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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

マーク・ウォルバーグ

連載

第29回

── 新型コロナウィルスの影響が続く中、劇場もシャットダウン状態で、ほとんどの映画が公開延期になっています。そこで今回は、ストリーミングから選んでいただくことにしました。麻紀さんがピックアップしたのはマーク・ウォルバーグです。

渡辺 はい、Netflixの映画『スペンサー・コンフィデンシャル』に主演していたので選んでみました。監督は『ローン・サバイバー』(13)以来、マークとタッグを組んでいるピーター・バーグ。しかもこれ、あのロバート・B・パーカーが生み出した“スペンサーシリーズ”の映画化なんですよ。驚いたー。なぜって、スペンサーのキャラクターがまるっきり違っていたから。

映画『スペンサー・コンフィデンシャル』
Netflix独占配信中

── 原作ではどんなキャラだったんですか?

渡辺 かなり昔に2冊くらいしか読んでいないので、あまり確かではないんですが、いわゆるハードボイルドの私立探偵という感じではなかった。まったくしょぼくれてなくて、ちゃんとしたライフスタイルがある男。そもそも原作の彼は元検事ですが、マーク版は元警官ですからね。調べてみたら、この映画の原作は、パーカーが亡くなってから、その後を継いでスペンサーシリーズを続けているエース・アトキンスが書いたもので、そちらは読んだことがないので分からないのですが、パーカー版と真逆なはずはないですよね。

── 真逆なくらい違うんですね?

渡辺 おそらく。なんでこのシリーズをマーク&ピーター・コンビが映画化したのかといえば、マークが生まれたボストンが舞台だったせいなんだと思いますよ。そこを取っかかりにして、マークの個性に寄せて再構築した感じでした。ちなみに脚本は『L.A.コンフィデンシャル』(97)でジェイムズ・エルロイ原作、『ペイチェック』でリチャード・スタークというかドナルド・E・ウェストレイク原作を手がけた、その道のベテラン、ブライアン・ヘルゲランドですが、あまり彼らしくもないかな(笑)。

どちらにしても、原作ファンは怒るでしょうが、原作のことを考えなければ、マークのキャラクターはとても活かされている。

映画『スペンサー・コンフィデンシャル』
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