥1,800(税込)
通常盤(CD Only)¥1,200(税込)
<収録曲>
M1.FAKE ME FAKE ME OUT
M2.WELCOME!
M3.一生のお願い

■ツアー情報
『Da-iCE BEST TOUR 2019』
<スケジュール>
2019年
6月9日(日)新潟・新潟県民会館
6月15日(土)滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
6月16日(日)徳島・鳴門市文化会館
6月23日(日)山口・山口市民会館 大ホール
6月28日(金)福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
6月29日(土)福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
6月30日(日)大阪・オリックス劇場
7月6日(土)静岡・静岡市清水文化会館マリナート大ホール
7月7日(日)岐阜・長良川国際会議場 メインホール
7月10日(水)東京・NHKホール
7月14日(日)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
7月20日(土)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
7月21日(日)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
8月11日(日)千葉・森のホール21 大ホール
8月12日(月・祝)千葉・森のホール21 大ホール
8月30日(金)大阪・オリックス劇場
8月31日(土)大阪・オリックス劇場
9月1日(日)石川・北陸電力会館 本多の森ホール
9月7日(土)兵庫・神戸国際会館こくさいホール
9月8日(日)岡山・倉敷市民会館
9月15日(日)鹿児島・鹿児島市民文化ホール第一
9月16日(月・祝)宮崎・宮崎市民文化ホール
9月22日(日)熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
9月23日(月・祝)長崎・長崎ブリックホール
9月28日(土)香川・レクザムホール
10月5日(土)群馬・ベイシア文化ホール
10月12日(土)広島・広島文化学園HBGホール
10月14日(月・祝)和歌山・和歌山市民会館 大ホール
10月18日(金) 神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール
10月19日(土)神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール
10月22日(火・祝)宮城・仙台サンプラザホール

<チケット料金>
指定席:¥8,000(税込)
※3歳以上有料。3歳未満のお子様はひざ上鑑賞の場合のみ入場無料
<転売禁止について>
本受付にて購入したチケットは、理由を問わず第三者に転売する行為は一切禁止。また、転売のために第三者に提供する行為も禁止。本受付にて購入されたチケットの転売、または転売を試みる行為(インターネットオークション等への出品も含む)を発見した場合は、該当チケットを無効となる場合あり

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■s**t kingzリリース情報
舞台『The Library』
7月17日(水)リリース
価格:¥5,400(税抜)
Blu-ray 1枚組
(本編:約120分+特典映像:約30分)
出演:s**t kingz(shoji、 kazuki、 NOPPO、 Oguri) 

<特典映像>
s**t kingz のダンスができるまで、 『The Library』PV
メンバー4人のよる、 オーディオコメンタリー付き

<封入特典>
公演中の貴重な未公開写真を収めた特製ブックレット(16P)
仕様:特殊ブック型パッケージ
映像:カラー 1080p High Definition
音声:1. 日本語 5.1ch DTS-HD Master 
Audio/2. 日本語 2.0ch DTS-HD Master Audio
2018年/日本作品/発売:アミューズ/SK MUSIC
販売:アミューズソフト
※商品仕様は予告なく変更する場合がございます。 

<先着予約購入特典> 
アスマート、 公演会場限定:オリジナル缶バッジ 
Amazon.co.jp限定:ビジュアルシート
一般CDショップ・ECサイト:ステッカー 
※ 一部のオンラインショップやCDショップでは特典が付かない場合 があります。 

■書籍情報
絵本『あの扉、気になるけど』
発売:5月16日(木)
価格:¥1,852円(税抜)
仕様:B5判変形/40ページ
発行:株式会社マガジンハウス

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