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CHEMISTRY、Mステで「Angel」歌唱 10年ぶりドラマ主題歌で示した現在地

リアルサウンド

19/8/23(金) 7:00

 毎週土曜23時40分から“オトナの土ドラ”枠にて放映中の『それぞれの断崖』(東海テレビ・フジテレビ系)に、主題歌「Angel」を提供しているCHEMISTRY。本作は彼らにとって実に10年ぶりのドラマ主題歌となり、またドラマのために書き下ろされた楽曲だ。CHEMISTRYの生みの親であり、数々の名曲を共に世に送りだしてきた松尾潔がプロデュースを務めている。楽曲について川畑は「僕らも40歳になり、詞の内容もそうですが、デビュー当時に歌っていたらこういう感じにはならなかったと思うぐらい、男らしさと力強さ、そして背伸びして歌ってはいない。そんな部分をしっかり出せたと思いました」(参考:フジテレビ公式サイト)と語っているとおり、現時点での等身大の彼らが現れているとも言える「Angel」。SNSではドラマの初回放映直後より、「心に沁みる」「ドラマの世界観にぴったり」と話題を呼んでおり、改めてCHEMISTRYという無二のボーカルユニットの魅力を知らしめた形だ。

ドラマ「それぞれの断崖」主題歌 CHEMISTRY『Angel』Music Video

 『それぞれの断崖』は小杉健治の同名小説の実写化。息子の家庭内暴力に悩まされていた中年男が、その死をきっかけに思わぬ事態へと巻き込まれていく社会派ミステリーだ。息子を亡くした父を遠藤憲一、そして加害者である少年の母を田中美里が演じ、被害者遺族と加害者家族が惹かれ合うという、運命のいたずらが展開する。

 そんなシリアスな物語に寄り添うべく誕生した「Angel」は、いつになく力の入ったふたりの“熱唱”が聴きどころ。ブルージーなギターからはじまるイントロから、静かな掛け合いを経て、力強くも切ないハーモニーで聴かせるサビへ。「激しい演技になる」というドラマプロデューサーの言葉を受けてなされたというアレンジはドラマチックでエモーショナル。「攻め」の1曲とも言える仕上がりだ。

 また台本から読み取れるイメージを落とし込んだという歌詞だが、象徴的なのはサビの〈Angel 守るべきものがある それだけで人は強くなれる 本当さ Angel 愛すべき者がいる それだけが人をやさしくする 魔法のように 今なら まだ間に合う〉というフレーズだろう。突然の出来事により仕事も家族も失い、絶望の淵に立たされた主人公を、それでも奮い立たせ、再び前に進むよう背中を押すかのようなメッセージが綴られる。ドラマには「愛と憎悪と悲しみの先に。」というキャッチフレーズがつけられているが、生きることの難しさや立ちはだかる壁、それらを乗り越えた先にはあるものを目指し、歩き続ける者たちへの応援歌と取ることもできよう。

 楽曲について主演の遠藤憲一は、「登場人物がやり場のない気持ちに押しつぶされそうになるシーンにいつも流れます。 CHEMISTRYさんの歌声と楽曲が、やりきれない人物たちを優しく包んで、そっと守ってくれているように思えます」とコメント(遠藤憲一公式Twitterより)。主題歌のかたちを借りた“守護天使”が、「それぞれの断崖」を、そっと導いているかのようだ。

 8月23日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、そんな「Angel」を携えたCHEMISTRYが登場。2017年の活動再開以来、地上波音楽番組に出演するたびに、“やっぱり2人のハーモニーは最高!” 、“いま聴いても色あせない” と、Twitterでトレンド入りを果たすほどの反響を巻き起こしている彼らが、果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのかにも期待がかかる。また、番組内では2001年にリリースされ、大ヒットを記録した「Point of No Return」も披露するという。活動初期にリリースしたグループの代名詞的な楽曲と、9月25日に発売されるという8枚目のオリジナルアルバム『CHEMISTRY』のリード曲ともなっている最新曲。2曲を聴き比べながら、CHEMISTRYの現在地に思いを馳せてみたい。

CHEMISTRY 『Point of No Return』MV

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

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