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『真実』はフランスを代表する女優陣と是枝演出の化学変化に注目

ぴあ

19/10/13(日) 0:00

『真実』 (C)2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA / photo L. Champoussin (C)3B-分福-Mi Movies-FR3

『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭・最高賞パルム・ドールを受賞した是枝裕和監督。その次作となったのは、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらをキャストに迎えた『真実』だ。パリを舞台にした本作は、実際に監督自身がフランスに渡り、海外のスタッフとともに手がけている。

ドヌーヴが演じるのは、自身のイメージに近い大女優ファビエンヌ。物語は、自伝『真実』の出版を控えたファビエンヌのもとに、ビノシュ演じる娘と、ホーク演じる、その夫がアメリカからやってくるという状況が描かれる。だが、自伝出版を祝うために来た娘は、その自伝に“真実”が書かれていないと主張。それを発端に、長年わだかまっていた家族たちの想いと軋轢とが表面化していく。

ドヌーヴ、ビノシュといえば、それぞれの世代でフランスを代表する俳優。そのふたりが母娘を演じ、さらに是枝演出と混じることでどのような化学変化が起きるかが、本作の大きな注目ポイントだろう。

カンヌでの受賞によって、是枝監督作品は観られる機会が増え、海外の著名な俳優が出演したいと思うような状況が生まれている。フランス・日本共同制作となり、フランスで撮られた本作だが、監督は今回フランス映画だということを強く意識はせずに撮影に臨んだのだという。

カンヌで最優秀主演男優賞を受賞した『誰も知らない』や、『万引き家族』に代表されるように、社会における様々な問題をテーマに、シリアスでナチュラルな雰囲気の作品を手がけることが多い是枝監督。本作でも愛憎渦巻く家族の問題を描きながら、「自分の中でも最も明るい方へ振ろうと決めて現場に入りました」とインタビューで語っているように、その軽快なアプローチにも期待だ。

『真実』
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