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片岡愛之助と中村壱太郎が「神の鳥」特設コーナーで語り合う

ナタリー

左から中村壱太郎、片岡愛之助。(c)松竹

「吉例顔見世大歌舞伎」に出演する片岡愛之助と中村壱太郎が、東京・歌舞伎座地下の木挽町広場にある「神の鳥(こうのとり)」上演記念 特設コーナーを訪れた。

2人は本日11月1日に歌舞伎座で幕を開ける「吉例顔見世大歌舞伎」の第1部「神の鳥」に出演。2014年に兵庫・出石永楽館で初演された「神の鳥」は、国の天然記念物で兵庫県の県鳥でもある“こうのとり”の親子を軸にした、舞踊劇仕立ての作品で、「永楽館歌舞伎」での2度の上演を経て、今回、歌舞伎座版として立ち上げられる。

愛之助と壱太郎は「神の鳥」をはじめ、「永楽館歌舞伎」に出演を重ねてきた。そんな彼らが、上演記念 特設コーナーを訪れ、作品に関連したぬいぐるみや商品を手に取りながら、思いを語り合った。

「永楽館のある豊岡市にちなんだ題材で歌舞伎を作ってほしいという地元の皆様のお声があり、“こうのとり”を題材にした『神の鳥』という作品ができました」と創作の経緯を説明した愛之助。さらに、「神の鳥」は「とっておきの時にやろうと思っていた作品」だと明かすと、壱太郎も自身にとって「思い出深い作品」だと言い、歌舞伎座での上演に「わくわくしています」と続けた。

また、愛之助は本作を「二度三度と再演できる作品」にするため、大劇場での上演を想定しながら作ったそう。「まさかキャパ300人ほどの永楽館で生まれて、一番大きいところ(歌舞伎座)で上演できるとは……これも皆様のおかげです。わずかでも『永楽館歌舞伎』に恩返しもできたかな」と感謝を述べる。

壱太郎はこの2年、永楽館で公演が実施できなかったことに触れ、「今回の公演が毎年『永楽館歌舞伎』を上演していた11月にできることにもご縁を感じます。古典の要素を入れつつ出来上がっているので、歌舞伎座の舞台でも大きく羽ばたいてアピールできればと思います」とコメント。愛之助も「歌舞伎座バージョンというのを精一杯勤めますのでぜひお楽しみください」と来場を呼びかけた。

公演は26日まで。「吉例顔見世大歌舞伎」ではそのほか、第1部に「井伊大老 千駄ヶ谷井伊家下屋敷」、第2部に「十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言 寿曽我対面」「連獅子」、第3部に「花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)」が上演される。

「吉例顔見世大歌舞伎」

2021年11月1日(月)~26日(金)
東京都 歌舞伎座

第1部

一、「神の鳥(こうのとり)」

作・演出:水口一夫

出演
狂言師右近実はこうのとり(雄鳥) / 山中鹿之介幸盛:片岡愛之助
狂言師左近実はこうのとり(雌鳥):中村壱太郎
仁木入道:中村種之助
傾城柏木:上村吉弥
赤松満祐:中村東蔵

二、「井伊大老 千駄ヶ谷井伊家下屋敷」

作・演出:北條秀司

出演
井伊直弼:松本白鸚
仙英禅師:中村歌六
老女雲の井:市川高麗蔵
お静の方:中村魁春

第2部

一、「十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言 寿曽我対面」

出演
工藤左衛門祐経:尾上菊五郎
曽我五郎時致:坂東巳之助
曽我十郎祐成:中村時蔵
小林朝比奈:尾上松緑
八幡三郎:坂東彦三郎
梶原平次景高:坂東亀蔵
化粧坂少将:中村梅枝
秦野四郎:中村萬太郎
近江小藤太:河原崎権十郎
梶原平三景時:市川團蔵
大磯の虎:中村雀右衛門
鬼王新左衛門:市川左團次

後見:坂東秀調

二、「連獅子」

作:河竹黙阿弥

出演
狂言師右近後に親獅子の精:片岡仁左衛門
狂言師左近後に仔獅子の精:片岡千之助
浄土僧専念:市川門之助
法華僧日門:中村又五郎

第3部

「花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)」

作:河竹黙阿弥、渡辺霞亭
補綴:戸部和久
構成・演出:石川耕士
演出:市川猿之助

出演(五十音順)
顔世御前後に葉泉院 / 大鷲文吾:尾上右近
河瀬六弥:中村歌之助
源蔵姉おさみ:市川笑也
高師直 / 戸田の局 / 河雲松柳亭:市川猿之助
晋其角:市川猿弥
大星由良之助:中村歌昇
井浪伴左衛門:中村錦吾
桃井若狭之助 / 清水大学:松本幸四郎
足利直義 / お園:坂東新悟
寺岡平右衛門:澤村宗之助
大星力弥:中村鷹之資
塩冶判官 / 槌谷主税:中村隼人
龍田新左衛門:大谷廣太郎
赤垣源蔵:中村福之助
小浪:中村米吉

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