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間宮祥太朗、役者として愛される“後輩力” 『半分、青い。』を思い出す『BG』斎藤工との絡みも

リアルサウンド

20/7/17(金) 6:00

 木村拓哉が主演を務めるドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)が、7月16日に第5話を迎えた。

参考:間宮祥太朗と斎藤工、師弟関係の結末 『半分、青い。』鈴愛と涼次が遂に親に

 第5話のクライアントは、沢口(間宮祥太朗)。ストーカー被害を受けているという恋人・凪子(成海璃子)の身辺警護を島崎(木村拓哉)と高梨(斎藤工)に依頼してくるのだ。相関図を整理すると、沢口は「KICKSガード」で働くボディーガードで、凪子はその親会社「KICKS CORP.」で社長・劉(仲村トオル)のサブ秘書。島崎と高梨は「弱き者の盾になる」という使命を貫くためKICKSを退社し、島崎が立ちあげた島崎警備で私設のボディーガードとして再出発している。島崎らがKICKSを出て行った後も、沢口との交流は何度かあったが、ここまで彼がピックアップされるのはシーズン2では初。全7話と考えると、ある種の沢口の主役回と言えるかもしれない。

 先に結末を話してしまうと、ストーカーの犯人は第1秘書の岩田(三宅弘城)。沢口に内緒でKICKSに突入する島崎らに対して、「トラブルが予想された」という劉の指令の下、沢口が岩田のボディーガードにつく構図はあまりにも残酷だ。島崎が口ぐちに言っている通り、私情を捨てることがボディーガードの鉄則。しかし、今にも爆発しそうな憎しみのエネルギーが沢口の表情からは溢れている。さらに明らかになるのは、劉による差し金であること。実質の左遷を言い渡された岩田は腹いせにそのことを暴露し、コーヒーを劉に浴びせ暴れまわる。近くにいた沢口は怒りの感情から会社の社長である劉を守ることもできない。

「そんなものだよな、ボディーガードなんて」

  劉のその言葉を引き金に、島崎がKICKSを辞めた理由、つまり第1話で劉が企てた世間からの同情票を集めるためのデタラメな襲撃事件の真相が、被害者である沢口にあろうことか劉の口から伝えられることとなる。さらに追い討ちをかけるように告げられる凪子からの「一度距離を置かない」という言葉。以前から劉への不信感を募らせていた沢口は社長へと辞職を申し出るが、劉は「憎しみはモチベーションになる」と自身の経験に基づく持論で沢口を諭す。自らKICKSを飛び出していった島崎や高梨と違い、沢口はチームの後輩ポジション。まだ新人だったシーズン1から、一人前のボディーガードへと成長し、今、彼は大きな人生の岐路に立たされている。

 後輩ポジションで思い出されるのは、演じる斎藤工と間宮祥太朗の関係性。2人は2018年放送の朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)で、映画監督の元住吉祥平(斎藤工)、助監督の森山涼次(間宮祥太朗)を演じた。2人は事務所兼自宅マンションに住み込む、師弟関係の役柄だった。当時、観ていた視聴者ならインパクト大な劇中の作品『追憶のかたつむり』や、涼ちゃんこと涼次がヒロイン・鈴愛(永野芽郁)と結婚し、父となるが映画監督になる夢を諦めきれずに、再び祥平の元に身を寄せるストーリーが蘇ってくることだろう。2016年公開の映画『高台家の人々』や2018年放送の『BG』シーズン1を含め、共演の多い斎藤と間宮。第5話でも、沢口が明かす給料の上がったKICKSの現状に、高梨が動揺を見せるといったクスリとさせるシーンがある。

 『BG』は最終局面へ。第6話の予告では劉が島崎と「どんな依頼人でも護るボディーガードだからな」と通話する様子とともに、「そして、最後の警護へ」というテロップが。ボディーガードの命を弄ぶ劉の依頼に島崎は彼の何を護るのか。(渡辺彰浩)

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